ラーメン好きなら行っておきたい! オススメ店舗をご紹介!【九州編】

バイクで遊ぶ
九州のラーメンといえば豚骨!ですが各地のラーメンを食べ比べてみると、豚骨という大きなカテゴリーの中にも様々な流派が存在することがわかるでしょう。麺の太さや固さ、ダシ、替え玉や付け合わせの有無など、店単位で違った個性を楽しめるのが九州のラーメン文化の魅力です。今回は地元民に愛される老舗から、全国で名を轟かす強豪まで、ラーメン好きなら一度は食べてみたい一杯をピックアップしてみました!

元祖泡系!博多一幸舎

※写真はイメージです

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博多の豚骨ラーメンは濃い味のスープと極細の麺が特徴です。麺の細さはゆで時間を短縮してラーメンを素早く提供するために発展したもので、セリの合間に空腹を満たしたい市場関係者や帰り道でサッと食べたい飲み会帰りの客から重宝されてきました。現在では日本全国に拡散した博多ラーメンですが、博多ラーメンを食べたことはあっても「泡系」という言葉を聞いたことがないという人は全国に大勢いることでしょう。

「博多一幸舎」のラーメンは、しっかりと血抜きをした豚骨を強火で炊き続けることでクリーミーさや旨みを最大限に引き出したスープ、そしてその表面に浮いた泡が特徴です。泡はスープの口当たりをまろやかにし、濃厚な風味を口いっぱいに広げてくれます。ラーメン好きなら一度は博多の泡系を堪能して、泡の仕事ぶりを熱弁したいものですね。

焦がしにんにく香る熊本・黒亭

※写真はイメージです

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博多の豚骨ラーメンは麺の量が少なく、替え玉することを前提として作られているのに対し、熊本のラーメンは中太麺の一杯集中型。豚骨をベースに鳥ガラやマー油、火を通したにんにくなどが加えられた熊本式のスープは香ばしさと飲みやすさがウリです。

昭和32年の創業以来、地元で曜日を問わず行列を作っているのが熊本ラーメン専門店の黒亭(こくてい)。大きめのチャーシューと歯ごたえのあるキクラゲがラーメンの表情を豊かにし、焦がしにんにくの香ばしさが食欲をそそります。名物は生卵の黄身が入ったラーメンで、後半に潰してスープに溶かすと、これまた深いコクが楽しめるんだとか。開店前から観光客が押し寄せる人気店なので、待ち時間は覚悟して行ってみましょう。

個性の競り合いをリードする鹿児島・麺人佐藤

※写真はイメージです

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博多と熊本のラーメンは豚骨旨みが溶けた白濁スープを特徴と切磋琢磨しているのをよそに、独自の発展を遂げてきたのが鹿児島ラーメンです。九州ではめずらしく味噌ラーメンを提供する店も多い鹿児島では、店ごとでまったく別の個性をもつラーメンを味わうことができます。

なかでも異彩を放っているのは鹿児島市の中心部から少し離れた宇宿町に店を構える麺人佐藤(めんびとさとう)。鶏白湯スープとタイアラだしスープの2枚看板は東京の名店「麺屋武蔵」などで修業を積んだ店主の意欲作で、評判を聞きつけた多くのラーメン通がこの個性的なスープを求めて県内外から訪れるといいます。一番人気の鶏白湯スープ(醤油らー麺)は、豚骨と同等の濃さと鶏特有のとろみや甘みが楽しめ、麺も太く食べ応え十分。ラーメン通なら見逃せない名店です。

九州はスープのテーマパーク

博多、熊本、鹿児島ラーメンそれぞれの美味しさは地元民の評価を勝ち取りながら今この瞬間も磨き続けられています。同じ九州でも北と南でまったく別のメインストリームが存在するので、できることならバイクで縦断して、各地の名店を回ってみたいものですね。