熱狂!旧車たちの全力運動会 テイストofツクバ レポート!
~TASTE OF TSUKUBA~
年に2度、筑波サーキットで行なわれる、絶版車たちの大運動会ことテイストofツクバ。
神楽月ステージこと秋の開催は、好天のなか、このイベント過去最高のファンを集めて行なわれました。
ご存知テイストofツクバは、空冷エンジン+鉄フレーム+2本サスなマシンで行なわれる「モンスター」クラスや、鉄フレームのマシンならオリジナルマシンでもOK、国際ライセンスのライダーも参戦できる「ハーキュリーズ」クラスをはじめ、年式や排気量によって10種類以上のクラスが開催されている人気レース。11/4-5に開催された秋の陣は、土日合わせて過去最高、約1万100人の観客動員だったのだそうです。特に日曜は、朝早くから筑波サーキット周辺道路が大混雑するほどの人気で、この5年、いやこの10年でいちばんの混雑具合だったかもしれません。
多くのクラスが開催されるため、土曜と日曜の2days制で行なわれるレースでのファンのお目当ては、やはり土曜のメインイベント「モンスター」クラスと、日曜のメインイベント「ハーキュリーズ」。
モンスターは空冷Zやカタナ、CBが改造範囲を最小限にして行なわれるレースで、ハーキュリーズは全日本ロードレース選手権でもおなじみの加賀山就臣や渡辺一樹、新庄雅浩がフルチューンドのマシン(もちろん鉄フレームです)で出場。このハーキュリーズが最高に盛り上がりました。
神楽月ステージこと秋の開催は、好天のなか、このイベント過去最高のファンを集めて行なわれました。
ご存知テイストofツクバは、空冷エンジン+鉄フレーム+2本サスなマシンで行なわれる「モンスター」クラスや、鉄フレームのマシンならオリジナルマシンでもOK、国際ライセンスのライダーも参戦できる「ハーキュリーズ」クラスをはじめ、年式や排気量によって10種類以上のクラスが開催されている人気レース。11/4-5に開催された秋の陣は、土日合わせて過去最高、約1万100人の観客動員だったのだそうです。特に日曜は、朝早くから筑波サーキット周辺道路が大混雑するほどの人気で、この5年、いやこの10年でいちばんの混雑具合だったかもしれません。
多くのクラスが開催されるため、土曜と日曜の2days制で行なわれるレースでのファンのお目当ては、やはり土曜のメインイベント「モンスター」クラスと、日曜のメインイベント「ハーキュリーズ」。
モンスターは空冷Zやカタナ、CBが改造範囲を最小限にして行なわれるレースで、ハーキュリーズは全日本ロードレース選手権でもおなじみの加賀山就臣や渡辺一樹、新庄雅浩がフルチューンドのマシン(もちろん鉄フレームです)で出場。このハーキュリーズが最高に盛り上がりました。
2日目、日曜の最終レースとして行なわれたハーキュリーズクラスでは、テイストofフリーランス初出場、23年シーズンは世界耐久選手権にフル参戦した渡辺がポールポジションを獲得。マシンは、テイストではおなじみのトップチーム、パワービルダーのZ1000です。今年の春に亡くなった故・岩崎朗さんが乗っていたゼッケン70です。
予選2番手はハヤブサのエンジンをオリジナル鉄フレームに搭載した加賀山。前回、春の大会では決勝前に転倒でマシンが炎上、決勝日朝の予選でも転倒を喫して、修復も不完全な状態で2位表彰台を獲得したマシンです。
予選3番手はスーパーチャージャーマシン、H2Rをライディングする光元康次郎。H2Rも鉄フレームのマシンなので、ハーキュリーズクラスに出場できるんです。4番手に、テイストでの活躍はもちろん、全日本選手権JSBクラスにアプリリアで参戦している新庄、5番手に24年春の大会からOVERレーシングのオリジナルマシンOV43(オリジナルフレーム+ZX-10Rエンジン)を駆る梶山知輝、5番手に油冷エンジンを搭載するカタナの行方知基、6番手にハーキュリーズクラスのベテラン、GPZ1000RXの松田光市が入りました。
予選2番手はハヤブサのエンジンをオリジナル鉄フレームに搭載した加賀山。前回、春の大会では決勝前に転倒でマシンが炎上、決勝日朝の予選でも転倒を喫して、修復も不完全な状態で2位表彰台を獲得したマシンです。
予選3番手はスーパーチャージャーマシン、H2Rをライディングする光元康次郎。H2Rも鉄フレームのマシンなので、ハーキュリーズクラスに出場できるんです。4番手に、テイストでの活躍はもちろん、全日本選手権JSBクラスにアプリリアで参戦している新庄、5番手に24年春の大会からOVERレーシングのオリジナルマシンOV43(オリジナルフレーム+ZX-10Rエンジン)を駆る梶山知輝、5番手に油冷エンジンを搭載するカタナの行方知基、6番手にハーキュリーズクラスのベテラン、GPZ1000RXの松田光市が入りました。
決勝レースは、加賀山ハヤブサ、新庄ZRX、光元H2R、行方カタナ、渡辺Z1000、植垣創平ZRXの順でスタート。オープニングラップの第1ヘアピンでは、新庄ZRXが超ハードブレーキングで加賀山ハヤブサを刺してトップに浮上。この時のヘアピン観客席の大歓声、スゴかった!
しかし4周目には最高速で勝る加賀山ハヤブサが新庄ZRXをパスし、光元H2Rと新庄ZRXをパスした渡辺Z1000が2番手まで浮上。ハヤブサやH2Rといった巨体の大馬力マシンと、Z1000やZRXといったフットワークの軽いネイキッドスポーツバイクの争いとなってきました。
7周目には1コーナー進入で渡辺Z1000が加賀山ハヤブサをパス。加賀山ハヤブサもクロスラインで抜き返しますが、翌周に再び渡辺Z1000がトップに浮上! 渡辺の走りは、序盤は後方につけてレース中盤に前へ、そのまま後方を引き離すという、理想のレース展開に見えましたが、ここで他走行車両のエンジントラブルでコース上にオイル漏れが発生してレースは赤旗中断。コース清掃後に残り5周でレースがリスタートすることになりました。
リスタートしたレース2も加賀山もホールショットで始まり、新庄ZRX、植垣ZRX、渡辺Z1000、光元H2R、宮島伸也ZRXが続きますが、今度は5周という短期決戦をにらんでか、渡辺Z1000がすぐに2番手に浮上。加賀山ハヤブサとの一騎打ちに持ち込みます。
しかし4周目には最高速で勝る加賀山ハヤブサが新庄ZRXをパスし、光元H2Rと新庄ZRXをパスした渡辺Z1000が2番手まで浮上。ハヤブサやH2Rといった巨体の大馬力マシンと、Z1000やZRXといったフットワークの軽いネイキッドスポーツバイクの争いとなってきました。
7周目には1コーナー進入で渡辺Z1000が加賀山ハヤブサをパス。加賀山ハヤブサもクロスラインで抜き返しますが、翌周に再び渡辺Z1000がトップに浮上! 渡辺の走りは、序盤は後方につけてレース中盤に前へ、そのまま後方を引き離すという、理想のレース展開に見えましたが、ここで他走行車両のエンジントラブルでコース上にオイル漏れが発生してレースは赤旗中断。コース清掃後に残り5周でレースがリスタートすることになりました。
リスタートしたレース2も加賀山もホールショットで始まり、新庄ZRX、植垣ZRX、渡辺Z1000、光元H2R、宮島伸也ZRXが続きますが、今度は5周という短期決戦をにらんでか、渡辺Z1000がすぐに2番手に浮上。加賀山ハヤブサとの一騎打ちに持ち込みます。
インフィールドで渡辺Z1000が加賀山ハヤブサに接近、裏と表のストレートで加賀山がオニ加速してリード、という繰り返しの中、ラストラップの第2ヘアピン、ここでパスすれば裏ストレートを残すのみ、という区間で渡辺Z1000が加賀山ハヤブサのインをズバリ! しかしハードブレーキすぎて止まり切れず、難なく渡辺Z1000をいなした加賀山ハヤブサが、ハヤブサベースのオリジナルマシン、みんな鐵隼(テツブサ)って呼び始めたマシンでの初優勝を飾りました。2位に入った渡辺は、昨年の全日本ロードレースのランキング2位、さらに今年も世界選手権に参戦していたバリバリの現役ですから賞典外扱い、2位に光元H2R、3位に新庄ZRX、4位に植垣ZRX、5位に行方カタナ、6位に松田GPZ1000RXが入りました。
ヤマハワークスチーム一強の状態が続く全日本ロードレースJSBクラスや、空力ウォーズでパッシンシーンがめっきり減ってしまったMotoGPよりも、この日のハーキュリーズのバトルはすごかった! 過去最高の観客が何度も何度もどよめいた、好天に恵まれた素晴らしいレースでした。