気分はもうプチ旅行!都会を抜け、近場の秘湯を巡ろう【関東編】

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寒い日が続く中ですが、ここらで温まりに行きませんか?意外と知らない、こんなところに温泉が!という秘湯をご紹介。関東は温泉地が豊富にありますが、慌ただしい日常に疲れた心身を癒してくれる、一味もふた味も違う秘湯をご紹介します。

四季折々の表情を見せる地元の人気宿「柴原温泉 かやの家」-埼玉県秩父市

駅で言うと武州日野駅から10分ほど。山の谷が深まる中に木造二階建ての建物があります。
榧(かや)の木を使った玄関周りからは、独特の雰囲気を感じられます。創業は昭和29年と歴史は古くは無いのですが、地元の人には知られている温泉宿のようです。単純硫黄泉の湯は、神経痛や胃腸の病気に効くということもあり、重宝されているのかもしれません。
風呂にも榧の木をあしらっており、湯舟からは四季折々の表情を見せる山間が広がり、日々の慌ただしさを忘れさせてくれます。
落ち着きと温もりを感じる、一風変わった榧の木風呂で癒されませんか?

500年の歴史を感じる、兜造りの軒「蛇の湯温泉 たから荘」-東京都西多摩郡

南秋川の山奥、奥多摩は檜原村数馬のカヤブキ屋根が時代を感じさせます。標高650mの台地にあり、築500年の家屋3軒のうちの1軒。兜造りの母屋からは田舎の家を思い出し、ほっこりさせてくれます。自然と昔の生活の味を都会人に味わってほしいと主人夫婦が始めた宿ということもあり、山を駆け巡って収穫するという山菜料理も楽しめます。。
気になる泉質は、単純硫黄冷鉱泉。高血圧、リウマチ、疲労回復効果があります。露天風呂は無いのですが、眼前に森林が広がり、見下ろせば渓谷という開放的なガラス張りの”蛇の湯温泉”はおすすめ。
お食事は80畳の大広間。入湯前に注文しておくと、ちょうど湯上り頃に出来上がります。
温泉グルメ紀行が楽しめる秘湯、冬の間は雪見風呂や払沢の滝(ほっさわのたき)の氷結も楽しめます。秘境を近場で味わいたい方におすすめです。

ツーリングコース途中にある美人の湯「濃溝温泉 千寿の湯」-千葉県君津市

東京から、房総スカイラインを通り、片倉ダムをぐるりと回ると鴨川有料道路手前に見えてくるのがここ。都心からも1時間とアクセスが良く、清水渓流公園入り口に面しているため、ツーリングにも最適。
温泉は、千葉では珍しい源泉掛け流し。笹川の河川敷から湧き出るお湯は毎分22Lと多め。
泉質は、重炭酸ソーダ泉で、”美肌温泉・美人の湯”と言われる成分が含まれ、アトピーをはじめ皮膚病や火傷、腰・神経・関節痛にも効果があります。浴室の窓からは、美しい笹川を眺めることができ、一層疲れを癒してくれるでしょう。
近くには道の駅もあり、ツーリングにもグルメ紀行にもぴったりなので、一度検討してみては?

標高1300m、野趣あふれる豪快な露天風呂「大丸温泉旅館」-栃木県那須郡

弁天・八幡にもほど近い、那須温泉郷最奥地。1300mの高台に、200年以上鎮座する静かな佇まいと、純和風の内装。ザ・旅館という雰囲気を味わえます。この旅館ならではと言えば、やはり露天風呂。源泉掛け流しの”川の湯”は、3つの混浴と2つの女性野天風呂で構成されています。70度の源泉が冷まされ、ちょうどいいあたたかさで身体に沁み渡るでしょう。泉質は単純泉、神経痛から冷え性、筋肉痛や病後・疲労回復に胃腸病にまで効くほか、美肌効果まで兼ね備えています。
お食事処も和の趣を感じられ、毎月お品書きと逸品が更新されます。
Mt.ジーンズ、ハンターマウンテン塩原というスノーリゾートが近隣にあるので、滑りで疲れた体を癒しに向かうのもいいかもしれません。

温もりあふれる木へのこだわり「夢かなう郷たんげ温泉 美郷館」-群馬県吾妻郡

50戸ほどの集落、たんげ村。景勝地は特にない中、地元の人たちの手によって築かれました。ボランティアで歩道整備、豊かな自然や岩魚、山女魚が生息する清流へも足を延ばせるようになりました。外観は少し小奇麗な旅館。ロビーに入ると、壮麗な木造建築。樹齢300年~500年の総欅(けやき)造りというから驚きです。客の声も、「何も無いのがいい」というほど。
気になる泉質は、カルシウム硫酸塩温泉。慢性皮膚病、痛風、糖尿病に冷え性、神経痛等に効くようです。川のせせらぐ露天風呂もさることながら、あえておすすめしたいのが、大浴場”瀬音の湯”。木の香りが漂う中、ステンドグラスの淡い輝きに照らされての入浴は、他の温泉とは一線を隔します。
入湯のみの利用はできないため泊りでの利用となりますが、携帯電話も一部つながらない、本物の秘湯を味わいたい方にぜひおすすめです。

まとめ

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日帰りから泊りがけまで、5つの温泉をご紹介しました。
四季どの季節に訪れても、それぞれ違ったもてなし方をしてくれそうな、大自然に囲まれた施設ばかりです。ツーリングやグルメ紀行で向かってもいいのですが、そののどかさを尊重し、静かに過ぎる時の流れを味わっていただければと思います。