暑い夏のバイクに長袖が必須な理由|春夏用ジャケットおすすめ5選も紹介!

暑くなってくると、つい「Tシャツで走りたい」と思ってしまいますよね。でも、ちょっと待ってください。バイクジャケットを脱ぎ捨ててしまう前に、その“長袖”が持つ本当の意味を知っておきませんか?
本記事では、「なぜ夏でも長袖ジャケットが推奨されるのか」を徹底解説。そのうえで、暑さと安全を両立する“春夏向けバイクジャケット”を厳選してご紹介します。
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夏でも長袖が必要な理由とは?

まずは暑い日でも長袖のジャケットを着用したほうがいい下記の3つの理由を解説します。

理由①:日差しによる皮膚ダメージと紫外線
理由②:熱中症対策にも長袖が有効
理由③:万が一の転倒に備えるプロテクション

理由①:日差しによる皮膚ダメージと紫外線

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夏のバイクライディングで見落としがちなのが、「紫外線による皮膚ダメージ」。高速走行中、腕や首に直射日光が当たり続けると、短時間でも日焼けを超えた「やけど」状態に陥ることがあります。
また、紫外線は体力をじわじわと奪い、ライダーの集中力低下や倦怠感の原因にもなりかねません。日焼け止めを塗っても、汗で流れてしまえば効果は半減。

そこで重要なのが、長袖のバイクジャケットという“物理バリア”です。最近の春夏用ジャケットは、UVカット加工が施されているものも多く、日差しからしっかりと肌を守ってくれます。「長袖=暑い」という先入観を捨て、日差しに対抗するという視点で長袖を選ぶことが、安全で快適なライディングに繋がります。

理由②:熱中症対策にも長袖が有効

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「暑いから半袖の方が涼しい」と思いがちですが、実は逆効果なことも。ライディング中、直接肌に風が当たると一時的に涼しく感じても、体温がうまく調整されず、汗が蒸発しにくくなることもあります。結果として体に熱がこもり、熱中症リスクが高まってしまうのです。

長袖のバイクジャケットは、風を効率的に取り込むように設計されており、特にメッシュ素材やベンチレーション機構が備わったものは、肌に直接日差しを当てず、体温調節をサポートします。さらに、吸汗速乾素材が汗を素早く蒸発させることで、衣服内の湿度も下げてくれるため、実際には半袖よりも「涼しく感じる」ことさえあるのです。熱中症を防ぐという意味でも、“機能的な長袖”は夏の強い味方です。

理由③:万が一の転倒に備えるプロテクション

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バイクに乗る以上、転倒のリスクはゼロではありません。特に夏場のライディングは、汗や疲労で注意力が落ちやすく、事故につながる可能性も高まります。そんな時、肌をむき出しにしていると、転倒時に地面と直接接触し、大きなケガに繋がる恐れがあります。
夏のアスファルトは60℃以上になることもあり、摩擦や接触による火傷も深刻です。長袖ジャケットには、プロテクターや厚手パッドが肩や肘に内蔵されているものが多く、衝撃を分散してダメージを最小限に抑えてくれます。

薄着では絶対に防げない“もしも”の瞬間。自分の身体を守る最後の砦として、しっかりとした装備を選ぶことが重要です。真夏のライディングでも「長袖であること」が、命を守る一枚になります。

春夏におすすめのバイクジャケット5選【安全×快適】

暑い日でもしっかりと着られて、安全性と快適性を両立する。そんな“わがまま”を叶えてくれる春夏用バイクジャケットを、編集部が厳選してご紹介します。

重視したのは、通気性/プロテクション性能/軽さ/デザイン性のバランス。メッシュ素材を活かしたモデルから、街乗りにも馴染むスタイル性の高い一着まで、用途や好みに合わせて選べるラインナップにしました。

コミネ(KOMINE):エニグマライト メッシュパーカ JK-176

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風を味方にする、軽快なフルメッシュジャケット

春夏のライディングに求められるのは、「涼しさ」「安全性」の両立。KOMINEの「JK-176 エニグマライト メッシュパーカ」は、そのニーズにしっかり応えるカジュアルスタイルのフルメッシュジャケットです。走行中に受ける風を効率よく取り込み、汗ばむ季節でもジャケット内の熱をこもらせない快適な着心地を実現しています。

最大の特徴は、通気性とプロテクション性能のバランス。肩・肘・胸には、CEレベル1規格をクリアしたソフトタイプのプロテクターを標準装備。さらに背面には衝撃吸収性に優れたハニカム構造のEVAパッドを備え、万が一の転倒時にも身体をしっかり守ります。軽量で柔軟性のあるプロテクターを採用しているため、ゴワつき感がなく、ストレスフリーな着用感もポイントです。

また、ライディング姿勢を意識した3D立体裁断により、前傾ポジションでも自然なフィット感を実現。また、胸元と背中にはリフレクターが配置されており、夕暮れ時や夜間走行時の視認性も確保。日中だけでなく夜間ツーリングでも安心です。カジュアルで街乗りにもなじむデザインながら、安全装備に一切妥協していない一着です。

詳細・価格

コミネ(KOMINE):エニグマライト メッシュパーカ JK-176
サイズ:M/L/XL/2XL/3XL/4XL/5XLB/WM/WL
カラー:Black、Silver、OliveSmoke、Silver Camo、Navy Marble、KOMINE Black、KOMINE Silver
素材:[outshell] ポリエステル [lining] ポリエステル
価格(税込):¥20,790

RSタイチ(RS TAICHI):クイックドライパーカ RSJ335

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超撥水×快適ストレッチ、街もツーリングもカバーする高機能パーカ

アウトドアテイストが映えるミリタリーデザインと、バイクウェアとしての高機能性を兼ね備えた一着が「RSJ335 クイックドライパーカ」。最大の特徴は、超撥水加工を施した高強度エアスルーストレッチ生地。雨粒を弾くだけでなく、ホコリや汚れも付着しにくいため、突然の天候変化にも慌てずに済みます。さらに、しなやかなストレッチ性と優れた通気性により、夏のライディングでも快適な着用感をキープしてくれます。

肩と肘にはCEレベル1相当のソフトタイププロテクターを標準装備。背中にもパッドが内蔵されており、CPSシステムによりCE LV.2プロテクターへのアップグレードも可能。胸部プロテクターは別売りですが、スナップボタン式の着脱機構と無段階調整が可能なマウント機構により、体格や好みに合わせたセッティングが簡単にできます。

また、バイク乗りにとって悩ましい「フードのバタつき」問題にも配慮。フードを使わないときは巻き込んでベルクロで固定できるフラップ構造になっており、風でバタつかず、走行中のストレスを大幅に軽減してくれます。

カラーバリエーションは全6色。シーンやバイクのスタイルに合わせて選べる楽しさも魅力です。

詳細・価格

RSタイチ(RS TAICHI):クイックドライパーカ RSJ335
サイズ:S/M/L/XL/XXL/3XL/4XL/WM/WL
カラー:GUNMETAL/BLACK、TECH KHAKI、ASH NAVY、ALL BLACK、BLACK、BLACK/KHAKI
素材:表地:ポリエステル 92% ポリウレタン 8%/裏地:ポリエステル 100%
価格(税込):¥26,400

RSタイチ(RS TAICHI) クイックドライ レーサー ジャケット RSJ342

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スポーツライディングを快適・安全に楽しむ、ハイスペックな春夏モデル

アグレッシブな走りに応える、スポーツコンセプトの春夏用ジャケット「RSJ342 クイックドライ レーサー ジャケット」。見た目は軽やかなメッシュスタイルながら、CEレベル2プロテクターを肩・肘に標準装備し、胸にはハードタイプのプロテクターも搭載。高い安全性と、軽快な着心地を見事に両立させた一着です

本体には通気性・ストレッチ性に優れたエアスルーストレッチ素材を採用。さらに広範囲に配置されたメッシュパネルが、夏の強烈な熱気を効率的に逃がしてくれるため、長距離ライディングでも快適性を維持します。動きやすさも申し分なく、前傾姿勢をとるスポーツ走行時でも身体の動きにしっかり追従。ハイテンションなライディングでも、装備がストレスになることはありません。

胸部プロテクターは標準装備で、しかもスナップボタン式の無段階調整機構を搭載。自分の体格に合わせて位置を調整できるため、フィット感にも優れています。背中のフォームパッドは、別売りの「TAICHI CE(LV.2)バックプロテクター(TRV044)」に差し替えることで、さらに保護性能を強化することも可能です。

また、内側にはファスナー付きの内ポケットを装備しており、スマートフォンや鍵などの収納にも便利。夜間の走行にも配慮して、前後にリフレクターを配置し、被視認性を高めています。見た目の質感、動きやすさ、安全性。すべてを高い次元でバランスさせたジャケットです。

詳細・価格

サイズ:S/M/L/XL/XXL/3XL/4XL/WS/WM/WL/WXL
カラー:BLACK/ICE BLUE、GRAPHITE、BLACK、BLACK/GRAY、BLACK/KHAKI、BLACK/WHITE
素材:表地:ポリエステル 100%/裏地:ポリエステル 100%
価格(税込):¥22,990

KADOYA(カドヤ):RAFALE PARKA メッシュパーカージャケット

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ストリートに溶け込む、都会派ライダーのための春夏メッシュジャケット

ハードな走りだけでなく、日常のスタイルにも自然に馴染む春夏ジャケットを探しているなら、KADOYAの「RAFALE PARKA(ラファールパーカ)」は最有力候補のひとつ。老舗レザーブランドとして名を馳せるKADOYAが手がけたこのモデルは、“街で着られるライディングジャケット”を体現した一着です。

最大の魅力は、ゆとりを持たせた大きめシルエットと抜群の通気性。全体にポリエステルメッシュ素材を使用し、夏場でも快適なエアフローを確保。リラックス感のあるサイジングは、ストリートファッションにもしっかりマッチし、ツーリングから街乗りまで幅広いシーンで活躍します。

さらに、ライディング時の使いやすさも考慮。肘部分のゴム留めにより、プロテクター装着時でもジャケットがズレにくく、走行中のフィット感を高めています。フードにはドローストリングを中央に配置し、風によるバタつきや不要な揺れを抑制。フード付きパーカならではの悩みにも、しっかり対応しています。

プロテクター面でも拡張性があり、肩・肘・脊椎用のポケットに加えて、胸部用のベルクロテープも標準装備。好みのプロテクターをカスタマイズで追加できる仕様は、安全性を高めたいライダーにも嬉しいポイントです。

見た目はシンプルながら、ライディングのための配慮が随所に詰まったRAFALE PARKAは、「機能とデザイン、どちらも妥協したくない」大人のライダーにぴったりの一着です。

詳細・価格

サイズ:S/M/L/LL/3L/4L
カラー:ベージュ/ブラック
素材:表/ポリエステルメッシュ・裏/ポリエステルメッシュ
価格(税込):¥19,800

KADOYA(カドヤ):PL-RAFF パンチングレザージャケット

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夏でもレザーを楽しみたいライダーへ。スタイルと快適性を両立するパンチングレザージャケット

「暑いからレザーは諦める」——そんな常識を覆すのが、KADOYAの「PL-RAFF」。スタンドカラーのシングルライダースという王道スタイルを軸にしながら、夏でも快適に着用できるパンチングレザーを採用。ライダーの“本物志向”と“季節の現実”の間を見事に埋める一着です。

素材には、しなやかで風合いの良い牛革のパンチングレザーを使用。レザーならではの質感と存在感をそのままに、無数の通気孔によって内側の熱や湿気を効率よく放出します。裏地にはポリエステルメッシュを採用しており、汗によるベタつきも軽減。春〜夏のロングライドでも不快感を最小限に抑えます。

シンプルなルックスの中にも、ライダーの実用性を追求したディテールが満載。肩・肘にはプロテクター用のポケットを備え、背中にはソフトタイプの脊椎パッドを標準装備。さらに、チェストプロテクター用のベルクロテープも内蔵されており、万が一の転倒にも備えたアップグレード可能な構造です。

デザイン面では、シルエットとディテールにこだわり抜き、レザー特有の重厚感を保ちつつも、野暮ったさを感じさせない洗練された仕上がりに。バイクを降りたあとも違和感なく街に馴染むルックスは、大人のライダーにふさわしい佇まいです。

詳細・価格

サイズ:S/M/L/LL/3L/4L
カラー:グレー/ブラック/ブルーグレー
素材:表/パンチングレザー(牛革)・裏/ポリエステルメッシュ
価格(税込):¥59,400

まとめ

「バイクは風を感じる乗り物」…だからこそ、“風の受け方”を間違えると命に関わることも。
暑さに負けて装備を甘くすると、思わぬリスクが潜んでいます。
だからこそ、夏に向けた正しい装備選びが大切です。
安全・快適・スタイリッシュな春夏用バイクジャケットで、真夏のライディングをもっと自由に、もっと楽しく過ごしましょう!