2019年6月3日 更新

バイクのブレーキレバーを交換する方法とは?

「自分好みのブレーキレバーに交換したい」「バイクを倒した際に曲がってしまった」などの理由でブレーキレバーの交換が必要になることもあるでしょう。 そのようなときにはバイクショップなどで交換してもらうのが一般的ですが、実は自分で交換することも可能です。 この記事では、自分でブレーキレバーを交換する方法を解説していきます。

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交換手順その1:必要な部品を用意する

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まず必要なのは交換するためのブレーキレバー。
ブレーキレバーの故障により交換する場合、特にこだわりや不都合がないのならば、メーカー純正品を選べば問題ありません。「自分の手に合わない」「デザインが好みじゃない」などの理由でブレーキレバーを交換する場合は、自分好みのデザイン・使い心地のものを選びましょう。

ツーリングなどで長時間バイクを運転する人は、握り疲れしないような形状のものを選ぶことがポイントです。
バイクでオフロードを走ることが多い場合や、まだまだ立ちごけの不安がある方は、可倒式などの転んでも折れにくいタイプのものを選ぶと、安心して運転を楽しめます。

次に必要なのがグリスです。グリスは金属同士が擦れ合う場所に塗るもので、部品を守るための大切な潤滑剤です。

グリスを選ぶ際に気をつけたいポイントは、耐水性とゴムへの浸食性の2点。耐水性がないと雨や洗車でグリスが流れ落ちてしまい、部品が摩耗する原因になります。また、ブレーキレバーの近くにゴムパーツがある場合は、シリコングリスのようにゴムへの浸食性がないグリスを使わないと、ゴムパーツが劣化する可能性があります。ブレーキレバーの周りにゴムパーツがなければ、万能グリスなどでも問題ありません。

他に必要なのが工具類です。ピボットボルトの頭に合ったマイナスドライバー、ブレーキレバーの固定ナットに合ったレンチ、掃除用のパーツクリーナーとウエスが最低限必要な工具類になります。

レンチは、バイクのサービスマニュアルに記載されている締めつけトルクに適応したトルクレンチが望ましいです。

固定ナットを締めつける力が弱いと、走行中にナットが緩む原因になりますし、強すぎると部品が故障する原因になります。走行中にブレーキレバーが外れると大変なので、トルクレンチを使ってしっかりトルク管理するようにしましょう。

交換手順その2:ブレーキレバーを取り外す

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ブレーキレバーはピボットボルト1本と固定ナット1個のみで固定されています。そのため、この2つを取り外せば、ブレーキレバーも簡単に取り外すことが可能です。

まずはブレーキレバーの下側にある固定ナットから取り外します。レンチをナットにかけて、反時計回りに回していけば外れます。固定ナットが取り外せたら、ピボットボルトもマイナスドライバーで反時計回りに回して取り外しましょう。

この2つが取れたら、あとはブレーキレバーをバイク本体から引き抜いて、取り外しの作業は完了です。

交換手順その3:掃除と点検

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取り外した部品をパーツクリーナーとウエスできれいにしていきます。新品のブレーキレバーであれば掃除の必要はありませんが、知人からもらったものや中古で購入したものは、念のために掃除しておきましょう。

基本的なやり方は、パーツクリーナーをきれいにしたい部品に吹きかけて、ウエスで磨くように汚れや古いグリスを拭き取るだけです。固定ナットやブレーキレバーの穴は、ねじって尖らせたウエスを差し込むようにすると、きれいに汚れを取り除けます。

部品をきれいにしたら、次はバイク本体のブレーキレバーブラケットをパーツクリーナーとウエスできれいにしていきます。ブレーキレバーブラケットが汚れていると、折角きれいにした部品に汚れがついてしまうので、忘れずに掃除しておきましょう。

ブレーキレバーブラケットは、ブレーキレバーを2枚の板で挟むような形状をしています。その2枚の板の隙間は狭いため、ウエスだけでは汚れが取りづらい場合があるかもしれません。

そのようなときは、ドライバーなどの細長いものにウエスを巻きつけ、そのウエスにパーツクリーナーを吹きかけると、掃除がしやすくなります。

一通り掃除が終わったら、部品を取りつける前に異常がないか点検をしましょう。固定ナットはひび割れなどがないか、ねじ山は問題ないかを確認します。ブレーキレバーも異変がないかを今一度見ておきましょう。

ピボットボルトはねじ山がない円筒部を指の腹で撫でてみて、段がついていないかをしっかり確認します。段がついている場合、前回の取りつけ時にグリスが十分塗布されていなかった可能性があります。段がついたピボットボルトをそのまま使用し続けると、段のところからひびが入ったり、最悪の場合は折れたりすることがあるので、交換する必要があります。

ブレーキレバーブラケットも亀裂などが入っていないか確認し、点検は終了です。

交換手順その4:グリスを塗布する

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ブレーキレバーを取りつける前に、部品にグリスを塗布していきましょう。グリスが不十分だと、部品が摩耗し故障する原因になるので、塗り忘れがないように注意しなければいけません。

ブレーキレバーは可動部とマスターシリンダーピストンとの接触部にグリスを塗布します。

しかし、可動部や接触部がどこかわからない場合は、ブレーキレバー全体にグリスを塗布し、バイクに取りつけてから余分なグリスを拭き取るという方法でも問題ありません。

ブレーキレバーはピボットボルトの円筒部を軸にして回転します。そのため、ピボットボルトの円筒部にもグリスを塗布しておきましょう。

ブレーキレバーブラケットにもグリスを塗布します。ブレーキレバーブラケットはブレーキレバー可動部にグリスを塗布すれば十分です。

また、マスターシリンダーピストンにもグリスを塗布しておきましょう。マスターシリンダーピストンにグリスを塗布しておくと、ブレーキレバーとの接触がスムーズになるので、ブレーキレバーの寿命が長くなります。

交換手順その5:取りつけ&動作確認

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グリスをしっかり塗布出来たら、取り外した時とは逆の手順で取りつけていきます。

まずはブレーキレバーをブレーキレバーブラケットに差し込み、ピボットボルト用の穴の位置を合わせます。穴の位置が合ったらピボットボルトを上から挿入し、マイナスドライバーでピボットボルトを締めていきます。このとき、ピボットボルトをきつく締めつける必要はありません。

最後に固定ナットをピボットボルトに取りつけます。固定ナットを締める際は、ピボットボルトの頭をマイナスドライバーで押さえつけ、固定ナットをトルクレンチで指定の締めつけトルクになるように締めます。

マイナスドライバーでピボットボルトを押さえておかないと、ピボットボルトと固定ナットが一緒に回転してしまい、しっかり締めつけることができないので注意が必要です。

余分なグリスをウエスなどで必ずきれいに拭き取りましょう。グリスが飛び出したままの状態で走行していると、ちりなどがグリスにくっついてしまい汚れやすくなります。

取りつけ作業が完了したら、実際にブレーキレバーを動かして問題ないかを確認していきましょう。
ブレーキレバーを動かした際、「スムーズに動かない」「ゴリゴリとした感触がある」などの違和感を感じた場合は、グリスが十分に塗布できていない可能性があります。もう一度取り外し、グリスを塗り直してみましょう。

ブレーキレバーを握った時に、マスターシリンダーピストンがしっかり押されているかどうかも確認が必要です。マスターシリンダーピストンがしっかり押せていない場合は、そのバイクに合わないブレーキレバーを誤って用意したことが考えられます。また、不良品ということも考えられるでしょう。

もう一度対応車種を確認して、新しいものを用意する必要があります。

自分でブレーキレバーを交換してみよう

ブレーキレバーの交換は、グリスの塗布と固定ナットの締め付けトルクに注意を払えば、それほど難しいものではありません。また、ブレーキレバーの取り外し・取りつけ作業を一通り覚えておけば、メンテナンスにも役立ちます。

自分の手でメンテナンスを行うと、バイクへの愛着がより一層強いものとなります。バイクショップに任せるのも良いですが、自分の手でブレーキレバーを交換してみてはどうでしょうか。
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※記事内の価格表記は、執筆当時の価格となります事をご了承ください

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