メンテナンスは重要なのです その② ブレーキフルード編

バイクで遊ぶ
未開封の状態では当然ですが水分混入率0%の沸点(ドライ沸点)が266℃です。
そして、フルード交換をしてから1~2年後の水分混入率が3.5%時点での沸点(ウェット沸点)は165℃、なんと新品時から約100℃も沸点が下がってしまいます!
みなさんこんにちは、ナップス足立店です。

今回のブログは大好評企画(!?)
メンテナンス編第二弾です\(^o^)/
第二弾!ブレーキフルードの交換についてです。

エンジンオイルは3,000~5,000km毎に交換される方は多いと思います。
ですが、同じ油脂類でもブレーキフルードの交換をまめにする、という方はあまり多くはありません。

では、ブレーキフルードを交換しないと一体どうなってしまうのか。
まず、ブレーキフルードは吸湿性が高いため、水分と結合し沸点が下がっていきます。
最近人気のACTIVE製色付きブレーキフルードの沸点を見て比較してみましょう。

DSC_0597.JPG

未開封の状態では当然ですが水分混入率0%の沸点(ドライ沸点)が266℃です。
そして、フルード交換をしてから1~2年後の水分混入率が3.5%時点での沸点(ウェット沸点)は165℃、なんと新品時から約100℃も沸点が下がってしまいます!

沸点が下がるとなにがいけないのか?
まず、ブレーキが効く原理がブレーキパッドとディスクローターの摩擦により運動エネルギーを熱エネルギーに変換することにより止まります。
そして、ブレーキパッドを押し出しているのはブレーキフルードです。
つまり、ブレーキパッドの熱がブレーキフルードにも伝わる、ということです。

古くなったブレーキフルードは、新品よりも沸点が下がりますので、新しいものと比べると短時間で沸騰しやすくなります。
ブレーキフルードが沸騰すると気泡が発生してベーパーロック現象がおこり、ブレーキが効かなくなります。
これは、沸騰により発生した気泡が液圧によってかかる力を奪ってしまい、結果としてキャリパーのピストンに力が伝わらなくなってしまい、ブレーキが効かなくなってしまう現象です。

さらに、ブレーキフルードが劣化して水分を含んでくると、マスターシリンダーやキャリパーへの錆が発生しやすくなり、液漏れなどが起こる場合もあり、結果として修理の金額が高くなってしまうことも・・・

峠や坂道などでブレーキを頻繁に使用していると、ブレーキの冷却が追いつかなくなりブレーキが効かない!!
なんてことにならないように早めの交換を心がけましょう♪

では一体どのタイミングでブレーキフルードを交換すればいいのでしょう。

車検がある車両であれば、最低でも車検ごとにおこなうといいでしょう。
250cc未満の車両であれば、最低でも2年ごと。できれば毎年交換すると性能の低下やマスターシリンダーなどに与えるダメージを、少なくできます。

さて、ここで実際に交換前と交換後の画像で見比べてみましょう。

DSC_0587.JPG

持ち主いわく「前回の交換はいつだっけな~・・・(遠い目)」だそうです。
窓から見た範囲だと茶色いけどまだ向こう側が見えます。
が!蓋を開けて上からのぞき込むと・・・

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(((((( ;゚Д゚)))))
底はいったいどこへ・・・。
たしかにこれなら沸点も下がるわけだ(´・ω・`)

それでは新品のフルードを入れてみましょう。

DSC_0590.JPG

こうなりました。
新品になると気持ちがいいものですね♪
というかこんなにも違うのか・・・という感じです。

DSC_0595.JPG

交換後にリザーブタンクの窓を見てみるとこうなります。
やはり透明度が違います。
窓からのぞいてみてある程度色が濃くなっていると年数が経っていることが多いので、ぜひこの機会に一度自分のバイクをのぞいてみて色が濃くなっていたら交換しましょう☆

それではメンテナンス編第三弾でお会いしましょう(^^)ノシ

ACTIVE (アクティブ) ブレーキフルード DOT4 20030005-ナップス -RidingArt NAP'S-

1,080
ACTIVE アクティブ 20030005 ブレーキフルード DOT4 (グリーン) 210mlの詳細。
ACTIVE アクティブ 20030006 ブレーキフルード DOT4 (レッド) 210mlの詳細。