バッテリー、メンテナンスしていますか?

バイクで遊ぶ
オートバイのトラブル事例として、必ずと言っていいほど挙げられるのが「バッテリー上がり」
定期的な充電、交換等のメンテナンスはもちろん、バッテリーの基礎知識を身に着け、トラブル防止を心がけましょう!

バッテリーの役目とは?

バッテリーの主な役割はセルモーターを回すこと。すなわち"エンジンをかけること"です。
エンジンが始動すると、ジェネレーター(発電機)から電力が発生し、その電力はバッテリーへと蓄えられます。
蓄えられた電力をもって、セルモーターを回します。

バッテリーが上がるとどうなる?

バッテリーが上がってしまうとセルモーターが回らず、エンジンがかかりません
押しがけや、キックペダル付き車両であればキックスタートも方法ですが、電子制御化の進んだ近年のオートバイではこれらの方法が取れない場合もあります。

メンテナンスの方法は?

●充電をする
しばらく乗らない時はバッテリーを充電しましょう。
何もしなくとも、バッテリーは自然放電します。
「久しぶりに乗ろうと思ったらバッテリーが上がっていた…。」
なんてことにはならない様にしましょう。

●バッテリー液量の管理(開放型の場合)
旧車などに採用されている開放型バッテリーの場合、水の電気分解と蒸発により、バッテリー液が減少します。
液が不足したまま使用すると、寿命が短くなったり、最悪の場合爆発の原因にもなります。
バッテリー液は定期的にチェック、補充しましょう。

●バッテリー本体を交換する
オートバイのバッテリーは、状況にもよりますがおおむね2~3年程度が寿命とされています。
不具合がなくとも、定期的に交換をしましょう。

バッテリーの種類

バッテリーの種類は大きく分けると「」と「リチウムイオン」の二種類があります。
また、鉛バッテリーの中でも「密閉型」、「開放型」の二つに分けられます。
●開放型バッテリー
いわゆる旧車のほとんど​はこの開放型バッテリーを採用しています。
名前の通り、バッテリーが密閉されておらず、内部で発生したガスを逃がしてくれる構造になっています。
ですが、内部の電解液が蒸発や電気分解により減少してしまいます。
市販の補充液を使用することで延命はできますが、市販の補充液は希硫酸を含んでおらず、多用するとバッテリーの性能が落ちてしまいます。
バッテリーが弱まってきたら無理に補充液で延命せず、バッテリーそのものを交換しましょう。

●密閉型バッテリー
現行車の多くが採用しているのが密閉型バッテリーです。
前述の開放型と違い、容器を密閉することで、内部で発生したガスを内部構造で還元し、電解液を補充する必要がないことから「メンテナンスフリー(MF)」と呼ばれています。(決してメンテナンスしなくて良い訳ではありません。)

●リチウムイオンバッテリー
鉛バッテリーと根本的な構造の異なるリチウムイオンバッテリー。
内部にはレアメタルが多く使用されており、鉛よりもかなり軽量なのが特徴です。
また、比較すると自然放電も少なく、近年オートバイ業界に浸透しつつある注目のバッテリーです。
しかしながら、リチウムイオンバッテリー専用の充電器が必要であったり、車両の発電電圧によっては使用ができなかったりと注意点も多くあります。

バッテリーのメーカーについて

オートバイ用のバッテリーは数多くのメーカーから発売されています。
おすすめのメーカーをいくつかご紹介します。

●GSユアサ (性能重視!)
国内外問わず、多くの車両で純正採用されている業界最大手のメーカーです。
また、非常に幅広いラインアップも魅力です。
 (20996)

●古河バッテリー (性能重視!)
GSユアサに並ぶ国内2大メーカーの一つです。
70年以上の経験とノウハウを結集した高品質な製品を提供しています。
 (20994)

●AZバッテリー (コスパ重視!)
国外生産ですが、国内入荷時の検査に合格した製品のみを提供しているので、安心とコストパフォーマンスを両立したメーカーです。
また、鉛バッテリーだけでなくリチウムイオンバッテリーもラインアップ
 (20990)

不安になったら

ナップスではオートバイ用のバッテリー本体、充電器を各種ラインアップしております。
また、ピット作業としてバッテリーの交換充電も承っております。
もし今乗られているオートバイのバッテリー状況が心配でしたら、お近くのナップスまで!

※現在ナップスWEB SHOPでは開放型バッテリーを取り扱っておりません。