アパートやマンションなどの集合住宅でバイクを洗車する際のコツ

バイクは雨の中を走行したり、山道を走ることですぐに汚れてしまいます。自動車ならコインセルフ洗車場で洗車機などを利用して簡単に洗うことが可能ですが、バイクを洗うとなると場所が限られてきます。

汚れは放置しておくと落としにくくなりますので、なるべくこまめに洗車をするのがベストです。アパートやマンションなどで洗車する際のポイントを紹介します。

バイクは洗車したほうがいい?洗車の必要性とは

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そもそもバイクを洗う必要はあるのでしょうか?自動車と違って塗装部分も少ないので洗車の必要性を感じていない人や、洗ったら金属部分がサビてしまうのでバイクは洗わないという人もいます。

確かにバイクはエンジンやホイールなどがむき出しのため、水や洗剤を使って洗車することをためらうケースもあります。

しかし、結論からいうと、バイクにも洗車は必要です。金属部分は水によってサビますが、付着した汚れによってもサビてしまう可能性があるからです。

汚れの影響で金属の劣化を招いてしまうこともあるので、こまめな洗車で汚れを取り除きましょう。汚れは放置しておくと金属部分だけではなく塗装部分にも侵食して酸化させてしまいます。

サビからバイクを守るためには洗車によるメンテナンスが必要です。とはいっても、ただ水をかけて汚れを流したり、クロスなどで拭くだけでは足りません。

バイクは構造が複雑で細かい部分に汚れが入り込んでいることが多いため、しっかりと丁寧に洗うことが重要です。

バイクを洗う際に必要なもの

バイクの洗車をする際には、どんな用具を揃えれば良いのでしょうか?便利な洗車グッズも多数発売されていますが、ホースやバケツなどがあればバイクを洗うことが可能です。

最低限必要なものは、水道の水・ホース・バケツ・スポンジ・クロス・洗剤・ワックスなどがあげられます。

水が使えない場合には専用の洗浄スプレーなどを使用し拭き上げることも可能ですが、水を使用して洗うほうが汚れをしっかりと流すことができるのでおすすめです。

バイクの洗車に、食器用のスポンジを使用するのは避けましょう。塗装面や金属部分に傷がつく可能性があるので、バイクもしくは自動車の洗車用スポンジを使うのがベストです。

拭き上げる際には、普通のタオルではなくやわらかい専用のクロスを使用します。普通のタオルでは吸水性が低く、毛羽立ちがあるためバイクの洗車には向いていません。

洗剤は自動車用かバイク用のシャンプーを使用しましょう。バケツの水にシャンプーを規定量加えて洗浄液を作り泡立てます。シャンプーの泡をスポンジに取り、砂や泥などの汚れを落としていきます。

洗車の仕上げにワックスなどで表面をコーティングすると、バイクの表面に汚れがつきにくくなり便利です。つや出し効果があるものを選べばワックスがけと同時にツヤを出すこともできるので洗車の工程を減らすことができます。

このほかにも洗い流してしまった油分を補うための油脂類などを使用する人もいます。バイクの洗車に慣れてくれば自分のバイクにあった洗剤やワックスがわかるようになりますが、最初はバイク専用の洗剤をチョイスする方が失敗がありません。

バイクの基本的な洗い方と注意点

バイクは、水で汚れを洗い流す・洗剤で洗う・拭き上げる・グリスアップ・コーティングの順番で行うのが基本的な洗い方です。

水洗い

最初にバイクに水をかけて表面に付着している泥や砂などを洗い流します。この時、大量の水をザブザブかけるのは避けましょう。

マフラーの中などに水が入ってしまうと故障の原因になることがあるからです。水で洗い流すのは、あくまで予洗いですので、この段階では大まかな汚れを落とすだけにとどめましょう。

できるだけ低い水圧でバイクの表面の汚れを浮かせて落ちやすくするだけで十分です。

洗剤で洗う

水でバイクの表面の汚れをザッと流したら、次はシャンプー剤を使用してしっかりと洗っていきます。この際にシャンプー剤を直接スポンジなどにつけて使用するのはNGです。

シャンプー剤は希釈して使用するタイプが一般的ですので、原液のまま使用するとバイクにダメージがかかることがあります。

バケツの水にシャンプー剤を溶かして泡立たせてから使用するのが正しい洗い方です。シャンプー剤の泡とスポンジを使って、傷を作らないように優しく洗います。

拭き上げ

シャンプーを洗い流したあとは、専用クロスで水滴を拭き取っていきます。バイクの表面に水滴が残ったままだと、水アカのあとがついてしまうので丁寧に拭き取っていきます。

この時、ゴシゴシと拭いてしまうと傷の原因になるので擦らず押さえるようにして拭き取るのが最適です。使用するクロスも、やわらかく吸水性の高い素材を使用しているものを選びましょう。

グリスアップ

シャンプー剤で落ちた油分を補うことでサビを防ぎ、狭い隙間に入り込んだ水分を取り除くことができます。グリスは可動部分やクラッチワイヤー、チェンジペダル、ブレーキペダル、鍵穴などに使用します。スプレータイプのものを使用すると便利なのでおすすめです。

コーティング

洗車の仕上げにはコーティング剤を使用します。コーティング剤にはスプレータイプや固形タイプがありますが、スプレータイプのものを使用すると簡単で作業時間も短縮することができるので便利です。

コーティング剤には様々な効果を持つものがあり、サビを防いだり紫外線をカットしたり撥水効果があったりします。洗車の最後にコーティングをすることで汚れがつきにくくなるというメリットがあります。

バイクを洗える場所

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バイクを洗える場所は、ある程度のスペースがあり水道が使えれば問題ありません。自宅にガレージや庭、駐車場などがあるのが理想的です。

もし、そのような場所がない場合にはコインセルフ洗車場を利用する方法もあります。ただしバイクの洗車を受け付けてない洗車場もありますので事前に確認しましょう。

また洗車場に設置されている高圧洗浄機は基本的に自動車用なので、バイクには圧が強すぎます。ミラーなどを破損しないように注意することが必要です。

バイクは洗車に車ほど広いスペースが必要ありませんが、どこでも勝手に洗車していいわけではありません。特に水を使用して洗車をするので、水や洗剤などが流れて迷惑にならない場所を選びましょう。近所迷惑になってクレーム騒ぎにならないように事前に確認するのが確実です。

集合住宅でバイクを洗車するコツとは?

自宅がアパートやマンションなどの集合住宅でバイクを洗車したい場合には、まず不動産会社や大家に許可をもらいましょう。もし許可をもらえない場合には残念ですが他の場所を探す必要があります。

許可がもらえた場合にもマナーを守って洗車を行うことを心がけましょう。集合住宅でバイクを洗車するコツは、排水溝などの近くでバイクを洗うことです。バイクの洗車で一番クレームになりやすいのが、水や流した洗剤で地面が濡れたり水溜りを作ってしまうことです。

バイクがピカピカになっても地面や周辺が水びたしで泡だらけでは、そのうちクレームが入り洗車が禁止になってしまう可能性もあります。

できるだけ洗車で使った場所を汚したりしないようにするのがポイントです。バイクを洗う際にはホースが使える水道があればスムーズに洗車をすることができますが、バイクを洗う場所の近くに水道がない場合にはちょっとしたコツがいります。

まずジョウロと2Lのペットボトルを数本用意します。ペットボトルに水道水を入れ、ジョウロに入れて使用すれば水道が近くになくてもバイクを洗うことが可能です。

水を運ぶのが少し大変ですが、バイクの汚れは水を使って洗う方がキレイになりますので、できれば水を使うのがおすすめです。

マナーを守れば集合住宅でもバイクは洗える!

バイクを洗車することはメンテナンスにもなりますので、こまめに洗車をするのがおすすめです。集合住宅でバイクを洗う際には周囲の迷惑にならないように十分注意しましょう。

洗車が終わった後には、使用した場所をキレイに掃除をするのがマナーです。洗車場所に水道がない場合にはジョウロなどを活用するなど工夫して洗車しましょう。