NITRON(ナイトロン)サスペンション徹底解説|開発ライダー直伝の選び方&モデル別比較
バイクの性能を引き出し、乗り味を劇的に変える「リアサスペンション」。なかでも、イギリス生まれの高性能サスペンションブランド「NITRON(ナイトロン)」は、世界中のライダーから絶大な支持を集めています。
独自の減衰調整技術や日本市場に最適化された設計は、「乗りやすさ」と「攻められる足まわり」を両立し、多くのベテランライダーからも高い評価を受けています。
しかしその一方で、「シリーズが多くて違いが分からない」「自分に合ったモデルが知りたい」と悩むライダーも少なくありません。
そこで本記事では、NITRON開発ライダー・中木亮輔氏の視点を交えながら、シリーズ別の違い・選び方・おすすめ用途を分かりやすく解説します。
独自の減衰調整技術や日本市場に最適化された設計は、「乗りやすさ」と「攻められる足まわり」を両立し、多くのベテランライダーからも高い評価を受けています。
しかしその一方で、「シリーズが多くて違いが分からない」「自分に合ったモデルが知りたい」と悩むライダーも少なくありません。
そこで本記事では、NITRON開発ライダー・中木亮輔氏の視点を交えながら、シリーズ別の違い・選び方・おすすめ用途を分かりやすく解説します。
NITRON(ナイトロン)とは?歴史・製品の特長
1997年、英国オックスフォード近郊ウィットニーにて、サスペンションエンジニアのガイ・エバンスにより創業されたのが「NITRON(ナイトロン)」です。創業時は彼を含むわずか2名のスタッフでスタート。小さなファクトリーから始まったブランドは、レースの現場で鍛え上げられた技術力と情熱で、瞬く間に英国国内の四輪・二輪レースシーンにその名を轟かせました。
NITRONは「いかに快適に走るか」「いかにタイヤをグリップさせるか」を開発哲学に掲げ、近隣の名門サーキット「シルバーストーン」を開発トラックとし、世界屈指のハンドリングマシンと称されるLOTUS ELISE/EXIGE用の社外サスペンション市場でトップシェアを誇る実績もあります。
NITRONは「いかに快適に走るか」「いかにタイヤをグリップさせるか」を開発哲学に掲げ、近隣の名門サーキット「シルバーストーン」を開発トラックとし、世界屈指のハンドリングマシンと称されるLOTUS ELISE/EXIGE用の社外サスペンション市場でトップシェアを誇る実績もあります。
二輪界では、英国内の耐久レースを中心に実績を重ね、サーキットでのフィードバックをストリートにも反映。2005年の日本初上陸以降、日本人ライダーの体格やライディングスタイルに合わせた調整を施し、翌年からは日本国内工場でのアッセンブル(JAPAN QUALITY)を導入。現在では、すべての部品を国内在庫・組立・メンテナンス(オーバーホール)まで一貫して行う体制が確立されています。
また、英国本社と連携し、日本市場のニーズに応えるTWINショックやMINIショックなども共同開発。「無ければ創り出す」という日本的な“ファクトリースタイル”の精神も、NITRONの大きな魅力のひとつです。
また、英国本社と連携し、日本市場のニーズに応えるTWINショックやMINIショックなども共同開発。「無ければ創り出す」という日本的な“ファクトリースタイル”の精神も、NITRONの大きな魅力のひとつです。
NITRON開発ライダーが教える最適なリアサスペンションの選び方&全ラインナップ紹介
バイクの乗り心地や走行性能を大きく左右する「リアサスペンション」。でも実際には、「どのモデルが自分に合うのか分からない」「見た目や価格で選んでいいの?」と悩むライダーも多いはず。
そこで今回は、NITRONの開発ライダーとして活躍する中木亮輔氏が、用途別・モデル別に最適なサスペンション選びのポイントを解説。あわせて、NITRONが展開する各モデルの特長や違いも詳しくご紹介します。
そこで今回は、NITRONの開発ライダーとして活躍する中木亮輔氏が、用途別・モデル別に最適なサスペンション選びのポイントを解説。あわせて、NITRONが展開する各モデルの特長や違いも詳しくご紹介します。
R1シリーズ:シンプル構造でコスパ良し!ツーリングやストリートユースのライダーにおすすめ
NITRON/中木氏:まずご紹介するのは、ナイトロンのエントリーモデルとも言える「R1シリーズ」です。「R1」の“1”が示す通り、このモデルには1つのダンピングアジャスターが搭載されています。これはリバウンド(伸び側)とコンプレッション(縮み側)の両方向に効くタイプで、1つのアジャスターでそれらを同時に調整できる仕組みです。調整幅はおおよそ24クリックあり、非常に幅広くセッティングを変えることが可能です。
構造は非常にシンプルで、リザーバータンクを持たない設計のため、搭載されているオイルの量は少なめです。ですが、必要な基本性能はしっかりと確保されています。内部構造にはガス圧が加えられており、キャビテーション(泡立ち)を防ぐよう設計されています。これは一般的なショックでも見られるもので、R1にも同様の圧力管理が施されています。
シンプルな分、価格は比較的安価で手に取りやすく、ナイトロンのサスペンションの良さを気軽に体感したい方にはぴったりのモデルです。とはいえ、「安い=性能が低い」というわけではありません。ナイトロンが誇る乗りやすさを実現する基本セッティングは上位モデルと同じであり、「ただ違いを感じたい」という目的であれば、このR1で十分満足できる内容となっています。
また、リバウンドアジャスターがついていることで、2人乗りや荷物の積載時にも調整可能です。たとえばプリロードを強めてリアの沈み込みを抑えたり、バネを硬くした分リバウンドも調整することで、安定した走行が可能になります。
街乗りやツーリングが中心で、複雑なセッティングまでは求めていないが、それでも純正とは違うサスペンションの良さを体験したい方には、この「R1シリーズ」が最適な選択肢と言えるでしょう。
▶▶R1シリーズの特徴
・アジャスターが1つ(リバウンドとコンプレッションが一体)で24段階の調整が可能。
・シンプル構造でリザーバータンクがなく、オイル量が少なめだが基本性能は同等。
・価格が抑えられており、街乗りやツーリング中心でカスタムを体験したい人におすすめ。
構造は非常にシンプルで、リザーバータンクを持たない設計のため、搭載されているオイルの量は少なめです。ですが、必要な基本性能はしっかりと確保されています。内部構造にはガス圧が加えられており、キャビテーション(泡立ち)を防ぐよう設計されています。これは一般的なショックでも見られるもので、R1にも同様の圧力管理が施されています。
シンプルな分、価格は比較的安価で手に取りやすく、ナイトロンのサスペンションの良さを気軽に体感したい方にはぴったりのモデルです。とはいえ、「安い=性能が低い」というわけではありません。ナイトロンが誇る乗りやすさを実現する基本セッティングは上位モデルと同じであり、「ただ違いを感じたい」という目的であれば、このR1で十分満足できる内容となっています。
また、リバウンドアジャスターがついていることで、2人乗りや荷物の積載時にも調整可能です。たとえばプリロードを強めてリアの沈み込みを抑えたり、バネを硬くした分リバウンドも調整することで、安定した走行が可能になります。
街乗りやツーリングが中心で、複雑なセッティングまでは求めていないが、それでも純正とは違うサスペンションの良さを体験したい方には、この「R1シリーズ」が最適な選択肢と言えるでしょう。
▶▶R1シリーズの特徴
・アジャスターが1つ(リバウンドとコンプレッションが一体)で24段階の調整が可能。
・シンプル構造でリザーバータンクがなく、オイル量が少なめだが基本性能は同等。
・価格が抑えられており、街乗りやツーリング中心でカスタムを体験したい人におすすめ。
MONO SHOCK R1(モノショックR1)
MONO SHOCK R1は、ナイトロンが提案するベーシックモデルのリアショックアブソーバーです。リザーバータンクを本体に内蔵したコンパクト構造で、街乗りやツーリングなど日常使いに最適な設計となっています。
調整機構には、1WAYアジャスター(伸び・縮みを同時に制御)を採用し、操作はシンプルながら幅広いセッティングが可能。内部構造ではオイルとガスをフリーピストンで完全分離することで、長時間にわたって安定したダンピング性能をキープします。
さらに、上位モデルR3と同等の高精度素材と管理体制を採用し、品質面でも妥協はなし。多くのモデルで車高調整機能も標準装備されています。
全体として、「ナイトロンらしさ」をしっかり受け継ぎながらも、コストと性能のバランスに優れたストリート/ツーリング向けサスペンションとなっています。
調整機構には、1WAYアジャスター(伸び・縮みを同時に制御)を採用し、操作はシンプルながら幅広いセッティングが可能。内部構造ではオイルとガスをフリーピストンで完全分離することで、長時間にわたって安定したダンピング性能をキープします。
さらに、上位モデルR3と同等の高精度素材と管理体制を採用し、品質面でも妥協はなし。多くのモデルで車高調整機能も標準装備されています。
全体として、「ナイトロンらしさ」をしっかり受け継ぎながらも、コストと性能のバランスに優れたストリート/ツーリング向けサスペンションとなっています。
MINI SHOCK R1(ミニショックR1)
MINI SHOCK R1は、ミニバイク向けのストリート指向リアショックアブソーバーで、リーズナブルな価格ながらNITRONらしい高性能と品質をしっかりと備えたモデルです。
モノショックシリーズに共通するしなやかな動きと優れた安定性を継承しており、街乗りや通勤・軽ツーリングなど、日常使いに適した設定。ダンピングアジャスターを装備しており、ライダーの好みや走行環境に応じた微調整も可能です。
シンプルな構造でありながら、「安かろう悪かろう」を許さないNITRONの開発哲学が反映されており、性能面での妥協は一切なし。初めてのサスペンション交換や、手軽に足回りをグレードアップしたいユーザーにとって最適な一本です。
モノショックシリーズに共通するしなやかな動きと優れた安定性を継承しており、街乗りや通勤・軽ツーリングなど、日常使いに適した設定。ダンピングアジャスターを装備しており、ライダーの好みや走行環境に応じた微調整も可能です。
シンプルな構造でありながら、「安かろう悪かろう」を許さないNITRONの開発哲学が反映されており、性能面での妥協は一切なし。初めてのサスペンション交換や、手軽に足回りをグレードアップしたいユーザーにとって最適な一本です。
TWIN SHOCK R1(ツインショックR1)
TWIN SHOCK R1は、クラシックバイクやネオクラシックモデルに最適なツインショックアブソーバーで、NITRONが誇るしなやかさと安定性を両立したストリート向けモデルです。
構造はシンプルながら、ダンピングアジャスターを装備し、ライダーの好みに合わせた調整が可能。さらに、ボディーやエンドアイなど主要パーツには上級モデルR3シリーズと同一部品を使用しており、価格帯以上の品質と性能を実現しています。
「シンプルショック=妥協」という固定観念を打ち破るべく、高品質・高精度を徹底追求。また、54通りのバリエーションから選べるフルセレクトオーダーシステムにより、車両や好みに応じたセッティングが可能です。デザインもクラシックスタイルに自然に溶け込み、外観の雰囲気を崩すことなく足回りのアップグレードができます。
また、NITRON TWIN SHOCK R1シリーズをベースに、フルブラック仕様で仕上げられた「ステルスツイン」もラインナップ。特徴的なのは、ピストンロッドにDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを採用している点。これにより、外観の統一感だけでなく、高い摺動性(しゅうどうせい)によるスムーズな作動性能も実現しています。
性能・デザイン・価格のバランスに優れたツインショックを探しているライダーにとって、TWIN SHOCK R1は理想的な選択肢といえるでしょう。
構造はシンプルながら、ダンピングアジャスターを装備し、ライダーの好みに合わせた調整が可能。さらに、ボディーやエンドアイなど主要パーツには上級モデルR3シリーズと同一部品を使用しており、価格帯以上の品質と性能を実現しています。
「シンプルショック=妥協」という固定観念を打ち破るべく、高品質・高精度を徹底追求。また、54通りのバリエーションから選べるフルセレクトオーダーシステムにより、車両や好みに応じたセッティングが可能です。デザインもクラシックスタイルに自然に溶け込み、外観の雰囲気を崩すことなく足回りのアップグレードができます。
また、NITRON TWIN SHOCK R1シリーズをベースに、フルブラック仕様で仕上げられた「ステルスツイン」もラインナップ。特徴的なのは、ピストンロッドにDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを採用している点。これにより、外観の統一感だけでなく、高い摺動性(しゅうどうせい)によるスムーズな作動性能も実現しています。
性能・デザイン・価格のバランスに優れたツインショックを探しているライダーにとって、TWIN SHOCK R1は理想的な選択肢といえるでしょう。
R3シリーズ:細やかなセッティングを楽しむ!峠道やサーキット走行まで楽しむライダーにおすすめ
NITRON/中木氏:「R3シリーズ」は、ナイトロンが自信を持って提供するハイグレードなリアサスペンションです。名前の「3」は、その名の通り3つのアジャスターを搭載していることを意味しています。
R3では、リバウンドアジャスターが単独で1つ、さらにコンプレッションアジャスターが2つ(ハイスピード/ロースピード)という構成になっています。この3つのアジャスターにより、ライダーの好みに応じてきめ細かなセッティングが可能です。
さらに、R3には別体式のリザーバータンクが装備されています。このタンクの中にはガスが封入されており、その先のチューブにはたっぷりのオイルが詰まっています。これはR1と比べて圧倒的に多いオイル容量を誇り、ダンピング特性の安定性や、走行中の熱への耐性・劣化への強さといった面で非常に優れています。
タンクの取り回しも車種に応じて変更が可能で、スペースに余裕がある車体にはタンク一体型を、狭い場合はホースを介したリモートマウントが採用されます。
R3のもうひとつの大きな特徴は、ハイスピード/ロースピードコンプレッションの独立調整です。
ハイスピードコンプレッションは、マンホールの段差や急なギャップなど、外的要因による「瞬間的な衝撃」に対応します。
ロースピードコンプレッションは、コーナー進入時などの「ゆるやかな車体の沈み込み」に対して作用し、走りのフィーリングに直結します。
これにより、街乗りからスポーツライディングまで幅広く対応でき、細やかなセッティングが求められるライダーにとって非常に魅力的な選択肢となっています。メーカー推奨のベースセッティングに加えて、ユーザー自身の走りに合わせたカスタマイズが楽しめるのもR3の醍醐味です。
▶▶R3シリーズの特徴
・アジャスターが3つ(リバウンド1、コンプレッション2:ハイスピード&ロースピード)。
・別体のリザーバータンクがあり、オイル量が多く熱対策・安定性に優れる。
・細かいセッティングが可能で、サーキットなど本格的なスポーツ走行にも対応。
R3では、リバウンドアジャスターが単独で1つ、さらにコンプレッションアジャスターが2つ(ハイスピード/ロースピード)という構成になっています。この3つのアジャスターにより、ライダーの好みに応じてきめ細かなセッティングが可能です。
さらに、R3には別体式のリザーバータンクが装備されています。このタンクの中にはガスが封入されており、その先のチューブにはたっぷりのオイルが詰まっています。これはR1と比べて圧倒的に多いオイル容量を誇り、ダンピング特性の安定性や、走行中の熱への耐性・劣化への強さといった面で非常に優れています。
タンクの取り回しも車種に応じて変更が可能で、スペースに余裕がある車体にはタンク一体型を、狭い場合はホースを介したリモートマウントが採用されます。
R3のもうひとつの大きな特徴は、ハイスピード/ロースピードコンプレッションの独立調整です。
ハイスピードコンプレッションは、マンホールの段差や急なギャップなど、外的要因による「瞬間的な衝撃」に対応します。
ロースピードコンプレッションは、コーナー進入時などの「ゆるやかな車体の沈み込み」に対して作用し、走りのフィーリングに直結します。
これにより、街乗りからスポーツライディングまで幅広く対応でき、細やかなセッティングが求められるライダーにとって非常に魅力的な選択肢となっています。メーカー推奨のベースセッティングに加えて、ユーザー自身の走りに合わせたカスタマイズが楽しめるのもR3の醍醐味です。
▶▶R3シリーズの特徴
・アジャスターが3つ(リバウンド1、コンプレッション2:ハイスピード&ロースピード)。
・別体のリザーバータンクがあり、オイル量が多く熱対策・安定性に優れる。
・細かいセッティングが可能で、サーキットなど本格的なスポーツ走行にも対応。
MONO SHOCK R3(モノショックR3)
MONO SHOCK R3は、NITRONの最上級グレードに位置づけられるフルスペックのリアショックアブソーバーです。あらゆる走行状況やライダーの要求に対応するため、3WAYダンパーアジャストシステムを標準装備しています。
このシステムは、低速域/高速域それぞれに対応する2WAYのコンプレッションアジャスターと、1WAYのリバウンドアジャスターを組み合わせた構成。路面からの小さな入力によるトラクション確保と、高荷重時の安定性の両立を実現し、ストリートからハードなレースユースまで幅広く対応します。
さらに、各アジャスターはナイトロン独自の完全独立構造を採用しており、調整による影響が他の領域に波及しないため、非常に精密かつ柔軟なセッティングが可能です。また、全モデル(※一部車種を除く)に車高調整用アジャスターも標準装備されており、ライディングポジションの微調整にも対応します。
ダンパー性能・バネ特性・車高まで全方位で追い込める、本格派ライダーや競技志向ユーザーに向けた究極の1本です。
このシステムは、低速域/高速域それぞれに対応する2WAYのコンプレッションアジャスターと、1WAYのリバウンドアジャスターを組み合わせた構成。路面からの小さな入力によるトラクション確保と、高荷重時の安定性の両立を実現し、ストリートからハードなレースユースまで幅広く対応します。
さらに、各アジャスターはナイトロン独自の完全独立構造を採用しており、調整による影響が他の領域に波及しないため、非常に精密かつ柔軟なセッティングが可能です。また、全モデル(※一部車種を除く)に車高調整用アジャスターも標準装備されており、ライディングポジションの微調整にも対応します。
ダンパー性能・バネ特性・車高まで全方位で追い込める、本格派ライダーや競技志向ユーザーに向けた究極の1本です。
MINI SHOCK R3(ミニショックR3)
MINI SHOCK R3は、大排気量モデル向けのR3シリーズの性能をそのままミニバイク向けに落とし込んだ、リアルレーシング仕様のハイエンドショックアブソーバーです。NITRONのフラッグシップたるR3シリーズ同様、完全独立3WAYアジャスター(低速・高速コンプレッション+リバウンド)を搭載しており、細かいセッティング変更にも正確に応答します。
構成部品には、高精度なアルミ削り出しパーツを可能な限り採用。これにより、優れた放熱性と高剛性を確保し、レース環境下でもダンピング性能を安定して維持する設計がなされています。
スプリングレートは18kg/mm(標準)に加えて、19kg/mm・20kg/mmの3段階から選択可能で、ユーザーの体重やレース内容に応じて最適な仕様をオーダーできます。
「ミニバイク向け」とはいえ、性能面での一切の妥協を許さないのがNITRONのスタンス。軽量車両にこそ求められる精密なショック性能を実現した、ミニバイク用の本気のレーシングショックです。
構成部品には、高精度なアルミ削り出しパーツを可能な限り採用。これにより、優れた放熱性と高剛性を確保し、レース環境下でもダンピング性能を安定して維持する設計がなされています。
スプリングレートは18kg/mm(標準)に加えて、19kg/mm・20kg/mmの3段階から選択可能で、ユーザーの体重やレース内容に応じて最適な仕様をオーダーできます。
「ミニバイク向け」とはいえ、性能面での一切の妥協を許さないのがNITRONのスタンス。軽量車両にこそ求められる精密なショック性能を実現した、ミニバイク用の本気のレーシングショックです。
TWIN SHOCK R3(ツインショックR3)
TWIN SHOCK R3は、NITRONが送り出す最高峰ツインショックモデルで、モノショックのNTR R3シリーズと同様に、3WAYのフルスペックダンパーアジャスター(低速・高速コンプレッション+リバウンド)を標準装備。クラシックスタイルを保ちながらも、性能面では最新・最上級のスペックを誇ります。
構成部品の多くにアルミ削り出しパーツを採用し、軽量化・高剛性・優れた放熱性・美しい外観を同時に実現。まさに「機能美」と呼ぶにふさわしいデザインと性能を兼ね備えています。
ダンピングシステムには、MONO SHOCKと共通のニードル&ビリービーディスクシステム(半球状のスプリングで減衰力を調整)を採用。さらに、リバウンド側にはスーパーローレジスタンス・ワンウェイバルブと専用開発のラウンドニードルを組み合わせ、完全独立動作かつ1クリックごとに明確な変化が得られる高精度調整機構を実現しています。
また、徹底したローフリクション設計と、NITRONならではの精密なアジャスタビリティにより、ライダーは未体験の繊細なダンピングフィールを体感できるはずです。見た目も走りも妥協したくない上級ライダーにこそふさわしい、次世代ツインショックの到達点です。
なお、TWIN SHOCK R1とおなじく、ダンパーピストンロッドにDLCコーティングを施し、フルブラック化したステルスツインもラインナップしています。
構成部品の多くにアルミ削り出しパーツを採用し、軽量化・高剛性・優れた放熱性・美しい外観を同時に実現。まさに「機能美」と呼ぶにふさわしいデザインと性能を兼ね備えています。
ダンピングシステムには、MONO SHOCKと共通のニードル&ビリービーディスクシステム(半球状のスプリングで減衰力を調整)を採用。さらに、リバウンド側にはスーパーローレジスタンス・ワンウェイバルブと専用開発のラウンドニードルを組み合わせ、完全独立動作かつ1クリックごとに明確な変化が得られる高精度調整機構を実現しています。
また、徹底したローフリクション設計と、NITRONならではの精密なアジャスタビリティにより、ライダーは未体験の繊細なダンピングフィールを体感できるはずです。見た目も走りも妥協したくない上級ライダーにこそふさわしい、次世代ツインショックの到達点です。
なお、TWIN SHOCK R1とおなじく、ダンパーピストンロッドにDLCコーティングを施し、フルブラック化したステルスツインもラインナップしています。
RACE PROシリーズ:大排気量のスーパースポーツでレースを走るライダーにおすすめ
NITRON/中木氏:「RACE PRO(レースプロ)」は、ナイトロンが誇る本気のハイエンドモデルです。基本構成はR3シリーズと同様で、3つのアジャスター(リバウンド1、コンプレッション2)と、必要に応じて油圧アジャスターの追加も可能です。ただし、R3との最大の違いは、そのボディの設計と構造のスケール感にあります。
まず目を引くのはボディの太さ。RACE PROは通常のR3よりも明らかに太く、これは内部のオイル容量が大幅に増加していることを意味します。オイル量が多いことで、ダンパー内部の温度上昇に対してより高い耐性を持ち、熱によるダンピング特性の変化を抑える設計になっています。また、オイルの劣化にも強く、長時間のハードな走行にも耐えうる構造です。
このモデルは、名前のとおりレースやサーキット走行のような過酷な使用環境を想定しています。内部では強いダンピング抵抗が発生するため、その負荷を和らげるべく、高剛性かつ大容量のボディが採用されています。実際に、ナイトロンが耐久レースやスプリントレースに挑戦した際にも使用されており、温度が100℃近くに達する状況でも信頼性を発揮しています。
加えて、ロッド(ピストンシャフト)も通常より太く設計されており、これによりサスペンション全体の剛性がさらに向上。これらの要素が組み合わさることで、特にYZF-R1やGSX-R1000といった大排気量スーパースポーツモデルにおいて、高いグリップ力と安定性を提供します。
一方で、小排気量車や街乗り中心の用途では、剛性の高さがやや過剰になることもあるため、R3シリーズでも十分という判断もあります。価格帯も上がるため、本格的なパフォーマンスを求めるユーザー向けの選択肢といえるでしょう。
RACE PROは、車種ごとの特性に合わせて専用設計されており、最近ではXSR900GPやZX-4RRといった純正で高性能サスを搭載している車両をターゲットにラインナップが拡充されています。これらの車両に対しては、ナイトロンも「最上位モデルで勝負する」という姿勢でRACE PROを投入しています。
なお、125ccなどの小排気量モデル向けにも特注で製作は可能ですが、標準ラインナップには含まれていません。あくまでも「本気の走り」を求めるユーザーのための、ナイトロンの最高峰サスペンションがこのRACE PROなのです。
▶▶RACE PROシリーズの特徴
・R3の上位モデルで、ボディやロッドが太く、オイル容量も大幅増。
・レースや過酷な走行を想定した設計で、高性能サスを搭載したモデルや大型SS車に最適。
・高価格だが、グリップ力・熱対策・剛性に優れるハイエンドモデル。
まず目を引くのはボディの太さ。RACE PROは通常のR3よりも明らかに太く、これは内部のオイル容量が大幅に増加していることを意味します。オイル量が多いことで、ダンパー内部の温度上昇に対してより高い耐性を持ち、熱によるダンピング特性の変化を抑える設計になっています。また、オイルの劣化にも強く、長時間のハードな走行にも耐えうる構造です。
このモデルは、名前のとおりレースやサーキット走行のような過酷な使用環境を想定しています。内部では強いダンピング抵抗が発生するため、その負荷を和らげるべく、高剛性かつ大容量のボディが採用されています。実際に、ナイトロンが耐久レースやスプリントレースに挑戦した際にも使用されており、温度が100℃近くに達する状況でも信頼性を発揮しています。
加えて、ロッド(ピストンシャフト)も通常より太く設計されており、これによりサスペンション全体の剛性がさらに向上。これらの要素が組み合わさることで、特にYZF-R1やGSX-R1000といった大排気量スーパースポーツモデルにおいて、高いグリップ力と安定性を提供します。
一方で、小排気量車や街乗り中心の用途では、剛性の高さがやや過剰になることもあるため、R3シリーズでも十分という判断もあります。価格帯も上がるため、本格的なパフォーマンスを求めるユーザー向けの選択肢といえるでしょう。
RACE PROは、車種ごとの特性に合わせて専用設計されており、最近ではXSR900GPやZX-4RRといった純正で高性能サスを搭載している車両をターゲットにラインナップが拡充されています。これらの車両に対しては、ナイトロンも「最上位モデルで勝負する」という姿勢でRACE PROを投入しています。
なお、125ccなどの小排気量モデル向けにも特注で製作は可能ですが、標準ラインナップには含まれていません。あくまでも「本気の走り」を求めるユーザーのための、ナイトロンの最高峰サスペンションがこのRACE PROなのです。
▶▶RACE PROシリーズの特徴
・R3の上位モデルで、ボディやロッドが太く、オイル容量も大幅増。
・レースや過酷な走行を想定した設計で、高性能サスを搭載したモデルや大型SS車に最適。
・高価格だが、グリップ力・熱対策・剛性に優れるハイエンドモデル。
MONO SHOCK RACE PRO(モノショックレースプロ)
MONO SHOCK RACE PROは、NITRONが誇る最先端技術を結集したスーパースポーツ向けリアショックアブソーバーで、マン島TTなど過酷なレースシーンからのフィードバックをもとに開発された、RACEシリーズの最高峰モデルです。
最大の特長は、R3シリーズと同様に搭載された完全独立3WAYダンパーアジャスター(低速/高速コンプレッション+リバウンド)に加え、ショックボディの径を40mmから46mmへと大径化している点。これにより、受圧面積が拡大しオイル流動抵抗が低減され、極低速域でのダンピングレスポンスが飛躍的に向上しました。
また、高速域における安定した減衰力の確保とともに、過酷な走行条件でもダンピング特性を長時間維持。オイルの熱ダレによる性能低下を抑える設計により、レース終盤でも安定したフィーリングが得られます。
その名の通り、RACE PROはスーパースポーツ専用モデルとして開発され、性能を突き詰めたい上級ライダーやレース志向のユーザーにとって、まさに究極の選択肢。タイムを削りたい、限界を追求したいというニーズに応えるプロスペックの一品です。
最大の特長は、R3シリーズと同様に搭載された完全独立3WAYダンパーアジャスター(低速/高速コンプレッション+リバウンド)に加え、ショックボディの径を40mmから46mmへと大径化している点。これにより、受圧面積が拡大しオイル流動抵抗が低減され、極低速域でのダンピングレスポンスが飛躍的に向上しました。
また、高速域における安定した減衰力の確保とともに、過酷な走行条件でもダンピング特性を長時間維持。オイルの熱ダレによる性能低下を抑える設計により、レース終盤でも安定したフィーリングが得られます。
その名の通り、RACE PROはスーパースポーツ専用モデルとして開発され、性能を突き詰めたい上級ライダーやレース志向のユーザーにとって、まさに究極の選択肢。タイムを削りたい、限界を追求したいというニーズに応えるプロスペックの一品です。
ローダウンモデル:足つきに不安があるライダーこそNITRON!
NITRON/中木氏:ナイトロンでは、すべてのサスペンション製品を受注生産で製作しており、ユーザーの要望に応じた柔軟な対応が可能です。たとえば「ノーマルのサスペンションを少し短くしたい」「少し長くしたい」といった調整レベルであれば、追加料金なしで対応できます。ただし、サンプルのショックを元に忠実に再現するような完全なカスタムオーダーメイドとなる場合は、追加で1万円程度の費用が発生することもあります。
「ローダウン仕様」についても、多くのニーズがありますが、すべての車種に設定があるわけではありません。なぜなら、リアサスペンションをただ短くするだけでは、バイク全体のバランスが崩れてしまうからです。具体的には、車体のディメンション(寸法関係)が変わることで、フロントへの荷重が抜けたり、旋回性が悪くなったりといった弊害が起きる可能性があります。
そのため、ナイトロンではローダウン設定が用意されているモデルについては、実車を使って専用のテストを実施。フロント側の調整が可能な場合は、推奨フロントセッティングのデータも含めて提供しています。これにより、ユーザーは安心してローダウン仕様を選ぶことができるのです。
また、ラインナップに存在しない車種でも、ナイトロンジャパンに車両を持ち込めばローダウン対応は可能です。この場合、脱着作業などに別途料金がかかることもありますが、実車に合わせた最適な状態でセットアップし、1台のバイクとしての完成度を高めた状態で提供することができます。
結論として、「ローダウンしたいけど不安がある」という方は、まずはナイトロンに相談するのがベストです。ラインナップにない車種であっても、ユーザーの要望に寄り添いながら、最善の解決策を提案してくれます。
▶▶ローダウンサスペンションについて
・ローダウンのラインナップがある車種は全て実車テスト済み
・単に短くするだけでなく、車体ディメンションを考慮してセッティング。
・バイクを持ち込みすれば、未対応車種でもローダウン対応可能(有償対応もあり)。
「ローダウン仕様」についても、多くのニーズがありますが、すべての車種に設定があるわけではありません。なぜなら、リアサスペンションをただ短くするだけでは、バイク全体のバランスが崩れてしまうからです。具体的には、車体のディメンション(寸法関係)が変わることで、フロントへの荷重が抜けたり、旋回性が悪くなったりといった弊害が起きる可能性があります。
そのため、ナイトロンではローダウン設定が用意されているモデルについては、実車を使って専用のテストを実施。フロント側の調整が可能な場合は、推奨フロントセッティングのデータも含めて提供しています。これにより、ユーザーは安心してローダウン仕様を選ぶことができるのです。
また、ラインナップに存在しない車種でも、ナイトロンジャパンに車両を持ち込めばローダウン対応は可能です。この場合、脱着作業などに別途料金がかかることもありますが、実車に合わせた最適な状態でセットアップし、1台のバイクとしての完成度を高めた状態で提供することができます。
結論として、「ローダウンしたいけど不安がある」という方は、まずはナイトロンに相談するのがベストです。ラインナップにない車種であっても、ユーザーの要望に寄り添いながら、最善の解決策を提案してくれます。
▶▶ローダウンサスペンションについて
・ローダウンのラインナップがある車種は全て実車テスト済み
・単に短くするだけでなく、車体ディメンションを考慮してセッティング。
・バイクを持ち込みすれば、未対応車種でもローダウン対応可能(有償対応もあり)。
Lowering Suspension Kit(ロワリングサスペンションキット)
NITRON JAPANの“日本人のためのサスペンション開発”という理念を具現化したのが、このLowering Suspension Kit(ロワリングサスペンションキット)です。特に欧米人との体格差からくる「足つきの不安」を解消するために、国内での実走行テストを経て独自開発されています。
本キットは、ローダウン仕様のリアショックとフロントフォークスプリングを一体開発することで、前後バランスを保ちながら自然なローダウンを実現。リンケージ比を変更せずに車高を下げる設計により、ライディング性能を損なうことなく、足つき性を大きく向上させています。
モデルごとに最適なローダウン量が検討されており、たとえばCRF1000L Africa Twinでは最大55mm、MT-07では約30mmのローダウンが可能。この数値は、日常のストリート走行でもライダーに安心感を与える大きな効果を発揮します。
なお、取り付けには専門的な知識と経験が必要なため、信頼できるカスタムショップ等での作業が推奨されています。“足つきの不安”を感じているすべてのライダーに向けた、安心と快適性を両立するNITRONらしいアプローチです。
本キットは、ローダウン仕様のリアショックとフロントフォークスプリングを一体開発することで、前後バランスを保ちながら自然なローダウンを実現。リンケージ比を変更せずに車高を下げる設計により、ライディング性能を損なうことなく、足つき性を大きく向上させています。
モデルごとに最適なローダウン量が検討されており、たとえばCRF1000L Africa Twinでは最大55mm、MT-07では約30mmのローダウンが可能。この数値は、日常のストリート走行でもライダーに安心感を与える大きな効果を発揮します。
なお、取り付けには専門的な知識と経験が必要なため、信頼できるカスタムショップ等での作業が推奨されています。“足つきの不安”を感じているすべてのライダーに向けた、安心と快適性を両立するNITRONらしいアプローチです。
NITRON SHOCK LOW-DOWN Version(ナイトロンショック ローダウンバージョン)
「足つき性の改善」と「走行性能の維持」を両立するために開発されたのが、NITRONショックのローダウンバージョンです。英国メーカーであるNITRONですが、日本市場向けには完全国内組立「アッセンブル in ジャパン」方式を採用。ユーザー一人ひとりのニーズに応える“特注スタイル”が基本思想であり、ローダウン仕様も特別扱いではない、基本項目・基本価格にて対応しています。
このローダウンバージョンは、車体の基本性能を損なうことなく、自然なローダウン化を実現しており、ラインナップしている車両のデータ採取はすべて実車ベースで行われる徹底ぶり。足つきに不安のあるライダーや、より低い車高を求めるユーザーにとって、非常に信頼性の高い選択肢です。
さらに、ローダウンしながらもNITRON本来の高精度ダンピング性能とフィーリングをしっかりキープ。足が接地する安心感と快適性を兼ね備えた「ワンランク上の一体感」を味わえるショックとなっています。
もちろん、ラインナップに無い車両でもナイトロンに直接相談すれば対応可能。ローダウンデータ・製作実績を多数持っているので、最適な提案をしてもらえます。
このローダウンバージョンは、車体の基本性能を損なうことなく、自然なローダウン化を実現しており、ラインナップしている車両のデータ採取はすべて実車ベースで行われる徹底ぶり。足つきに不安のあるライダーや、より低い車高を求めるユーザーにとって、非常に信頼性の高い選択肢です。
さらに、ローダウンしながらもNITRON本来の高精度ダンピング性能とフィーリングをしっかりキープ。足が接地する安心感と快適性を兼ね備えた「ワンランク上の一体感」を味わえるショックとなっています。
もちろん、ラインナップに無い車両でもナイトロンに直接相談すれば対応可能。ローダウンデータ・製作実績を多数持っているので、最適な提案をしてもらえます。
NITRONサスペンションはナップスの店頭&オンラインショップで販売中!
NITRON(ナイトロン)のサスペンションは、英国生まれの確かな技術と、日本市場に最適化された細やかな対応力を併せ持つ、まさに“乗り味を変える一級品”です。用途やライダーのレベルに合わせて豊富なシリーズが用意されており、ツーリングメインのストリートライダーから、本気でタイムを狙うレースユーザーまで幅広く対応。
さらにローダウンモデルなど、日本人ライダーの悩みに応えるプロダクト展開もNITRONならではの強みです。
「足まわりを変えて、もう一段階上のライディングを楽しみたい」そう感じているなら、ぜひ一度NITRONを検討してみてください。
現在、NITRON製サスペンションは全国のナップス店舗およびオンラインショップで購入可能。
気になるモデルや適合車種を、まずは公式販売ページでチェックしてみましょう。
さらにローダウンモデルなど、日本人ライダーの悩みに応えるプロダクト展開もNITRONならではの強みです。
「足まわりを変えて、もう一段階上のライディングを楽しみたい」そう感じているなら、ぜひ一度NITRONを検討してみてください。
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NITRONサスペンションの購入は最寄りのナップス店へお越しください!