日本と海外で異なる交通ルールとは?

バイクで遊ぶ
グローバル化が加速する21世紀。食事や言語、マナーなどの相互理解は深まりつつありますが、意外と見過ごされているのが交通ルールの違いではないでしょうか?今回は日本人が海外で、外国人が日本で危険な交通事故に巻き込まれないようにするために、日本と海外の交通ルールの違いについて理解を深めていきましょう。

右側通行?左側通行?

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日本人にとっては、車が道路の左側を通行するのは当たり前のことですが、世界規模でみると左側通行の国は少数派。左側通行を採用しているのはイギリス、オーストラリア、インドなどの一部の国に限られ、アメリカや中国、ヨーロッパ諸国の多くでは右側通行と定められています。

左側通行の国では、対向車との接触を防ぐために車線の真ん中よりやや左寄りを走ることが暗黙の了解となっていますが、右側通行の国ではその原則も反対に。アメリカや中国で自動車を運転する際は、道路の真ん中より「右寄り」を走って追い越しや左折時の接触を防ぎましょう。

信号機の点灯する順番

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日本をはじめ、多くの国の信号機は青→黄→赤の順番で点灯しますが、イギリスの信号は、赤→黄→青→黄→赤の順番で点灯します。赤の後に点灯する黄色は「そろそろ青色になるので、発進する準備をしてください」という意味。しかし、信号が青に切り替わるのを待たずに発進すると交通違反になってしまうので、発進のタイミングに注意しましょう。

また、日本ではまだ一部の都道府県でしか導入されていませんが、海外にはロータリー式の交差点「ラウンド・アバウト」が普遍的に存在する国もあります。ラウンド・アバウトには信号がないので、交差点に入る時は、右側から車が来ないことを確認してロータリーに侵入するのがルール。無理な侵入は事故の原因になるので、ラウンド・アバウトに侵入する際は必ず徐行や一時停止をして右側の安全を確認しましょう。

信号無視や速度超過に対する意識

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日本では細かい違反にも罰則があるため、ドライバーはルール違反に敏感です。しかし、海外(特に開発途上国)では、速度制限や信号待ちのルールが曖昧であることもしばしば。交通ルールは当然守られるものとして安全を過信すると、思わぬ事故に巻き込まれてしまうかもしれません。

また、海外ではシートベルトやチャイルドシートの着用が日本ほど厳しくありません。シートベルトをする習慣がない海外の友達が日本に遊びに来た時は、シートベルトを締め忘れていないか確認してあげましょう。

どこの国でも安全確認を徹底して!

好奇心旺盛なバイク乗りの中には、国際免許を取得して海外でツーリングをするのが目標という人もいるかもしれません。しかし、「郷に入っては郷に従え」というように、海外でバイクを運転する時は、その国特有の交通ルールや慣習に適応する必要があります。「一方通行だから」「信号が青だから」といって安全を過信せず、目視確認を徹底して事故を防ぎましょう。