初心者必見!タイヤサイズの見方を簡単に解説【荷重指数?速度記号?】

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オートバイを構成する部品の中でも“タイヤ”は走る・止まる・曲がるを左右する重要部品です。

消耗部品なので必ず交換するタイミングがきますが、タイヤの選び方に皆さん自信はありますか?

オートバイの使用目的などに合わせて最適なタイヤを選べれば、より長くタイヤを使えたり、より強力なグリップを手に入れることが出来ます。

ということで今回は、タイヤのサイズの見方や種類についてわかりやすく解説します!

ラジアルタイヤとバイアスタイヤって何が違うの?

まずは代表的な3つのタイヤの種類について簡単にご説明します。

▼ラジアル(構造)タイヤ
タイヤの骨組みであるカーカスと呼ばれる層が、タイヤの中心から放射状に配列されたタイヤです。
高速走行でもタイヤが変形しにくく、転がり抵抗が小さいという特徴があります。
スポーツ走行向きのタイヤと言えます。

▼バイアス(構造)タイヤ
タイヤの骨組みであるカーカスと呼ばれる層が、タイヤの回転に対して斜めに配列されたタイヤです。
低速、悪路走行での乗り心地が良いため、オフロードバイクやクラシックなモデルで使用されます。

▼ベルテッドバイアス(構造)タイヤ
バイアスに配置されたカーカスをベルトで締め付け補強したタイヤです。
加速・直進性能と旋回時の安定性が向上したバイアスタイヤといった性格です。

タイヤのサイズ表記の見方を簡単に解説!

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タイヤの側面に記載されているサイズ表記にはいくつか種類があります。
今回は近年使用されている代表的な3つの表記について解説します。

(1)ラジアル メトリック表示(ミリ)

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① タイヤ幅
② タイヤの扁平率
③ ラジアル構造表記
④ リム径
⑤ モーターサイクル用表示
⑥ 荷重指数
⑦ 速度記号(スピードシンボル)
⑧ チューブレス表示

(2)バイアス メトリック表示(ミリ)

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① タイヤ幅
② タイヤの扁平率
③ バイアス構造表記
④ リム径
⑤ モーターサイクル用表示
⑥ 荷重指数
⑦ 速度記号(スピードシンボル)

(3)バイアス インチ表示

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① タイヤ幅
② リム径
③ 荷重指数
④ 速度記号(スピードシンボル)

各表記の見方について

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タイヤ幅
タイヤの最も幅が広い部分の長さを表示しており、ミリ表記の場合120であれば120mm(12cm)となります。
インチ表記の場合は3.00であれば3インチ(7.62cm)となります。
ホイールのリムに対して装着できるタイヤの幅は変わってくるので、タイヤの許容リム幅をメーカーHPなどでチェックしましょう。

タイヤの扁平率
タイヤ幅を100としたときのタイヤの高さを比率で表したのが扁平率です。
扁平率が低い(小さい)ほどタイヤの高さは低くなり、地面への接地面積が広くなります。
逆に扁平率が高い(大きい)ほどタイヤの高さは高くなり、接地面積が小さくなります。

ラジアル構造表記
ラジアル構造のタイヤであることを表しています。
RとZRがあり、ZRは最高速度が一定の基準を超えるタイヤに付与されます。

バイアス構造表記
バイアス構造のタイヤであることを-で表します。

リム径
対応するリム径を表します。

モーターサイクル用表示
オートバイ用のタイヤであることを表示しています。

荷重指数
規定の使用条件で、そのタイヤに負荷できる最大荷重を示す記号です。
各タイヤメーカーのHPなどで、どのくらいの荷重に耐えられるのかチェックしましょう。

速度記号(スピードシンボル)
規定の使用条件で、そのタイヤが走行できる最高速度を示す記号です。
各タイヤメーカーのHPなどで、どれくらいの速度に耐えられるのかチェックしましょう。

チューブレス表示
チューブレスタイヤであることを表す記号です。

使用目的や車両に合わせて最適なタイヤを選ぼう!

タイヤのサイズ表記について、簡単に解説しましたがいかがだったでしょうか。
オートバイが唯一地面に接地するのがタイヤですから、適切なサイズや性能のものを選ぶことが重要です。

また、普段のんびりとツーリングすることが多いなら、乗り心地が良くロングライフのツーリングタイヤ。サーキットをバリバリ走るなら、レーシングラジアルタイヤなど、使用目的に最適なタイヤを選ぶことでより快適なライディングを楽しめるでしょう。