関西の紅葉ツーリングスポット10選|絶景ロード&名所を巡る秋のおすすめルート

秋の関西は紅葉が美しく、ツーリングには最高の季節。山々を彩るモミジのトンネルや湖畔の絶景、歴史ある街道など、走って楽しいスポットが数多くあります。澄んだ空気とともに、ワインディングを駆け抜ける爽快感はこの季節ならでは。
本記事では、関西でおすすめの紅葉ツーリングスポットを10か所厳選。走りやすさや見どころを交えながら、ライダー目線で紹介します。

比叡山ドライブウェイ(滋賀・京都)

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滋賀県大津市と京都市左京区を結ぶ「比叡山ドライブウェイ」は、関西屈指の紅葉ツーリングスポット。琵琶湖を望む絶景と、山肌を染める紅葉のコントラストが見事で、秋になると多くのライダーが訪れます。

全長約8kmのワインディングロードは適度なカーブと高低差があり、走り応えも抜群。特に、標高800m付近から見下ろす琵琶湖の眺望は息をのむほど美しく、バイクを停めて写真を撮りたくなる瞬間が続きます。

沿道には「夢見が丘展望台」や「ガーデンミュージアム比叡」など、紅葉とアートを同時に楽しめるスポットも点在。11月上旬〜中旬にかけてカエデやモミジが見頃を迎え、山全体が赤や金に染まる様子は圧巻です。

京都側からのアクセスも良く、途中には比叡山延暦寺などの観光名所も。走りと景観、歴史が融合した比叡山ドライブウェイは、まさに「走って良し・眺めて良し」の秋の定番ルートです。

高野龍神スカイライン(和歌山・奈良)

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和歌山県の高野山から龍神温泉へと続く「高野龍神スカイライン」は、関西ライダーなら一度は走っておきたい名ルート。標高1000m級の山々を貫く約42kmのワインディングロードは、紅葉シーズンになるとモミジやブナ、ナラの木々が色づき、まるで絵画の中を走っているかのような美しさに包まれます。特に、護摩壇山(ごまだんざん)付近の紅葉は圧巻で、10月下旬から11月上旬にかけてピークを迎えます。

走りの面でも、ゆるやかなコーナーとタイトなカーブが織り交ざる変化に富んだルートで、ライディングの楽しさを存分に味わえるのが魅力。途中の展望台からは紀伊山地の山並みと紅葉のグラデーションを一望でき、休憩スポットとしても最適です。ツーリングの締めくくりには、名湯・龍神温泉で疲れを癒すのもおすすめ。

自然の中で心も体もリセットできる、高野龍神スカイラインは秋の関西ツーリングを代表する絶景ロードです。

メタセコイア並木(滋賀・マキノ町)

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滋賀県高島市マキノ町にある「メタセコイア並木」は、約2.4kmにわたっておよそ500本のメタセコイアが立ち並ぶ関西屈指の紅葉スポット。
直線道路の両脇を黄金色に染める木々のトンネルは、まさに“秋の絶景ロード”として知られ、バイクで走ればその美しさを全身で感じられます。見頃は11月中旬から下旬にかけて。赤やオレンジ、黄色がグラデーションのように変化し、走るたびに風景が移り変わるのが魅力です。

道幅はそれほど広くありませんが、交通量が比較的落ち着く朝の時間帯は特におすすめ。陽光が木漏れ日となって差し込み、愛車と紅葉のコントラストを撮影するのにも最適です。

並木道の終点には「マキノピックランド」があり、地元の旬の味覚やカフェも楽しめます。走って良し、眺めて良し、写真映えも抜群のメタセコイア並木は、関西ツーリングの中でも外せない秋の定番ルートです。

箕面大滝(大阪)

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大阪府北部の箕面市にある「箕面大滝(みのおのおおたき)」は、“日本の滝百選”にも選ばれた名瀑で、関西でも特に人気の高い紅葉スポット。

市街地からのアクセスが良く、国道423号線や箕面ドライブウェイを経由して気軽に訪れることができます。滝へと続く山道沿いにはカエデやモミジが連なり、11月中旬から下旬にかけて見頃を迎えると、真紅のトンネルのような景色が広がります。

箕面大滝周辺はカーブが続く道ですが、舗装状態も良く、軽快なライディングが楽しめるのが魅力。滝の落差は33mあり、紅葉の木々に囲まれた水の流れは迫力満点。滝前の広場では休憩もでき、売店で名物の「もみじの天ぷら」を味わうのもおすすめです。

日中は観光客も多いので、早朝ツーリングで訪れると静かな紅葉の美しさを堪能できます。都会の喧騒を離れ、わずか1時間ほどで味わえる自然の絶景。それが箕面大滝の最大の魅力です。

嵐山高雄パークウェイ(京都)

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京都市西部に位置する「嵐山高雄パークウェイ」は、紅葉シーズンにぜひ走りたい人気のツーリングルート。全長約10.7kmの有料道路で、二輪車の通行が可能です。*

嵐山の観光エリアからスタートし、標高400mほどの高雄山へと続くワインディングロードは、秋になると両側のカエデやモミジが燃えるように色づきます。11月中旬が紅葉のピークで、走りながら赤や黄金のトンネルをくぐるような感覚を味わえるのが魅力です。

沿道には「展望台」や「菖蒲ヶ丘展望広場」があり、京都の街並みや保津峡の雄大な景色を一望可能。途中の「観空台」では駐車スペースもあり、バイクを停めて休憩したり、写真撮影にも最適です。

終点の高雄エリアには神護寺や高山寺といった紅葉の名所も点在。走りと観光の両方を楽しめるこのルートは、京都の秋を存分に体感できる一押しスポットです。朝の澄んだ空気の中を走れば、まさに“京都らしい秋”を感じられることでしょう。

※125cc以下のバイクは通行不可なので注意。

大台ケ原ドライブウェイ(三重・奈良)

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紀伊半島の中央部、三重県と奈良県の県境を走る「大台ケ原ドライブウェイ」は、関西でも屈指のスケールを誇る紅葉ツーリングルート。標高1500m級の山岳地帯を貫く約19kmの道は、雲海や山々の稜線を見渡せる絶景の連続です。

10月中旬から11月上旬にかけて、ブナやナラ、カエデが色づき、紅葉のグラデーションが山肌を覆う様子はまさに圧巻。標高差によって紅葉の進み方が変わるため、長い期間楽しめるのも魅力です。

走行中は、空の近さと冷たい空気が心地よく、まるで雲の上を走っているような爽快感。終点の大台ケ原ビジターセンターからは、徒歩で展望スポット「日出ヶ岳」や「正木峠」にもアクセスでき、バイクを降りての散策もおすすめです。道中はカーブが多く、天候が変わりやすい山岳ルートなので、安全運転は必須。

雄大な自然と紅葉が織りなす大台ケ原ドライブウェイは、関西のツーリングシーズンを象徴する“天空の紅葉ロード”です。

曽爾高原(奈良)

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奈良県宇陀郡曽爾村に広がる「曽爾高原(そにこうげん)」は、関西のライダーに人気の高い秋のツーリングスポット。標高約800mに位置し、なだらかな丘陵地にススキの草原が一面に広がる光景はまさに圧巻です。

紅葉の名所としても知られ、10月下旬から11月中旬にかけては、高原を囲む倶留尊山(くろそやま)や亀山の木々が赤や黄金色に染まり、ススキの銀色とのコントラストが幻想的な美しさを生み出します。

走行ルートは県道81号や国道369号を利用するのが定番で、緩やかなワインディングが続き、景色を楽しみながら走れるのが魅力。特に夕方、日が傾き始める時間帯は、ススキが夕日に照らされて黄金色に輝き、まるで映画のワンシーンのよう。高原入口には駐車場や売店もあり、地元グルメや温泉「お亀の湯」での休憩もおすすめです。

走りやすさと景観の美しさを兼ね備えた曽爾高原は、秋ツーリングの締めくくりにもぴったりの場所です。

六甲山・表六甲ドライブウェイ(兵庫)

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兵庫県の「六甲山・表六甲ドライブウェイ」は、神戸の市街地からアクセス抜群の紅葉ツーリングルート。標高931mの六甲山へと続く道は、秋になるとカエデやモミジが燃えるように色づき、街からわずか30分で別世界のような紅葉景色を楽しめます。特に11月上旬から中旬が見頃で、山の中腹から山頂まで徐々に紅葉が進むため、季節の移ろいを感じながら走れるのが魅力。

表六甲ドライブウェイは整備された舗装路とテンポの良いカーブが続き、ビギナーからベテランまで走りやすいコース。途中の「鉢巻展望台」や「一軒茶屋」からは、神戸の街並みと紅葉の山肌、そして瀬戸内海まで一望できます。夕方には街の灯りが点り始め、紅葉と夜景の競演が楽しめるのも六甲山ならでは。ツーリングの締めには六甲ガーデンテラスで温かいコーヒーを一杯。走りも景色も充実した“都市型紅葉ツーリング”を満喫できるスポットです。

※表六甲ドライブウェイの下側区間は、土日祝日は二輪車通行禁止です。週末に出かける場合は六甲トンネル手前から表六甲ドライブウェイに合流しましょう。

丹波篠山(兵庫)

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兵庫県中東部に位置する「丹波篠山(たんばささやま)」は、紅葉と歴史情緒、そして秋の味覚がそろう人気のツーリングエリア。
篠山城跡や武家屋敷通りの並木が色づく11月上旬から中旬にかけては、古都のような雰囲気に包まれ、バイクでゆったりと走るだけでも心が癒されます。郊外には紅葉の名所「洞光寺」や「大国寺」などが点在し、落ち着いた山里の風景の中で色鮮やかなモミジが映える様子はまさに秋の風物詩。

ツーリングルートとしては、国道372号線(デカンショ街道)や県道49号線が走りやすく、ほどよいワインディングと田園風景が続きます。丹波篠山は黒豆や栗などの特産品でも有名で、道の駅「丹波おばあちゃんの里」や城下町のカフェでの休憩も楽しみのひとつ。

紅葉と食、歴史が一体となったこのエリアは、ゆっくりと秋を満喫したいライダーにぴったりのツーリングスポットです。

高野山周辺ルート(和歌山)

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和歌山県北部に位置する「高野山」は、世界遺産にも登録される日本屈指の聖地。秋になると山全体が紅や黄金に染まり、静寂と彩りが調和する幻想的な風景が広がります。

アクセスルートとなる国道480号や高野山道路はワインディングが続き、紅葉のトンネルを抜けるような感覚で走れる絶好のツーリングコース。標高約800mに位置するため、紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬とやや早めです。

町中では壇上伽藍や金剛峯寺、奥之院などが紅葉に包まれ、古刹の伽藍と鮮やかなモミジが織りなす景観は、どこを切り取っても絵になる美しさ。走りを楽しんだ後は、参道を散策しながら静かな時間を過ごすのもおすすめです。

高野山は宗教的な荘厳さと自然の美しさが共存する特別なスポット。秋のツーリングでは心落ち着く時間を与えてくれるでしょう。走りも癒しも得られる、まさに“大人の紅葉ツーリング”にぴったりのルートです。

まとめ | 関西の紅葉ツーリングで、秋だけの絶景と走る喜びを満喫しよう

関西の紅葉ツーリングは、地域ごとに違う魅力があり、歴史と自然を一度に楽しめるのが特徴です。山岳ルートでスケールの大きな紅葉を満喫するも良し、古都や温泉で癒されるも良し。
10月下旬から11月下旬が見頃で、ルートを選べば長く楽しめます。紅葉とワインディング、そして秋の空気。そのすべてが、バイク旅を特別な時間にしてくれますよ♪