バイクのエアクリーナーの役割や交換タイミング・メンテナンス方法を解説!

バイクのエアクリーナーは、エンジンにとって不可欠な部品の一つです。この記事では、エアクリーナーの役割、清掃や交換が必要な理由について解説します。
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エアクリーナーの役割

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エアクリーナーはキャブレターに取り付けられており、吸気する空気を濾過します。
エアクリーナーによって空気中のほこりや砂、小さなゴミがエンジン内部に入り込むのを防ぎ、燃焼効率とエンジンの寿命を維持する役割があります。

・異物の除去:空気中の汚れを取り除くことで、エンジン内部の摩耗を防止します。
・効率的な燃焼の促進:きれいな空気を供給することで、燃焼効率を高め、燃費やパワーを向上させます。

エアクリーナーの種類と特徴

K&N φ62/L152mm オーバルストレート  |  ヨシムラジャパン (31226)

エアクリーナーにはいくつかの種類があり、それぞれ特性が異なります。

・湿式:洗浄・再利用可能タイプ
スポンジ素材のフィルターにフィルターオイルなどを塗布して使用するタイプで、乾式のフィルターよりも目が粗く、より高いエンジンパワーを引き出せます。
汚れたら洗浄して繰り返し使用が可能ですが、メンテナンスは乾式よりも手間がかかります。

・乾式・ビスカス式
乾式やビスカス式のエアクリーナーはその名の通り、乾燥した紙のようなフィルターを使用したタイプ。
軽い汚れや埃はエアブローなどで吹き飛ばすことで、目詰まりを防ぎ調子を維持できます。
メンテナンスは手軽ですが、湿式のように洗浄できないため、汚れがひどくなった場合は交換する必要があり、ランニングコストは高くなります。

・純正品
バイクに純正で取り付けられている、標準的なエアクリーナー。
雨などが侵入しないようにボックスで隔離されており、天候に左右されず安定して吸気できる工夫がされています。

・パワーフィルター
吸気効率を向上させることを目的としたエアクリーナー。
純正よりも多くの空気を吸気できるようになっており、パフォーマンス向上が期待できますが、場合によってはキャブのセッティングが必要になったり、清掃頻度が高くなる場合があります。
様々なメーカーから販売されていますが、中でも「K&N」は有名です。

エアクリーナーを清掃・交換する理由

※フィルターがむき出しの社外品に交換してる場合は汚れて...

※フィルターがむき出しの社外品に交換してる場合は汚れていないか特に注意が必要。

エアクリーナーは使用するうちに汚れが溜まり、性能が低下します。清掃や交換を怠ると、以下のような問題が発生する可能性があります。

・エンジン性能の低下
空気の流れが悪くなり燃焼効率が落ちると、パワーが低下したり、ひどい場合はノッキングなどの症状が表れます。

・燃費の悪化
ガソリンと空気の比率(混合比)が崩れ燃焼効率が落ちるため、燃費が悪くなります。

・エンジンの損傷
汚れた空気がエンジン内部に入り込むと、部品が摩耗しやすくなります。
また、スポンジタイプのエアクリーナーは劣化するとボロボロになるので、中古車を手に入れた場合はチェックしたほうが良い部分です。

・エンジンがかからない、突然のエンジン停止
フィルターが汚れて吸気する空気の量が足りないと、キャブ内で適正な混合気が作れず、エンジンが停止したり、始動が困難になる場合があります。

エアクリーナーの清掃方法

エアクリーナーの清掃は比較的簡単に行えますが、正しい手順を守ることが重要です。

①エアクリーナーボックスを開ける:車種ごとに異なるため、サービスマニュアルを参照してください。
②エアクリーナーを取り外す:慎重に外し、破損しないように扱いましょう。
③洗浄・汚れを除去する:圧縮空気や専用のクリーナーを使って汚れを取り除きます。湿式の場合は乾燥後に専用のオイルや2stオイルを薄く塗布します。
④再装着する:清掃後は正確に元の位置に戻します。
湿式フィルターの場合、専用のクリーナーやオイルがあると安心。

湿式フィルターの場合、専用のクリーナーやオイルがあると安心。

エアクリーナー交換の目安

交換のタイミングは、走行環境や距離によって異なりますが、一般的な目安として以下を参考にしてください。

・走行距離:1万〜2万kmごとに交換。
・環境:砂ぼこりが多い地域では、より頻繁な交換が推奨されます。

エアクリーナーの交換はナップスのピットサービスをご利用ください!

エアクリーナーはバイクのパフォーマンスとエンジン寿命を守る重要な部品です。種類や清掃・交換の方法を正しく理解し、定期的なメンテナンスを行うことで、快適で安全なライディングを楽しむことができます。

ナップスのピットサービスではエアクリーナーの交換も承りますので、ご自身での交換が難しい場合にはぜひご利用ください!
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