10月29日(土)筑波ロードレース選手権第4戦JP250クラス参戦記
第3戦終了時の怜のランキングは2位。
トップのライダーとは13ポイントも離されていたので、今回のレースで怜が優勝したとしても、トップのライダーが8位以内に入れば年間チャンピオンは獲れません。
トップのライダーとは13ポイントも離されていたので、今回のレースで怜が優勝したとしても、トップのライダーが8位以内に入れば年間チャンピオンは獲れません。
レースウィークに入ったある晩、豊島怜の実父から突然の電話…
「怜が…緊急入院…しました…」
工工工工エエエエエエエエェェェェェェェェ Σ(゚Д゚ノ)ノェェ
時間がたって状況も判明し、急性の虫垂炎で手術はせず、薬で散らしてレースに挑むとのことで少し安心したのですが、そんなドタバタで筑波の最終戦は幕を開けました。
第3戦終了時の怜のランキングは2位。
トップのライダーとは13ポイントも離されていたので、今回のレースで怜が優勝したとしても、トップのライダーが8位以内に入れば年間チャンピオンは獲れません。
現時点でランキングトップのライダーはとても速く、ミスの少ないライダーなので、年間チャンプの道は正直な所あきらめておりました。
レース前日の練習走行。
早朝の1本目はなんとかドライコンディションを保っておりましたが、真冬のような気温…
厳しいコースコンディションながらもタイムを刻み、25分の走行を終了。
ピットに戻ってきた怜は、マシンを降りるなりいきなりへたりこんでしまいました…
やはり病み上がりでの走行は体力的にキツイものがあるのでしょう。
こんな弱ってる怜は初めて見た…
2本目開始早々に大粒の雨が降ってきて、その日の練習走行は終了…
不安を残しつつ、翌日の予選・決勝を迎えます。
前日の雨は止み、程よい気温で絶好のレース日和。
しかし午前9時からの予選は、ところどころにウェットパッチの残る難しいコンディションです。
気温が上がってきた為、コースはどんどん乾いていきます。
予選の後半の方が条件がよくなるはずです。
photo by gally728
photo by Kazuhiro Koyano
そこで、最初の10分はコースコンディションとマシンのコンディションの確認に徹し、後半の5分でタイムアタックという指示を出しました。
photo by dam_no_hito
その作戦は見事にはまり、2周のみアタックし、見事なタイムを記録!
photo by Kazuhiro Koyano
photo by gally728
ラスト1周はクールダウンの指示を出すほどの余裕を持ってポールポジションを獲得!
午後の決勝に期待が高まります。
そして迎えた決勝。
レッドシグナルへの反応はよく、ホールショットを決めます。
photo by win
レース序盤からチーム千葉北の石井選手とのマッチレースの様相です。
photo by gally728
photo by maruyo_
2台で後続を引き離していきます。
photo by maruyo_
そこで場内放送が絶叫!
「第2ヘアピンで〇〇選手が転倒!」
ランキングトップの選手が転倒した模様です。
その後は2位以下のライダーを周回ごとに引き離す見事なレース。
photo by gally728
最終ラップのダンロップコーナーでリアを大きくスライドさせ、あわやハイサイドという場面もありましたが、なんとかグラベル上で回避。
photo by gally728
photo by gally728
2位に3秒の差をつけ、見事優勝!
photo by maruyo_
photo by Kazuhiro Koyano
photo by gally728
photo by gally728
そしてこの瞬間2016年筑波ロードレース選手権JP250クラスの年間タイトルを手に入れました!
クーリングラップを終え、パルクフェルメに戻ってきた怜に
「優勝おめでとう!年間チャンピオンも獲ったぞ!」
と伝えると、きょとんとした顔。
photo by gally728
その後やっと状況が理解できたようで、満面の笑みでガッチリ握手。
photo by gally728
photo by Kazuhiro Koyano
photo by dam_no_hito
筑波JP250クラスの年間タイトル
2戦連続ポールトゥウィン
ファステストラップ
国際ライセンスへの昇格条件のクリア
を手中におさめました。
それでは豊島怜本人によるレースレポートをお送りします。
筑波の最終戦が終わりました。
結果は予選 決勝ともに1位で、年間チャンピオンになることもできました。
レースウィークの月曜日に突然、盲腸で入院することになってしまい、練習もほとんどできずに本番を迎えることになったので不安が多くありました。
完治しないで退院したので前日練習はリハビリだと思って走るつもりでしたが、1本走って雨で中止...
そんな状態でレース当日を迎えました。
photo by gally728
予選は朝早くからあり、ウェットパッチが多く残っていました。
空は晴れていたので後半は路面状況が良くなると思い、残り5分でアタックしました。
photo by gally728
その結果、予選は1位通過できました。
photo by Kazuhiro Koyano
photo by gally728
決勝はホールショットを決め、そのまま後続を引き離してポールトゥウィンすることができました。
photo by dam_no_hito
photo by dam_no_hito
最終ラップにハイサイドをくらい、コースアウトして危うく転倒するところでした。
入院から始まったレースウィークで不安はありましたが、優勝して年間チャンピオンも獲得できたので、逆境に打ち勝つことができたと思います。
宣言通り、監督にチャンピオンTシャツをプレゼントできたので良かったです。
photo by win
来週は鈴鹿で全日本選手権の最終戦です。今年最後のレース、絶対勝ちます。
笑顔でシーズンを終えることができるように頑張ります。
家族、チームの皆様、N-PLAN中釜様、スポンサーの皆様、応援に来て下さった皆様、応援して下さった皆様、写真を撮って下さった皆様、ありがとうございました。
レース前に怜と智博に言ってたんですよ…
「優勝したら筑波チャンピオンTシャツちょうだい!」って。
怜はちゃんと約束を守ってくれました。
智博が出場したCBR250Rドリームカップ編は近日中にアップいたします。
テクニカルスポンサー
ダンロップモーターサイクル様(タイヤ)
グリップ商事様(タイヤ)
72Jam(ジャムテックジャパン)様(外装・ヘルメットペイント)
ワコーケミカル様(油脂類)
EKチェーン様(ドライブチェーン)
XAM JAPAN様(スプロケット)
カラーズインターナショナル様(ステップキット)
MRF&RH松島様(YZF-R25用ブレーキレバー)
Projectμ様(ブレーキパッド)
J-TRIP様(レーシングスタンド)
NTR-TNK様(タイヤウォーマー)
MECHANIX WEAR(整備用手袋)
クラフトアルマジロ様(マフラー)
SHOEIヘルメット様
デグナー様(レザースーツ)
FIVE GROVES(ライディンググローブ)
FORMA PERFORMANCE BOOTS(レーシングブーツ)
BATTERY ENERGY DRINK(公式エナジードリンク)
ACF様(車両メンテナンス他)
N-PLAN様(車輌コーディネート・ライディングアドバイザー)
802SPEED様(怜・智博パーソナルスポンサー)
インテリアトシマ様(怜・智博パーソナルスポンサー)
Mr.itwoo(ヘルメット・レザースーツ・車両外装デザイン)
Mr.Yo_Hirasawa(イラスト作成)
photo by win