Oversuspension(オーバーサスペンション)取付&インプレッション!

商品紹介
イタリア Supreme Technology社が開発したOversuspension(オーバーサスペンション)を購入して取付・走行してみました!振幅の一番大きい箇所にウエイト(重り)をつけて逆位相とし、振幅を相殺して振動を小さくするというパーツです。
専用のケースに商品は入っています

専用のケースに商品は入っています

 (21721)

Oversuspension(オーバーサスペンション)とは?

Oversuspension(オーバーサスペンション)は、イタリアSupreme Technology社が開発したパーツです。
振幅の一番大きい箇所にウエイト(重り)をつけて逆位相とし、振幅を相殺して振動を小さくするものですが、F1では、2005年ルノーRS25に搭載され、当時皇帝といわれたミハエル・シューマッハを擁するフェラーリを打ち破る要因となり、その後FIAによって使用が禁止された禁断のパーツなのです。他にも、建築業界でもビルの免震構造にこの仕組みが使用されています。
 (21719)

 (21720)

効果として期待できるのは下記の点になります。

◎縁石や路面のギャップに対する追従性の向上
走行中、ギャップに対して何らかの反応があった際、そのショックをオーバーサスペンションが相殺してくれるためタイヤと路面への追従性、安定感が向上。

◎リアのトラクションのコントロール性の向上
バタバタとしたリアサスの余分な動きを軽減します。バイクはバンクしている状態から立ち上がるにつれてアクセルを開けるとスイングアームはリアサスが伸びる方向に動きます。
さらにコーナーでは遠心力と加速時の慣性が加わればリアサスが沈みます。
これら相反する動作においても素直に反応します。
そのため、コーナーの立ち上がりでよりリアにトラクションをかけてタイヤのグリップを引き出したいときやスライドをさせて向きを変える動作がしやすくなります。

※注意事項:グリップの最大値は変わりません。

◎市街地においては、ワインディングロードでの減速帯やバンピーな路面での走行において車体が受けるショックを緩和してくれることで、より安定した状態でコーナーにアプローチ出来るようになり走りがさらに安全で楽しくなることが期待できます。

◎サーキットにおいては、コントロール性が向上し、より限界値に近いところで走りやすくなる、ハイサイドを起こしにくくするなど、ラップタイムの向上が期待できます。

2015年ドカティ モンスター821に付けてみました!

 (21724)

前からすごく気になっていた商品なのですが、発売当初は私の車種の設定が無かったので諦めていました。
ただ、しばらくして販売代理店のカスノモーターサイクルさんのホームページを見ると、愛車のドカティ モンスター821がラインナップに追加されているではないか!
すぐに在庫確認の電話をすると在庫有りとのことだったので注文。
あの、世界最高峰のロードレースであるmoto2クラスでホンダ チームアジアのマシンにも採用されていたということなのでレースではある程度の効果が期待できるのだが、一般道でどれほどの効果があるのかをぜひ調査したいと思います。

届いた商品を確認すると、すごく立派なケースに収納されているではありませんか。こういうの所有感をくすぐるというか、少しうれしくなります。
Oversuspension(オーバーサスペンション)本体の筒を振ってみるとシャカシャカと音がしました。重さをチェックすると約350g。この筒がサスペンションユニットに発生する中規模の周波数の共振を緩和するというからスゴイパーツである。果たして効果のほどはいかに!

まずは取付からご紹介します!
 (21725)

取付けはノーマルのチェーンアジャスターを外して、アダプター付きのチェーンアジャスターに交換します。しっかりとチェーンアジャスターは規定のトルクで取付してください。

その後、アダプター部分に本体の筒を取付します。こちらも2カ所のボルトですが、しっかりと指定トルクで取付を行ってください。
※本体の筒とアダプターは定期的に増し締めをした方が良いと思います。

トルクレンチなどをお持ちでない場合は、取付はNAPSのピットにご相談ください。
 (21727)

 (21728)

走行テスト&インプレッション!

 (21730)

本当は峠や高速などのテストをしっかりやりたいところですが、12月ということもありお店の周辺を走った感想となります。しっかりと走行テストが出来たらまた記事にしたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
 (21732)

テストは細かくまでは今回は無しで、大きく分けて3つを確かめます。
・重りの振り幅が一番大きい状態(ダイヤルを+プラス方向に最大)
・重りの振り幅が一番小さい状態(ダイヤルを-マイナス方向に最大)
・筒(本体)を取ってノーマル状態

★調整ダイヤルをマイナス方向に最大にしてみた
重りの振り幅を最小にした状態。
お尻に意識を集中しないと効果がわかりづらいかもしれません。
原因としては、私のモンスター821がイタリア製のバイクでノーマルホイールをあえてイタリアの悪路を想定して重く造っている(重さで振動を無くす)ためかもしれません。
アルミホイールなどの軽量車両などの方が効果はわかるかもと思います。

★調整ダイヤルをプラス方向に最大にした場合
重りの振り幅が一番大きい状態
こちらはマンホールの段差や減速帯などのショックが減少する感じがわかります。
後日、少しだけ峠道を走ってみましたがこのセッティングの方がわかりやすいと感じました。
ある程度のペースで走ると気持ち良く走ることができました。

さらに筒の本体外してみると調整ダイヤルをプラス・マイナス方向に最大にした場合との比較がわかりやすかったです。簡単にノーマル状態に戻せるのでわからなくなったらノーマルに戻してもらうのが良いかと思います。調整は細かく簡単にできるので改めて暖かくなったら色々試してみたくなりました。
ただし、こちらの効果は個人差・個体差があると思います。乗っているバイク・走り方・走る場所などによって異なります。あくまで私個人の感想と思ってください。

ポイントとしては
①ギャップをひろったときのリアタイヤのショックが軽減
②車体の安定感が増した気がする
③フロントのショックとリアのショックの運動量が変わるので、フロントも仕事をさせたくなる
④スイングアームに謎の物体が付いていてカスタム感がアップする

あくまでグリップの最大値は変わりません。
私は振り幅を大きくしたのが好みでしたが、サーキットで使う場合は少し固めにしても良いかもしれません。縁石に乗り上げてもショックが少なくなり、疲れにくさが無くなったり、アクセルを開けるタイミングが早くなるかもしれません。そのため、走行する場所や路面状況で調整をした方がよさそうです。
ただし、調整自体がダイヤルを回すだけなので気軽にできるのが良いですね。

オーリンズの最高峰TTXシリーズなどには事前に装備されている機能になりますが、そこまで高価なサスペンションを使わずに同じような効果を求める場合は良いと思います。
何よりカスタム感は数段アップします!

早くサーキットや峠などでテストしてみたいと感じました。

オーバーサスペンションの詳細をプロライダー佐藤選手に解説して頂きました。

適合車種メーカーもDUCATI・BMW・Aprilia・HONDA・YAMAHA・KAWASAKI・SUZUKIと幅広くラインナップされています!
詳しくは販売代理店のアエラさんのホームページをご確認ください!