バイクのタイヤ交換を自分で行う際のやり方を徹底解説!

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バイクのタイヤ交換を業者に依頼すると、工賃としてお金がかかってしまいますが、自分でタイヤ交換できればゼロ円です。そのため、自分でタイヤ交換をしてみたいという人もいるでしょう。

バイクのタイヤ交換は難しそうだと思う人もいるかもしれませんが、手順をしっかりと踏んで行えばそれほど難しいものではありません。そこで、この記事ではバイクのタイヤ交換を自分で行う際のやり方について紹介します。

まずは適切なタイヤを探そう

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バイクのタイヤ交換をするためには、まず交換するのに適切なタイヤを自分で選ばなければいけません。一口にタイヤといっても、スクーターからスポーツ用のハイグレードなタイヤまでさまざまです。

間違った大きさや異なる特性のあるタイヤを選ぶと取り付けできなかったり、取り付けた後の走行に支障が生じたりする可能性があるので、気をつけましょう。

まずは、タイヤサイズを知ることが大切です。タイヤサイズは、タイヤの側面に表示されています。タイヤの側面にはたくさんの英数字が記載されており、実はそれらがタイヤに関するさまざまな情報を教えてくれます。

タイヤのサイズ表記の方法には190/55というようなメトリック表示と、2.50-17というようなインチ表示の2種類があります。

ただし、表記の仕方は日本国内で統一されているので、メーカーによる大きな差はありません。タイヤの側面にタイヤを製造したメーカー名とともに記載されているのが一般的です。

タイヤサイズを測る基準は主に「タイヤ幅」「インチ」「扁平率」の3つです。タイヤ幅とはタイヤの断面幅のことで、数字が大きいほど路面と接する幅が大きくなります。メトリック表示、インチ表示ともに最初に表記されている数字がタイヤ幅を表しています。

インチはタイヤに適合するホイールの大きさ(リム径)のことです。つまり、タイヤの内径と同様の意味をもち、数字が大きければ大きいほどタイヤの内径も大きくなることを意味しています。

インチはメトリック表示では左から4番目、インチ表示では左から2番目に表記されている数字です。扁平率はタイヤの幅に対するタイヤの高さを表している数値で、値が低くなるほどタイヤの厚みが失われていることを意味します。

扁平率の低いタイヤを履くバイクの目的は主に、カッコよさを追求するためです。扁平率は「タイヤの高さ÷タイヤの幅×100」で計算できます。メトリック表示では、左から2番目に表記されていますが、インチ表示では表記されていない点には注意しましょう。

たとえば、メトリック表示で左から「150/70-18」と表記されていれば、「タイヤ幅150mm」「扁平率70%」「18インチ」のタイヤです。タイヤの側面にはその他にも、「構造表記」「荷重指数」「速度記号」などが記載されています。

それぞれ、タイヤの構造や最大荷重、最高速度を表していますが、知らなくてもタイヤ交換にはそれほど問題ありません。まずは、しっかりとタイヤ幅、扁平率、インチについて理解し、交換できるサイズのタイヤを購入することが大切です。

タイヤ交換の目安は?

タイヤ交換の目安となるのはスリップサインです。スリップサインとは、タイヤの溝にわざと付けられている出っ張りで、溝の残りが1.6mm以下になると出るように設計されています。

つまり、スリップサインが出るということは、溝の残りが少なくなっているということなので、交換時期が来ているといえます。

また、タイヤの溝が1.6mm以下の状態で道路を走行すると道路交通法違反に問われるので、すぐに交換しなければいけません。ただし、スリップサインが出ていない状態でも、タイヤ交換が必要な場合もあります。なぜなら、タイヤはゴム製品であり、経年劣化するからです。

タイヤの消費期限は一般的に3~5年と言われており、溝が十分にあったとしても一定期間が経過したら交換することが推奨されています。ゴムが劣化するとタイヤは硬化し耐久力が弱くなるため、目に見えるヒビ割れがなくてもバーストする危険性が高まります。

また、硬化することで本来のグリップ力が低下し、転倒などの大きな事故につながるかもしれません。そのため、スリップサインが出ていなくても、消費期限が来る頃にはタイヤを交換したほうがよいとされているのです。

タイヤの消費期限を知るためには、製造年月を知ることが大切です。タイヤの製造年月は側面に4桁の数字で表記されています。最初の2桁は週を表し、後ろの2桁は製造年です。

たとえば、1218と記載されていれば2018年の12週目(3月中旬ごろ)に製造されたタイヤだと分かります。売れ残っているタイヤのなかには、何年も放置されているケースもあるので、購入にあたっては注意しなければいけません。製造年月に気を付けて、できるだけ新しい日付のタイヤを購入しましょう。

必要な道具は何がある?

タイヤを購入したら、いよいよタイヤの交換作業に入ります。しかし、実際に作業する前に必要な工具や備品を確認しておきましょう。

まず、必要なのはバイクのサービスマニュアルです。特に初めてタイヤ交換をする場合に必要で、車両からホイールを外す手順などを確認します。次に必要なのはレンチやソケット類です。

タイヤはしっかりと固定されているので、人力で外すことは不可能です。ソケットの適合サイズはサービスマニュアルに記載されているはずですので、確認したうえで必要な工具を揃えましょう。

また、タイヤを交換するにあたってはバイクスタンドも必要です。タイヤ交換では一度タイヤを外す必要があるので、付け替えるまでの間にバイクを立たせておかなければいけません。

また、地面から浮かした状態のほうが作業しやすいので、ないと大変不便です。センタースタンドで代用することもできますが、しっかり固定できるという理由でバイクスタンドのほうがよいでしょう。

さらに、タイヤの空気を抜くのに使用する虫回しや、ホイールからタイヤを外すのに必要なタイヤレバー、リムに傷がつかないようにするためのリムガードなども必要です。

その他にも、タイヤに空気を入れて適切な空気圧に調整するエアーコンプレッサーもあると便利です。エアーコンプレッサーはガソリンスタンドに無料で設置されている場合もあるので、必要に応じて利用するとよいでしょう。

大型バイクのタイヤ交換方法

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タイヤ交換の作業は、まずホイールをバイク本体から外すことから始まります。ホイールを外すために最初に行うことは、ホイールを固定しているアクスルナットを緩めてアクスルシャフトを抜くことです。

そして、チェーンとキャリーパーを外せばホイールを外せるようになるはずなので、ゆっくりと抜き出します。このときの注意点としては、アクスルナットをかなり強い力で緩めなければいけないということです。

そのため、サイズのあったソケットを使用することはもちろん、力の入りやすいロングスピナーハンドルを利用するとよいでしょう。

次に、ホイールからタイヤを外す工程に入ります。まずは虫回しを使用して、バルブコアを外してタイヤの空気を抜きます。すると、ホイールの側面でタイヤを固定しているビードを抜けるようになるので、ビードブレーカーを使用してビードを落としましょう。

そしてリムに傷がつかないようにリムガードを装着したうえで、タイヤレバーを使用してホイールからタイヤを外していきます。大型バイクのタイヤを外すときは1本では難しいので、複数のタイヤレバーを同時に使用して徐々に外していくのがコツです。

タイヤが外れたら、次は購入してきたタイヤを付ける作業に移ります。タイヤを装着するときはかなりの重労働になるため、できればビードクリームを利用する方がよいです。

特に大型バイクなどのような高価なバイクで行うときは、ビードを傷つけないようにするためにもビードクリームを使用したほうがよいでしょう。タイヤとホイールのビード部分にそれぞれビードクリームを塗ったら、できる範囲で手でタイヤをホイールへ押し込んでいきます。

この時の注意事項としては、回転方向が指定されているタイヤの向きを間違えないことです。回転方向を間違えてタイヤを履かせてしまうと、またタイヤをホイールから外さなければいけません。

必ず、よく確認した上で付けていきましょう。手で押し込めなくなったら、タイヤレバーを使用しながらタイヤを外したときの逆の要領でタイヤを付けていきます。無事にタイヤを装着できたらホイールを元に戻し、空気圧を調整して完成です。

スクーターのタイヤ交換方法

スクーターのタイヤ交換方法も大型バイクのものとは大きく変わりません。まずは、車体からホイールを取り外すことから始めます。

ただし、スクーターは大型バイクと比べて簡易的に造られている箇所も多く、取り外しは比較的簡単です。スクーターの前輪を固定しているのはシャフト一本で、レンチを使えば簡単に外せます。

後輪はマフラーが邪魔になるケースが多いので、外した上でナットを緩めればホイールを取り外せるはずです。

なお、大型バイクの場合は後輪のアクスルナットを取り外すのにロングスピナーハンドルを利用したほうがよいですが、スクーターの場合は一般的にそこまでの力はいりません。レンチを足で踏む程度の力でナットを緩められるケースが多いので、まずは試してみるとよいでしょう。

ホイールをバイク本体から取り外したら、次に虫回しを使用してタイヤの空気を抜きます。すると、ビートが落とせるようになるので、タイヤレバーを使用してホイールからタイヤを外していきましょう。

スクーターのタイヤの場合、使用するタイヤレバーは一本でも十分対応できるケースが多いです。ビードを外すときのコツは、あまり深く刺し過ぎないことが挙げられます。深く刺すとホイールに傷がつく可能性があるからです。リムとビードの間に軽く突き刺して、てこの原理を応用しながらタイヤを外していくことがコツです。

タイヤを外したら、新しいタイヤを付ける工程に移ります。タイヤを付ける際は、やはりビードクリームを塗っておくとスムーズですが、ない場合は石鹸水を使用することで代用できます。わざわざビードクリームを購入するのがもったいないという人は利用してみましょう。

タイヤの付け方はスクーターでも大型バイクでも基本的に変わりません。可能な範囲で手で押し込んだら、最後の仕上げはタイヤレバーを使用してしっかりとホイールにはめ込みましょう。

スクーターも大型バイクもタイヤ交換における基本的な工程は同じです。しかし、スクーターの方が構造は簡易的な部分があるので、タイヤの着脱は楽にできるケースが多いです。

そのため、工具の数も大型バイクと比べて少なくて済む場合があります。自分でタイヤ交換するときは、所有しているバイクに合った工具をそろえて行いましょう。

タイヤ交換は慣れてしまえばそれほど難しくない!まずは挑戦してみよう

タイヤ交換を行うにあたってはタイヤに関するそれなりの知識を習得し、必要な工具をそろえておく必要があります。

そのため、難しそうなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、しっかりと手順を踏んで慎重に作業すればそれほど難しいものではありません。慣れてしまえば比較的短時間で作業できるようになるので、まずは挑戦してみてはいかがでしょうか。