バイクの車検費用はどれぐらい?
自動車について回るものといえば車検ですが、何も車検は自動車だけが対象ではありません。一部のバイクにも2年に1回の車検が義務付けられているのです。
一度車検を受けたことがある人はまだしも、車検が初めてだったり、これからバイクの購入を検討している人にとっては、どれくらいの費用がかかるか気になるところでしょう。
そこで、今回はバイクの車検費用について紹介していきます。
一度車検を受けたことがある人はまだしも、車検が初めてだったり、これからバイクの購入を検討している人にとっては、どれくらいの費用がかかるか気になるところでしょう。
そこで、今回はバイクの車検費用について紹介していきます。
車検が必要なバイクは250ccを超えるもの
まず、重要なのがバイクのなかには車検が必要ないものもあります。車検を受けなくてよいバイクとは、排気量が250cc以下のバイクになります。
だから、車検が必要になってくるバイクは251cc以上ある車種だけなのです。
ですが、車検がないからと言って250cc以下のバイクに維持費が発生しないかというと、そうではありません。
車検は必要なくても、自賠責保険に必ず加入する必要があります。自賠責保険が切れているにも関わらず一般道を走ると、1年以下の懲役か50万円以下の罰金に加えて免許停止となるので注意が必要です。
だから、車検が必要になってくるバイクは251cc以上ある車種だけなのです。
ですが、車検がないからと言って250cc以下のバイクに維持費が発生しないかというと、そうではありません。
車検は必要なくても、自賠責保険に必ず加入する必要があります。自賠責保険が切れているにも関わらず一般道を走ると、1年以下の懲役か50万円以下の罰金に加えて免許停止となるので注意が必要です。
バイクの車検の内訳
では、肝心のバイク車検の費用について説明していきます。バイク車検に必要な費用は、重量税、自賠責保険、印紙代、整備費の4つです。
なお、重量税、自賠責保険、印紙代は法定費用として定められており、ここに記載しているのは2019年時点での金額となります。
なお、重量税、自賠責保険、印紙代は法定費用として定められており、ここに記載しているのは2019年時点での金額となります。
重量税
重量税は、自動車の場合だと車体の重量によって金額が異なりますが、バイクの場合は排気量で費用が決まります。
ただ、細かい区分はなく車検が必要な250cc超えのバイクに対する重量税は一律です。その金額は、新
車登録をしてから12年以内のバイクに対しては3,800円、13年~17年だと4,600円、18年以上になると5,000円の重量税が必要になります。
ただ、細かい区分はなく車検が必要な250cc超えのバイクに対する重量税は一律です。その金額は、新
車登録をしてから12年以内のバイクに対しては3,800円、13年~17年だと4,600円、18年以上になると5,000円の重量税が必要になります。
自賠責保険
自賠責保険はすべての自動車に対してかけておかなければいけない保険です。車やバイクを車検に出したときに、継続の手続きも行われます。
保険の期間が残っている場合は車検に出したときに24ヵ月分13,640円の費用が必要で、残っていない場合は25ヵ月分14,010円の金額を支払うことになります。
保険の期間が残っている場合は車検に出したときに24ヵ月分13,640円の費用が必要で、残っていない場合は25ヵ月分14,010円の金額を支払うことになります。
印紙代
印紙代とは、国に対して支払いをする際の手数料です。国に対して支払いをするときは印紙という証票が必要となります。
また、地方公共団体に支払いをするときには証紙という証票が必要です。印紙代は、自動車検査登録印紙が400円、自動車審査証紙が1,300円で合わせて1,700円です。
また、地方公共団体に支払いをするときには証紙という証票が必要です。印紙代は、自動車検査登録印紙が400円、自動車審査証紙が1,300円で合わせて1,700円です。
整備費
重量税、自賠責保険、印紙代は法定費用ということで、どこで車検を依頼しても価格は変わりませんが、整備費だけは違います。
バイクの状態が良好で部品交換が必要なければそれだけ費用が安くなり、バイクのコンディションが悪くなっていれば逆に支払額は増えていきます。
また、車検には、販売店に依頼するディーラー車検と、バイクの持ち主が自分で行うユーザー車検があり、どちらを選択するかで整備費が変わってくるのです。ディーラー車検とユーザー車検については、さらに詳しく掘り下げていきましょう。
バイクの状態が良好で部品交換が必要なければそれだけ費用が安くなり、バイクのコンディションが悪くなっていれば逆に支払額は増えていきます。
また、車検には、販売店に依頼するディーラー車検と、バイクの持ち主が自分で行うユーザー車検があり、どちらを選択するかで整備費が変わってくるのです。ディーラー車検とユーザー車検については、さらに詳しく掘り下げていきましょう。
ディーラー車検とユーザー車検の違い
ディーラー車検とユーザー車検は、費用面を見るとユーザー車検のほうが安いです。
しかしその分、バイクの所有者に手間がかかるというデメリットも併せ持っています。2つの車検の特徴を以下に記すので、車検の際の参考にしてください。
しかしその分、バイクの所有者に手間がかかるというデメリットも併せ持っています。2つの車検の特徴を以下に記すので、車検の際の参考にしてください。
ディーラー車検
ディーラー車検は手軽さがメリットです。ユーザーは自分がバイクを買った店や、近所のディーラーに連絡をして車検を依頼することでディーラー車検が受けられます。
ユーザーがやることと言えば、ディーラーに予約を入れることと、予約の日にバイクと納税証明書などの必要書類を店に持って行くことくらいです。
あとはディーラーが代行で、車検に必要な手続きをすべて済ませてくれます。バイクのプロに任せるので、信頼性も高いです。
また、車検に関係ない部分のメンテナンス(オイルメンテや洗車等)をサービスしてくれるところもあります。
ディーラー車検の整備費は、技術料や代行費用が含まれるので、およそ20,000~50,000円程度が相場と言われています。
ユーザーがやることと言えば、ディーラーに予約を入れることと、予約の日にバイクと納税証明書などの必要書類を店に持って行くことくらいです。
あとはディーラーが代行で、車検に必要な手続きをすべて済ませてくれます。バイクのプロに任せるので、信頼性も高いです。
また、車検に関係ない部分のメンテナンス(オイルメンテや洗車等)をサービスしてくれるところもあります。
ディーラー車検の整備費は、技術料や代行費用が含まれるので、およそ20,000~50,000円程度が相場と言われています。
ユーザー車検
ユーザー車検は、バイクの所有者が陸運局までバイクを持って行き車両の検査をしてもらう方法になります。ユーザー車検といってもバイクの整備を持ち主が行うわけではありません。
整備は、テスター屋という車検をパスするための調整を行ってくれる業者が担当します。テスター屋の整備費は安く、だいたい10,000円未満で済むことがほとんどです。
整備費だけを見たらお得なユーザー車検ですが、検査をパスするまでにいろいろな手間がかかります。
まず、陸運局を訪ねる必要がありますが、その際に車検証、自動車税納税証明書、自賠責保険証明書、点検整備記録簿を持って行かなければいけません。このなかで馴染みがないのが点検整備記録簿でしょう。
点検整備記録簿は、過去の整備記録を記した用紙です。素人が点検整備記録簿を作成するのは困難ですが、検査の後で点検を行う「前検査」で車検を受ける場合は、この用紙は不要です。
ただし、不要だからといって検査後の点検をやらないのはよくありません。バイクのパーツ交換などは点検整備記録簿の記録を見て判断するので、点検をさぼると次回に正しい整備が行われずに不良のあるバイクを乗り回し、最悪事故につながるからです。
前検査で車検を受ける場合は、必ずあとで整備工場等を訪れてバイクの点検をしてもらいましょう。
検査の前に点検を行う「後検査」をする場合は、先に整備工場などを訪ねて点検整備記録簿を作ってもらいましょう。
他にも、自動車重量税納付書とその印紙、継続検査申請書、自動車検査票とその印紙などが必要になってきますが、これらの書類は当日の陸運局で用意ができます。
ユーザー車検も事前予約が必要です。申し込みをすると、受付時間を指定されます。必要書類への記入があると考えたら、時間には余裕をもって訪れたいところです。すべての書類を提出して受付が終わったら、検査場までバイクを持って行きます。
ここで大事なのが、検査の際は持ち主も協力しなければならないという点です。ほとんどの検査は持ち主がバイクに乗った状態で行われます。
バイクの検査内容は、ブレーキチェック、ブレーキランプとウインカーの点灯、タコメーターの精度、ヘッドライトの光度、ハイビームの光軸、クラクションになります。
何をすればいいかわからないなら、作業員にレクチャーをしてもらいましょう。作業員のほうからやり方がわかるかどうか訊かれることもあります。
車検には機械を使うものもあるので、よくわからずに検査に臨むと危険です。しっかりとやるべきことを把握しましょう。
すべての検査に合格すれば車検終了です。もし、どこかの検査で引っかかった場合は限定車検扱いとなります。テスター屋や整備工場で、検査に引っかかった箇所を整備してもらってから再び検査が必要です。
陸運局の車検は1日に3回までは受けることができるので、急いで問題の箇所を直せば、その日のうちに再検査を行って合格することもできます。
このように、ユーザー車検はすべての書類の用意から検査までを自分で行い、パスできなかったときは整備に持って行ってから戻って再検査と、安いけれど手間が多い車検となります。
整備は、テスター屋という車検をパスするための調整を行ってくれる業者が担当します。テスター屋の整備費は安く、だいたい10,000円未満で済むことがほとんどです。
整備費だけを見たらお得なユーザー車検ですが、検査をパスするまでにいろいろな手間がかかります。
まず、陸運局を訪ねる必要がありますが、その際に車検証、自動車税納税証明書、自賠責保険証明書、点検整備記録簿を持って行かなければいけません。このなかで馴染みがないのが点検整備記録簿でしょう。
点検整備記録簿は、過去の整備記録を記した用紙です。素人が点検整備記録簿を作成するのは困難ですが、検査の後で点検を行う「前検査」で車検を受ける場合は、この用紙は不要です。
ただし、不要だからといって検査後の点検をやらないのはよくありません。バイクのパーツ交換などは点検整備記録簿の記録を見て判断するので、点検をさぼると次回に正しい整備が行われずに不良のあるバイクを乗り回し、最悪事故につながるからです。
前検査で車検を受ける場合は、必ずあとで整備工場等を訪れてバイクの点検をしてもらいましょう。
検査の前に点検を行う「後検査」をする場合は、先に整備工場などを訪ねて点検整備記録簿を作ってもらいましょう。
他にも、自動車重量税納付書とその印紙、継続検査申請書、自動車検査票とその印紙などが必要になってきますが、これらの書類は当日の陸運局で用意ができます。
ユーザー車検も事前予約が必要です。申し込みをすると、受付時間を指定されます。必要書類への記入があると考えたら、時間には余裕をもって訪れたいところです。すべての書類を提出して受付が終わったら、検査場までバイクを持って行きます。
ここで大事なのが、検査の際は持ち主も協力しなければならないという点です。ほとんどの検査は持ち主がバイクに乗った状態で行われます。
バイクの検査内容は、ブレーキチェック、ブレーキランプとウインカーの点灯、タコメーターの精度、ヘッドライトの光度、ハイビームの光軸、クラクションになります。
何をすればいいかわからないなら、作業員にレクチャーをしてもらいましょう。作業員のほうからやり方がわかるかどうか訊かれることもあります。
車検には機械を使うものもあるので、よくわからずに検査に臨むと危険です。しっかりとやるべきことを把握しましょう。
すべての検査に合格すれば車検終了です。もし、どこかの検査で引っかかった場合は限定車検扱いとなります。テスター屋や整備工場で、検査に引っかかった箇所を整備してもらってから再び検査が必要です。
陸運局の車検は1日に3回までは受けることができるので、急いで問題の箇所を直せば、その日のうちに再検査を行って合格することもできます。
このように、ユーザー車検はすべての書類の用意から検査までを自分で行い、パスできなかったときは整備に持って行ってから戻って再検査と、安いけれど手間が多い車検となります。
結局、バイクの車検代はいくら?
ここまで紹介してきた車検の費用を整理すると、重量税が3,800~5,000円、自賠責保険が13,640~14,010円、印紙代が1,700円で、これらを合わせると19,140~20,710円となります。ディーラー車検の整備費は20,000~50,000円程度が相場なので、ディーラー車検を利用したときの車検代は40,000円弱から70,000円少しというのが相場となります。
ユーザー車検は法定費用に加えて、10,000円未満の整備費の支払いとなるので、30,000円あれば足りるとみていいでしょう。ただ、ここに記しているのはあくまでも相場です。
ディーラーによってはもっと高い値段で車検を受け付けていたり、ユーザー車検も整備内容によっては30,000円を超える場合もあり得ます。
ユーザー車検は法定費用に加えて、10,000円未満の整備費の支払いとなるので、30,000円あれば足りるとみていいでしょう。ただ、ここに記しているのはあくまでも相場です。
ディーラーによってはもっと高い値段で車検を受け付けていたり、ユーザー車検も整備内容によっては30,000円を超える場合もあり得ます。
ディーラー車検とユーザー車検で車検費用は大きく異なる!それでも自分に合う車検を選ぼう
ディーラー車検はユーザー車検よりも高いですが、持ち主が骨を折る必要はありません。ユーザー車検は、持ち主が書類記入やバイク検査を行う必要がありますが、車検費用は安く済みます。
このように、ディーラー車検とユーザー車検にはそれぞれメリット・デメリットがあります。確実、安心な車検を望むならディーラー車検、自分で検査のパスまでやれる自信があるならユーザー車検を選ぶのもいいでしょう。
このように、ディーラー車検とユーザー車検にはそれぞれメリット・デメリットがあります。確実、安心な車検を望むならディーラー車検、自分で検査のパスまでやれる自信があるならユーザー車検を選ぶのもいいでしょう。