いまどきのヘッドライトの話

商品紹介
雨が続いたせいもあってか一気に涼しくなってきましたね~

天気が回復すればいよいよ秋のツーリングシーズン!!

もう10月だってのにやっと熱中症とか、汗とか気にせず走れそうです。


閑話休題。


ところでみなさん、夜道を走る時はどんなことに注意して走りますか?

これから日も短くなるので、暗~い道を走る際などはくれぐれもご注意くださいね。


そんなワケで今回は「ヘッドライト」のおはなしです。




4輪ではHIDがほとんどの車種で標準装備なのに、2輪ではハロゲンがほとんどwww


普段乗っている車はHIDだけどバイクはライトが暗いよ~って話はよく聞きます。

ただ2輪車の場合は電力供給の問題や、振動対策、防水対策、取り付けスペースやコストの都合などからHID標準装備車はほとんど存在しません()



そこで近年、注目されているのが実用化され始めたLEDヘッドライト

省電力、長寿命、コンパクト設計とまさにバイクにうってつけのハイスペック!!

標準装備の車両も少しずつ増えてきたし、アフターパーツも各社出揃ってきましたね


価格も一時のHID(国産メーカーは49万円)と比べるとはるかに手を出しやすい13万円程度と非常に現実味のあるお値段です


ひとつ問題があるとすれば…

「製品は車検対応を謳っているのに車検に通らないこと」

でしょうか…


これ、大問題ですね


…何故か?



これはちょっと長くなるので興味のある方だけあとで読んでくださいm(__)m




運輸局認証工場のナップス足立店としては、車検合否の判断ができない製品をお客様のバイクに取り付けるわけにはいきません。

という事で、いままでLEDヘッドライトバルブ取付のご依頼は苦渋を呑みながら承っていなかったのですが…


この度、デイトナさんのLEDバルブForceRay車検通過実績、もしくはテスターでの実測データのある車種のみ取り付けを開始させて頂く事にしました!


LEDヘッドライトバルブ フォース・レイ H4

品番:94282 税抜¥23,500-


LEDヘッドライトバルブ フォース・レイ H7 品番:94284

税抜¥21,000-


 FORCERAY.jpg

http://www.daytona.co.jp/special/forceray/

デイトナ営業のNさん! データの提供と熱いプレゼンをありがとうございます!

他メーカーの営業様!お待ちしてます!! 


以下が取り付け可能車種の一覧です


 一覧.jpg

もちろん今後どんどん更新されて車種が増えていく予定です!


 ご期待くださ~い




んで、 

社外品のLEDバルブに変更した場合、

車検合否に関わるのは主に以下の4点です。

  • 光量(充分な明るさがあるか、明るすぎないか)

  • 光軸(左車線走行において適正な方向を照らすか)

  • (適正な色か)

  • その他の条件




  • 光量

光っている製品を見ると十分な明るさがある様に思いますが、

車検時は15000カンデラ以上」が必要です

この「カンデラ」というのが実に厄介。

カンデラ値とは、

ざっくり言うと「反射板で反射、集光された光がどれだけ明るいか」の値です。

つまり、バイクに取り付けしないとわからない、んですねぇ…

ライトのレンズが曇っていればカンデラ値は低くなりますし、

社外品のライトユニットもカンデラ値が低く出ることがあるようです

しかも、バルブ単体ではカンデラ値を計測してもあまり意味がないため、

ほとんどのメーカーは明るさを謳うのに「ルーメン」を使います…

ややこしい…



  • 光軸

日本が左側通行である以上、ライトが右を向いていると対向車の運転の妨げになります。

そのため国産車の場合はライトそのものの向きや、

反射板のカットオフラインを右下がりにするなどして対応しています。

ところが、これはあくまでも電球がハロゲン球である前提なので、

LEDバルブに変更すると、車検基準の光軸が出ないことがあります。

発光点を中心として光が360度に広がる白熱球やハロゲン球と違い、

もともとLEDは「指向性が強い」と表現されるのですが、

光の当たる場所と当たらない場所との明るさの差が大きく、

ライトユニットと組み合わせた際、

反射される光量が少なければ、暗照部が、多ければグレアとなってしまいます。

結局、これもライトとの相性が一番の問題な様ですね




色に関しては、白色または淡黄色というだけで数値的な決まりはありませんが、

おおよそ3500から6000ケルビンが目安だと言われています。

実際の検査では白い紙を照らすなどして検査官の目視で判断される場合もあります

これは各バルブメーカーさんの製品であれば問題無い物がほとんどですが、

ヘッドライトが左右にあって同時に点灯する車両の場合、

左右の色が違うと車検は通りませんのでご注意ください。




  • その他の条件

前述の通り、いざ車検!となると

バルブ単体ではなく、

「車両に装着した状態でどう光るか」が問われるので

車検対応を謳う製品でも車両の状態によって基準に満たないケースが発生します。

LED標準車はそもそもLED前提でユニットも設計されているので問題ないんですね


余談ですが、

ユーザー車検の経験のある方なら

ヘッドライトの光量や光軸を計測するテスターを見たことがあるかと思います

TESTER.png


最近では「LED対応機」なる物が配備され始めているそうです。自分はまだ見た事ありませんが…。

まだ全国でも少数のようですし、

2輪車の検査レーンには配備例はないようです


LED標準車は今後も増えると思うし、

最新はレーザーヘッドライトなんて話も聞きました!

技術の進歩に合わせて法令も変化している昨今、

検査する側も柔軟な対応が求められているという事なんですね~