バイクの車検証はどうしてる?扱い方やなくした時の対処法とは?

バイクで遊ぶ
バイクには車のようにダッシュボードがないので、車検証の置き場所に困っている人も多いのではないでしょうか。ビッグスクーターのように収納する場所はあったとしても、身がむき出しのバイクは盗難の被害にあう危険性もあるので注意が必要です。

そこでこの記事では、車検証は自宅保管でも問題ないのか、盗難や紛失した時にはどう対処すればいいのかなどをまとめていきます。

車検証の携帯は義務

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そもそも車検証は車検に通っている事を証明するだけではなく、所有者の個人情報など車に関するあらゆる情報が載っています。

その為紛失や盗難のリスクを避ける為にも自宅で保管したくなるかもしれませんが、実は道路運送車両法によって車検証は携帯する事が義務付けられているのです。

道路交通法ではないので免許証の減点はありませんが、車検証不携帯として罰せられる場合は最高で50万円の罰金が科せられる可能性があります。

その為運転をする時は免許証だけでなく、車検証も必ず携帯しなければならないのです。

ただし全てのバイクに車検証が必要な訳ではなく、251cc以上で緑色の枠のついた白いナンバーのバイクで必要となります。

車検証の紛失や盗難のリスクを避ける為に、コピーを携帯しているという人もいるかもしれません。

たしかにコピーを持っていれば情報を確認する事できますが、原本を持っていない場合も車検証不携帯の対象となってしまうので注意しましょう。

道路運送車両法では、車検証として効力を発揮できるのは原本だけと定められています。その為コピーを携帯していたとしても、車検証の代わりとしての効果はありません。

ただしバイクは自動車よりも盗難に遭う危険性が高い事、個人情報を悪用されると2次被害にも発展しやすい事などの理由でコピーだけでも罰則を受けなくて済むケースも増えてきています。

ただ基本的には原本を携帯していないと違反であり、コピーだけで見逃してもらえる訳ではない事は認識しておきましょう。

車検証を携帯する時の注意点

車検証を携帯する場合、何よりも紛失と盗難に注意は必要になります。車と違ってバイクは身がむき出しなので、常にバイクに置きっぱなしにはしてはいけません。

また携帯する時に気を付けなければならない事がもう1つあり、それは天候による被害を避ける事です。

車検証は紙の書類なので、雨や雪で濡れてしまうと破けたり読めなくなったりする可能性があります。

必ず水に濡れないような密閉できる入れ物を用意し、防水対策を心がけましょう。

上着のポケットやボディーバッグに入れて持ち運ぶ他、バイクにツールバッグやパニアケースを取り付けてそこに置くという人も多いようです。

車検証をなくした時の対処法

車検証には個人情報が多く記載されているので、盗難にあった場合は速やかに盗難届を警察に提出する必要があります。

もし盗難届を提出する前に悪用されてしまうと、所有者が責任を問われる可能性もあるからです。

また盗難届を提出する以外に、車検証の再発行もできるだけ早く行います。再発行の手続きを行えば、盗難されたとしても車検証が悪用される事がなくなるからです。

紛失した場合も同様で、車検証を携帯せずには運転もできないので速やかに再発行を申請しましょう。

再発行は車のナンバーを管轄している「運輸支局」の窓口に行く事で申請する事ができます。申請に必要な書類などを揃えてから行けば、原則として申請した日に再発行してもらう事が可能です。

再発行をする為に必要な物は、申請書、手数料納付書、申請者の印鑑、申請者の身分証明書の4つになります。

再発行は車検証の所有者でなくても申請する事ができますが、その場合は理由書と委任状も必要となるので別に用意が必要です。理由書と委任状は国土交通省のホームページからダウンロードできるので、事前に印刷して記入しておくとスムーズに手続きができます。

再発行に必要な時間は平均して1時間程度とされていますが、平日の8時45分から16時までしか窓口は開いていません。

その為平日に時間を作れない人や、ナンバーを登録した場所から遠方に引っ越した場合などは代行業者を利用する事で再発行の手続きを行う事ができます。

代行業者に依頼する場合も理由書と委任状が必要になりますが、申請書などその他の書類は業者が準備してくれるので必要ありません。

代行業者の他に、車屋さんや行政書士に依頼する事でも車検証の再発行の手続きをする事ができます。

代行にかかる費用は業者によっても異なりますので、複数の業者を比較して納得できる所に依頼しましょう。

法律を守って快適なバイクライフを

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バイクを運転する度に車検証を携帯するのは煩わしいかもしれませんが、定められた法律を違反して良い理由にはなりません。

コピーを持っていたとしても不携帯として罰則の対象となるので、必ず車検証の原本を携帯しましょう。

原本を携帯すると紛失や盗難、天候による被害を受けないように考える必要もありますが、ツールバッグやパニアケースを取り付けるなど対処法は数多くあります。

それぞれに合った方法を探す事も、快適なバイクライフを送る為には重要です。