【保存版】宮城県のおすすめツーリングスポット8選|絶景・温泉・海沿いルート満載!

春から秋にかけて、ライダーたちの心をくすぐるのが「ツーリング」。
宮城県には、海・山・温泉・歴史・グルメと、走って楽しい・寄って楽しいスポットがぎゅっと詰まっています。
本記事では、地元ライダーにも愛される「宮城県のおすすめツーリングスポット8選」を厳選してご紹介。
信号の少ない爽快ルートや、絶景のビューポイント、ちょっと寄り道したくなる名物グルメなど、ツーリングがもっと楽しくなる情報をお届けします。
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三陸自動車道〜奥松島ルート(東松島市〜石巻市)

大高森展望台からの絶景

大高森展望台からの絶景

宮城県東部の太平洋側を走るこのルートは、海沿いを走る爽快感と歴史・自然・グルメがバランスよく楽しめるのが魅力。特に春〜秋にかけては海風が心地よく、天気の良い日には遠く牡鹿半島の稜線も望めます。

スタートは東松島市。ここから奥松島へと入り、「大高森展望台」へ足を伸ばすのがおすすめ。展望台までは徒歩で10分ほどの登りですが、松島湾を一望するその絶景は、まさに“東北の宝石箱”。眼下には点在する小島と、静かに広がる海のブルーが広がり、バイク旅の途中とは思えないほど癒されます。

そのまま北上して石巻方面へ進めば、歴史と食の町・石巻へ到着。石ノ森萬画館や旧北上川沿いのレトロな町並み、そして名物の「金華サバ」を使った定食なども楽しめます。

途中で立ち寄れる「道の駅 上品の郷(じょうぼんのさと)」では、地元産の海産物や野菜が並び、足湯コーナーも併設。ロングツーリング中の小休止にも最適です。

信号も少なく交通量も比較的落ち着いているため、のんびり走れるルートを探しているライダーにぴったりです。
石巻港ブランド魚の金華さば

石巻港ブランド魚の金華さば

蔵王エコーライン(蔵王町〜川崎町)

蔵王エコーライン

蔵王エコーライン

御釜(おかま)

御釜(おかま)

“東北のアルプス”とも称される蔵王連峰を貫く名物ワインディングロードが、蔵王エコーライン。冬期は閉鎖されているため、開通期間は4月下旬〜11月上旬と限られていますが、そのぶん季節の移ろいをダイレクトに感じられる魅力的なルートです。

標高約1000mを越える山岳ルートは、涼風が心地よく、途中には「賽の磧(さいのかわら)」「刈田岳展望台」といった絶景スポットも点在。特に有名なのが、火口湖「御釜(おかま)」です。天候が良ければ、エメラルドグリーンの神秘的な湖面を見ることができます(視界が悪い日は霧に包まれることもあるので、事前に天気をチェックして出発を!)。

蔵王のふもとでは、温泉地として有名な「遠刈田温泉」「蔵王温泉街」に立ち寄るのもおすすめ。湯治場の雰囲気が残る温泉街で、ツーリング疲れをしっかり癒しましょう。

アップダウンとカーブが続くルートなので、ライディングテクニックに自信がある方にとってはまさに“ご褒美ルート”。走り・景色・休憩スポットの3拍子がそろった、宮城県屈指のツーリング名所です。

鳴子峡ライン(大崎市)

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秋の宮城ツーリングで外せないのが、鳴子温泉郷に広がる鳴子峡(なるこきょう)ライン。断崖絶壁に囲まれた峡谷に沿って国道47号が走り、東北屈指の紅葉スポットとして知られています。10月中旬〜11月上旬には、赤・黄・オレンジと色づく木々が渓谷全体を染め上げ、まるで自然が描いた一枚の絵画の中を走っているかのような体験ができます。

走行ルートとしては、「鳴子峡レストハウス」方面へ向かうコースがおすすめ。途中には展望台や「大深沢橋」などのビュースポットがあり、バイクを停めて写真撮影を楽しむ人も多く見られます。朝の時間帯は交通量も少なく、静かな渓谷をひとりじめする感覚を味わえますよ。

また、周辺には名湯・鳴子温泉街があります。足湯や日帰り入浴施設が点在しており、気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイント。温泉街には「滝の湯」など風情ある共同浴場や、手軽に立ち寄れる地元カフェもあり、休憩にもぴったりです。

絶景・温泉・グルメが三拍子そろったルートとして、ベテランライダーにも初心者にもおすすめのスポットです。

気仙沼〜リアス海岸ライン

気仙沼大島大橋

気仙沼大島大橋

大谷海岸

大谷海岸

ダイナミックなリアス式海岸の地形と、新しい復興の街並みを一度に楽しめるのが、気仙沼市から大島へ向かう海沿いのルートです。
2021年に開通した「気仙沼大島大橋」を渡れば、本土からわずか5分でアクセスできる「離島気分満点」のツーリング体験が可能。橋の上から見下ろす海と港の風景は、まさにフォトジェニック。

気仙沼市内にはライダー向けの休憩施設やカフェも点在。とくに道の駅「大谷海岸」は、海を望む芝生広場と軽食スタンドが併設されており、ライダーの憩いの場として人気です。海風に吹かれながら一息つけば、次の目的地へ向けて気持ちもリフレッシュできます。

また、「気仙沼シャークミュージアム」「海の市」など観光施設も充実。新鮮な魚介を使った海鮮丼やフカヒレラーメンは、食いしん坊ライダーには見逃せないご当地グルメです。

海沿いの道はアップダウンもあり、少しカーブが続く箇所もありますが、その分だけ走る楽しさもひとしお。リアス海岸特有の入り組んだ景色が続くルートは、都会では味わえない開放感を提供してくれます。

“走ってよし・食べてよし・眺めてよし”の三拍子がそろった海のツーリングコース。特に春から夏にかけての晴れた日には、この上ない開放感が味わえるスポットです。

七ヶ宿街道(白石市〜七ヶ宿町)

滑津大滝

滑津大滝

七ヶ宿ダム

七ヶ宿ダム

かつては伊達政宗が江戸へ向かう際に通った道とも言われる「七ヶ宿街道」は、国道113号をメインに白石市から七ヶ宿町を抜ける歴史街道。
街道沿いには旧宿場町の面影が残り、どこか懐かしさを感じさせる山間のルートです。交通量も少なく、のんびりとしたペースで走れるのが魅力。

春には沿道に桜が咲き誇り、夏は新緑、秋には色鮮やかな紅葉と、四季折々の自然美が楽しめます。特におすすめなのは「滑津大滝(なめつおおたき)」。道路沿いの駐車場から徒歩数分でアクセスできる2段の滝で、滝壺に降りると水しぶきとマイナスイオンに包まれます。ライディング途中のリフレッシュに最適。

また、「七ヶ宿ダム」周辺は開けた景観と大きな湖面が印象的で、気持ちの良い湖畔ツーリングが楽しめるポイント。
晴れた日には空が湖に映り込み、まるで映画のワンシーンのような光景が広がります。

七ヶ宿町内には、古民家を改装したカフェや手打ちそば処も点在しており、バイクを降りて地元グルメに舌鼓を打つのもおすすめ。素朴な味と地元の人のあたたかさが、旅の記憶をより豊かなものにしてくれるでしょう。

景色を楽しみながら、静かな時間を過ごしたいライダーにぴったりのルートです。

田束山パノラマロード(気仙沼市)

田束山の頂上から望む景色

田束山の頂上から望む景色

海と山の絶景が一望できる、知る人ぞ知る穴場スポットが田束山(たつがねさん)。標高512mのこの山の山頂へ向かうパノラマロードは、やや狭くタイトな登りが続きますが、その分“到達した者だけが見られる風景”が広がっています。

頂上からは、リアス海岸の美しい入り組みや、遠く三陸の海原、天気が良ければ牡鹿半島や金華山まで望むことができます。特に春の見頃(5月上旬)には約5万本のツツジが一斉に咲き乱れ、ピンクや赤に染まる山肌が息を呑むほどの美しさに。山頂駐車場は台数に限りがありますが、バイクなら比較的アクセスしやすいのも嬉しい点。

山頂には小さな展望台と休憩ベンチがあり、海風に吹かれながら持参したドリンクで一息つく時間はまさに“ご褒美タイム”。地元ライダーの中では「朝活スポット」としても人気で、朝霧が晴れる瞬間に見える光景は神秘的です。

登山道と共有する道もあるため、速度は控えめに。途中には手書きの看板などもあり、どこか“地元に愛されている感”が漂う、アットホームな雰囲気もまた魅力。

自然の中でゆったりと心を解きほぐしたいとき、最高の一台との時間を過ごせるツーリングスポットです。

北上川沿いルート(石巻市〜登米市)

岩手山と北上川の景色

岩手山と北上川の景色

東北一の大河・北上川の穏やかな流れに沿って走るこのルートは、ツーリング中でもとくに「癒し」を感じたい人にぴったりのコース。石巻市から登米市へ向かって国道398号・346号をつなぐ形で走ると、右手には川、左手には田園風景が広がるのどかな光景が続きます。

信号が少なく交通量も比較的落ち着いているため、のびのびと一定ペースで走れる気持ち良さが魅力。走りに集中するというよりは、流れる風景や香りを楽しみながら「心を整える」ような感覚のあるルートです。

道中に立ち寄れる休憩スポットとしておすすめなのが、登米市にある「道の駅 津山 もくもくランド」。ここでは地元産の杉やヒノキを使った木工体験や、ライダー向けのグッズが販売されており、バイク仲間へのお土産にも最適。屋外ベンチや芝生スペースも整っていて、気軽に昼食やおやつを楽しむことができます。

また、少し足を伸ばせば「登米(とよま)武家屋敷街」「教育資料館」といった、歴史と文化の香る寄り道ポイントも。バイクを降りてのんびり散策するのもおすすめです。

東北らしい風土を感じながら、川と空と緑に包まれて走るひとときは、心をじんわりと癒してくれるような時間になるでしょう。

松島〜塩釜・仙台港ルート(国道45号線)

仙台港

仙台港

塩釜水産物仲卸市場で味わえる海鮮丼

塩釜水産物仲卸市場で味わえる海鮮丼

観光地としても名高い「松島」を中心に、塩釜港から仙台港方面までを走るこのルートは、海と港町の魅力をたっぷり味わえるベイサイド・ツーリングコース。国道45号線をベースに走るルートなのでアクセスも良好で、バイク初心者にもおすすめの道です。

スタートは日本三景・松島。大小の島々が点在する独特の景観は、見る角度や時間帯によって表情が変わり、つい何度でも訪れたくなる美しさ。瑞巌寺や五大堂といった名所巡りもできますが、ここでは“バイクを停めて風景を楽しむ”ことをぜひ意識したいところ。

そのまま塩釜方面へ走ると、港の街ならではの市場や寿司店が多数。特に「塩釜水産物仲卸市場」では、新鮮な魚介を自分で選んでその場で海鮮丼にできる体験が人気で、ライダーの「腹ペコタイム」にもってこい。

さらに北上すれば仙台港エリアへ。こちらには大型バイク用品店やショッピングモールが集まり、ツーリングの締めにふさわしい立ち寄りポイントが充実。時間帯を合わせれば、仙台港から望むサンセットや夜景も堪能できます。

海辺の潮風に吹かれながら、港町の風景とグルメを満喫できるこのルートは、“ツーリングは旅だ”という感覚を思い出させてくれる王道スポットです。

まとめ

宮城の道には、風の匂いや地形のうねり、季節ごとの変化があります。
どのルートも、ただ目的地に向かうだけではない、“走る時間そのもの”がごほうびになる道ばかり。
あなたのバイクと心が向かうままに、ぜひ宮城の景色を味わってみてください。
安全運転で、楽しいツーリングライフを!