夏のバイクはオイルが命!エンジンの熱ダレを防ぐ交換タイミングとおすすめオイル9選!
気温が高くなる夏はバイクにとって過酷な季節です。気温の上昇はエンジンの発熱を助長し、オイルの性能低下を引き起こす可能性があります。そんな季節だからこそ、エンジンオイルのチェックと交換は欠かせない夏のメンテナンスのかなめ。今回は、エンジンオイルの役割や夏に気をつけたいポイント、そしておすすめのオイル製品までを詳しく紹介します。
暑さで過酷になる夏のエンジン環境
夏場の気温が高くなると、バイクのエンジン内部はさらに高温になります。渋滞や低速走行が多い市街地では特に熱がこもりやすく、冷却効果が低下。これによりエンジンオイルの温度も上昇し、性能劣化のリスクが高まります。エンジンの焼き付きやパーツの摩耗を防ぐためにも、夏前にオイル交換しておくことは非常に重要です。
エンジンオイルの役割と、熱による劣化の仕組み
エンジンオイルは、潤滑・冷却・清浄・防錆という4つの大きな役割を担っています。ところが高温になると、粘度が下がって潤滑性能が低下し、酸化が進んでスラッジやカーボンが発生しやすくなります。結果として燃費の悪化やエンジン内部の摩耗を引き起こす原因に。特に夏場は、オイルの“熱劣化”に注意が必要です。
オイル交換の適切な頻度は?
エンジンオイルの交換頻度は、バイクの種類や使用環境、オイルのグレードによって異なりますが、一般的には3,000〜5,000km走行ごと、または半年に一度の交換が推奨されます。これは、街乗り中心でも長距離ツーリング中心でも共通する基本の目安です。とはいえ、これはあくまで「通常の使用条件下」での目安。たとえば、真夏の炎天下での渋滞走行や、ワインディングロードでの高回転走行など、エンジンに負荷がかかる状況が多い場合は、より短いサイクルでの交換が望ましいでしょう。
また、オイルの種類によっても寿命は変わります。鉱物油よりも化学合成油(フルシンセティック)は熱や酸化に強く、やや長めの交換スパンに対応できますが、性能維持の観点から定期的なチェックは必須です。特に夏場はオイルの粘度低下や酸化が早まりやすくなるため、たとえ走行距離が短くても、季節の変わり目での交換がおすすめです。
さらに、短距離移動が多い人や冬場にエンジンをあまりかけない場合も、オイルが劣化している可能性があります。走行距離にかかわらず、半年〜1年を上限に交換を行うことが、エンジンを長持ちさせるコツです。
また、オイルの種類によっても寿命は変わります。鉱物油よりも化学合成油(フルシンセティック)は熱や酸化に強く、やや長めの交換スパンに対応できますが、性能維持の観点から定期的なチェックは必須です。特に夏場はオイルの粘度低下や酸化が早まりやすくなるため、たとえ走行距離が短くても、季節の変わり目での交換がおすすめです。
さらに、短距離移動が多い人や冬場にエンジンをあまりかけない場合も、オイルが劣化している可能性があります。走行距離にかかわらず、半年〜1年を上限に交換を行うことが、エンジンを長持ちさせるコツです。
自分のバイクに最適なオイルと粘度の選び方は?
エンジンオイル選びのポイントは、「規格」と「粘度」の2つです。まず第一に注目したいのは、バイクメーカーが指定しているオイルの種類と粘度。これは取扱説明書やサービスマニュアルに記載されており、基本的にはそれに従うのがベストです。
オイルの粘度は「10W-40」などのように表示され、最初の数字(W=Winter)は低温時の流動性、後ろの数字は高温時の粘度を示しています。たとえば「10W-40」は、寒い時期でもエンジンがかかりやすく、走行中の高温下でも十分な潤滑性を保つバランスの良いタイプです。夏場は高温になりやすいため、やや高めの粘度(例:10W-50、15W-50)を選ぶと安心です。ただし、粘度が高すぎるとエンジンの回転が重く感じる場合もあるため、排気量や使用状況とのバランスを見極めましょう。
また、オイルのベースにも種類があります。鉱物油(ミネラル)、部分合成油、全合成油(フルシンセティック)の3つがあり、高性能を求めるなら全合成油がおすすめです。特にスポーツ走行やロングツーリングが多い方は、耐熱性・酸化耐性に優れたフルシンセが効果を発揮します。一方、原付やミニバイクでの街乗り中心なら部分合成油でも十分な性能を得られるでしょう。
下記の関連記事では、エンジンオイルの選び方や規格・粘度についてより詳細に解説しているので、そちらもぜひお読みください。
オイルの粘度は「10W-40」などのように表示され、最初の数字(W=Winter)は低温時の流動性、後ろの数字は高温時の粘度を示しています。たとえば「10W-40」は、寒い時期でもエンジンがかかりやすく、走行中の高温下でも十分な潤滑性を保つバランスの良いタイプです。夏場は高温になりやすいため、やや高めの粘度(例:10W-50、15W-50)を選ぶと安心です。ただし、粘度が高すぎるとエンジンの回転が重く感じる場合もあるため、排気量や使用状況とのバランスを見極めましょう。
また、オイルのベースにも種類があります。鉱物油(ミネラル)、部分合成油、全合成油(フルシンセティック)の3つがあり、高性能を求めるなら全合成油がおすすめです。特にスポーツ走行やロングツーリングが多い方は、耐熱性・酸化耐性に優れたフルシンセが効果を発揮します。一方、原付やミニバイクでの街乗り中心なら部分合成油でも十分な性能を得られるでしょう。
下記の関連記事では、エンジンオイルの選び方や規格・粘度についてより詳細に解説しているので、そちらもぜひお読みください。
もう迷わない!バイク用エンジンオイルの選び方【2スト・4スト】 - NAPS-ON マガジン

バイク用エンジンオイルの選び方完全ガイド!
夏におすすめのバイク用エンジンオイル9選
MOTUL(モチュール) ❘ 300V FACTORY LINE ROAD RACING
MotoGPをはじめとする世界選手権での技術をベースに開発された、モチュールのフラッグシップモデル。独自のESTER Core®(エステル・コア)テクノロジーにより、エンジン内部の摩擦を極限まで低減し、トルク・出力の向上と優れたエンジン保護性能を両立します。実際に新300Vは、旧モデルと比べて最大2.7馬力の出力向上を実現しており、高回転域でもスムーズなレスポンスが魅力。
さらに、高温下でも油圧を安定して維持できる高い耐熱性と、ギア・クラッチまでを含めた徹底的な保護性能を備えており、サーキット走行はもちろん、スポーツ志向のツーリングライダーにもおすすめ。パワー・レスポンス・耐久性すべてを求めるならこの1本です。
さらに、高温下でも油圧を安定して維持できる高い耐熱性と、ギア・クラッチまでを含めた徹底的な保護性能を備えており、サーキット走行はもちろん、スポーツ志向のツーリングライダーにもおすすめ。パワー・レスポンス・耐久性すべてを求めるならこの1本です。
MOTULE(モチュール) ❘ EXFREED 10W-40
「思いっきりバイクを楽しみたい」日本のライダーのために開発された、MOTULの高性能ストリート&ツーリング向けエンジンオイル。高いエンジン保護性能とせん断安定性により、高温・高回転でも安定した潤滑をキープし、街乗りからロングツーリング、タンデム走行まで安心して楽しめます。
湿式クラッチとの相性も良く、シフトチェンジが驚くほどスムーズ。エンジンレスポンス・始動性・耐熱性・シフトフィールといった、ツーリングユーザーが求める4つの性能をしっかりカバーしています。
また、レーシング由来の技術を応用しながら、手の届く価格帯を実現しており、性能とコストパフォーマンスを両立。日常から旅まで、幅広いライディングシーンで「快適さ」と「信頼性」を求めるライダーに最適な1本です。
湿式クラッチとの相性も良く、シフトチェンジが驚くほどスムーズ。エンジンレスポンス・始動性・耐熱性・シフトフィールといった、ツーリングユーザーが求める4つの性能をしっかりカバーしています。
また、レーシング由来の技術を応用しながら、手の届く価格帯を実現しており、性能とコストパフォーマンスを両立。日常から旅まで、幅広いライディングシーンで「快適さ」と「信頼性」を求めるライダーに最適な1本です。
WAKO'S(ワコーズ) ❘ TRIPLE R 10W-40
WAKO'S独自の3Dテクノロジーとリキッドセラミックステクノロジー(LCT)を融合させた、フルシンセティックのレーシングスペックエンジンオイル。これまで両立が難しいとされていた優れたレスポンス性能と高い耐熱ダレ性能を同時に実現し、どんな走行シーンでも安定したパフォーマンスを発揮します。
スロットルに対する反応が鋭く、なおかつ高温時でも粘度が落ちにくいため、街乗りの快適性からサーキットまで幅広く対応。スポーツバイクを愛するライダーにとって、ストレスのない加速と安心感のあるフィーリングが魅力です。一歩上の走行体験を求める人におすすめの1本です。
スロットルに対する反応が鋭く、なおかつ高温時でも粘度が落ちにくいため、街乗りの快適性からサーキットまで幅広く対応。スポーツバイクを愛するライダーにとって、ストレスのない加速と安心感のあるフィーリングが魅力です。一歩上の走行体験を求める人におすすめの1本です。
WAKO'S(ワコーズ) ❘ PROSTAGE S 0W-30
ストリートユースに最適化された高性能フルシンセティックオイル。WAKO'S独自の3Dテクノロジーによって強固な油膜を形成し、新開発のニューリキッドセラミックステクノロジー(New LCT)がエンジン内部をしっかり潤滑・保護。冷間始動時から高温走行時まで、幅広い温度環境で安定した性能を発揮します。
さらに、省燃費車や街乗りバイクにおいて課題となるLSPI(低速プレイグニッション)やタイミングチェーン摩耗といった最新のエンジン技術にも対応しており、実用性と信頼性を高い次元で両立。通勤からツーリングまで、日常使いの快適性とエンジン保護を両立させたいライダーにおすすめの1本です。
さらに、省燃費車や街乗りバイクにおいて課題となるLSPI(低速プレイグニッション)やタイミングチェーン摩耗といった最新のエンジン技術にも対応しており、実用性と信頼性を高い次元で両立。通勤からツーリングまで、日常使いの快適性とエンジン保護を両立させたいライダーにおすすめの1本です。
LIQUIMOLY(リキモリ) ❘ Motorbike 4T Synth Street
高性能×コストパフォーマンスを両立した、信頼のドイツ製シンセティックオイル。潤滑性・清浄性・保護性能に優れており、エンジンの摩擦や金属摩耗を抑えながら、本来のパワーをしっかり引き出す設計です。クラッチ操作の滑らかさやシフトフィーリングの良さが長期間持続するのも魅力。
スポーツ走行・街乗り・ツーリングと幅広いシーンに対応し、空冷・水冷どちらの4ストロークエンジンにも使用可能。乾式・湿式クラッチ両対応で、触媒付き車両にも適合します。燃費性能も高く、性能を妥協せずに経済性も重視したいライダーにぴったりの1本です。
スポーツ走行・街乗り・ツーリングと幅広いシーンに対応し、空冷・水冷どちらの4ストロークエンジンにも使用可能。乾式・湿式クラッチ両対応で、触媒付き車両にも適合します。燃費性能も高く、性能を妥協せずに経済性も重視したいライダーにぴったりの1本です。
Castrol(カストロール) ❘ POWER1 4T 10W-40
力強い加速と快適なライディングフィールを両立する、カストロールの定番4スト用エンジンオイル。低速から高速までスムーズに回るレスポンスと、高回転・高温下でも安定した潤滑性能が特徴です。タンデムやロングツーリングでも安心の保護性能を発揮し、振動の少ない快適な走行を支えてくれます。
エンジン始動性にも優れており、街乗りのストップ&ゴーでもストレスなし。圧倒的な加速感と高い耐久性で、愛車のポテンシャルを最大限に引き出したいライダーにぴったりの1本です。
エンジン始動性にも優れており、街乗りのストップ&ゴーでもストレスなし。圧倒的な加速感と高い耐久性で、愛車のポテンシャルを最大限に引き出したいライダーにぴったりの1本です。
elf(エルフ) ❘ MOTO 4 RACE 10W-40
街乗りからレースユースまで幅広く対応する、全化学合成の次世代エンジンオイル。
MOTO 4 RACE 10W-40は、最先端テクノロジーを採用したフルシンセティックオイルで、高温・高負荷の過酷な状況でも安定した性能を長期間キープ。エンジンパワーをしっかり引き出しながら、スムーズなレスポンスと快適なギアチェンジを実現します。
優れた清浄性能によりエンジン内部をクリーンに保つため、ツーリングや通勤はもちろん、スポーツ走行でも安心して使える万能オイルです。レースレベルの性能を、日常のライディングにも取り入れたいライダーにおすすめの1本です。
MOTO 4 RACE 10W-40は、最先端テクノロジーを採用したフルシンセティックオイルで、高温・高負荷の過酷な状況でも安定した性能を長期間キープ。エンジンパワーをしっかり引き出しながら、スムーズなレスポンスと快適なギアチェンジを実現します。
優れた清浄性能によりエンジン内部をクリーンに保つため、ツーリングや通勤はもちろん、スポーツ走行でも安心して使える万能オイルです。レースレベルの性能を、日常のライディングにも取り入れたいライダーにおすすめの1本です。
Pine Valley(パインバレー) ❘ ハーレー専用 100%化学合成油 プラチナ・エンジンオイル 20W-50
ハーレー専門ショップ「パインバレー」と日本のオイルメーカーが共同開発した、ハーレー専用の100%化学合成エンジンオイル。エンジン・クラッチ・ミッションが別体構造であるハーレーの特性に最適化されており、低摩擦・高潤滑性能によるエンジン保護とスムーズなフィーリングを高次元で実現します。
レーシングオイルに匹敵する高耐熱性・油膜保持力・始動性を持ち、EVOやBIG TWINにも対応。さらにモリブデンなどの高濃度添加剤を標準配合しているため、添加剤の追加も不要です。販売コストを徹底的に抑えることで、高性能ながら高いコストパフォーマンスを実現。パッケージデザインより“中身”にこだわる、真のハーレー乗りにこそ選んでほしい1本です。
レーシングオイルに匹敵する高耐熱性・油膜保持力・始動性を持ち、EVOやBIG TWINにも対応。さらにモリブデンなどの高濃度添加剤を標準配合しているため、添加剤の追加も不要です。販売コストを徹底的に抑えることで、高性能ながら高いコストパフォーマンスを実現。パッケージデザインより“中身”にこだわる、真のハーレー乗りにこそ選んでほしい1本です。
ナップス X-STAGE FOR HD (クロスステージ) ❘ MOTORCYCLE OIL FOR HD 20W-50【量り売り専用】
空冷ビッグボアVツインエンジンに最適化された、ナップスのハーレー専用オイル。
高粘度の鉱物油をベースに、旧型エンジンに使われるガスケット類への配慮もされた特別設計で、エンジン保護性能と耐久性に優れています。クリアランスが大きく熱のこもりやすいハーレー特有の構造に対し、高い動粘度で油膜をしっかりキープ。また、走行距離の多い車両で起こりやすい燃料による希釈も抑え、長く安心して乗り続けられます。
鉱物油ならではの柔らかいフィーリングと、旧車にも安心の設計が魅力。エンジンとトランスミッションが別体のモデルに乗るハーレー乗りにおすすめの、コスパ良好な国産オイルです。
※こちらのオイルはナップスPIT量り売り専用オイルです。ボトルでの販売は行っておりません。
高粘度の鉱物油をベースに、旧型エンジンに使われるガスケット類への配慮もされた特別設計で、エンジン保護性能と耐久性に優れています。クリアランスが大きく熱のこもりやすいハーレー特有の構造に対し、高い動粘度で油膜をしっかりキープ。また、走行距離の多い車両で起こりやすい燃料による希釈も抑え、長く安心して乗り続けられます。
鉱物油ならではの柔らかいフィーリングと、旧車にも安心の設計が魅力。エンジンとトランスミッションが別体のモデルに乗るハーレー乗りにおすすめの、コスパ良好な国産オイルです。
※こちらのオイルはナップスPIT量り売り専用オイルです。ボトルでの販売は行っておりません。
ナップス店舗では高品質なオイルを必要な分だけ購入できる量り売りもやってます!
ナップスでのPITオイル交換では、エンジンオイル交換時に必要な分だけ買える、お得な量り売りオイルがおすすめです!各店特色のあるオイルをラインナップしています。
街乗り、ツーリング、中・大排気量向け、スクーター向けなど、用途や車種に応じて選べる量り売りオイルで、愛車のベストコンディションを保ちましょう!
街乗り、ツーリング、中・大排気量向け、スクーター向けなど、用途や車種に応じて選べる量り売りオイルで、愛車のベストコンディションを保ちましょう!
※画像以外のオイルも多数ラインナップしています。量り売りオイルの詳細はこちらから!
まとめ | 暑い夏はオイル管理を徹底しよう!
夏はバイクにとってもストレスのかかる季節。エンジンオイルの劣化は見えにくい分、気づいたときには手遅れというケースもあります。快適で安心なライディングを楽しむためにも、夏前や真夏のツーリング前にはエンジンオイルの交換を習慣にしましょう。自分の走り方に合ったオイルを選び、大切な愛車をしっかり守ってください。