2019年5月1日 更新

バイクのタイヤ寿命はどのぐらい?走行距離に頼らない交換タイミングを知ろう!

タイヤで走行する乗り物にとって、タイヤは最も重要なパーツです。特にバイクは走行中に乗り手がバランスを取らないと転倒してしまう上に、前後2本のタイヤしかないので、タイヤの重要性は自動4輪車などに比べて比較にならないほど高くなります。 したがって、バイクのタイヤ寿命を知っておくのはライダーであれば当然のことなのですが、タイヤの消耗具合を調べる方法を知らない人が少なくありません。 この記事ではバイクのタイヤの消耗を調べる方法と、タイヤを交換するタイミングについて説明します。

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バイクのタイヤ寿命を決める要因と一般的なタイヤ寿命

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タイヤの寿命を決める要因は大きく3つあります。

1つ目はタイヤに刻まれている溝(パターン)のすり減りによるもの、2つ目はタイヤの材質劣化によるもの、3つ目は走行中のアクシデントによるパンクなどの破損によるものです。前者2つについて、バイク専門店やバイク雑誌などでは「平均的なタイヤの寿命は3~5年、あるいは走行距離10,000Km~20,000Kmぐらい」を目安にしていることが多いです。

これは、メーカーが公表しているタイヤの経年劣化による寿命が3~5年(メーカーによって多少異なる)、スリップサインが出るまでタイヤの溝がすり減るのが10,000Km~20,000Kmぐらいだからです。

そのため、平均的なタイヤ寿命の目安はこのぐらいだといえるでしょう。

ただし、これは目安であって、走る用途や場所などで変わってきます。そして、個別の状況によって、目安より長持ちする場合や短くなる場合も当然あります。

したがって、バイクに乗る人は乗車前に日常点検を行ってタイヤの状態を確認し、気になる点があればきちんと調べる必要があります。

タイヤのすり減りの調べ方

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タイヤの消耗がある程度進むとタイヤを交換する必要があります。これがタイヤの寿命といえるでしょう。平均的な寿命の目安については先に述べましたが、ここではタイヤに刻まれている溝(パターン)のすり減りのチェックの仕方とタイヤの寿命の判断の方法について説明します。

タイヤにはパターンと呼ばれる溝が彫られており、この溝が道路をグリップすることで、走行を安定させています。また、溝は路面が濡れているときにタイヤに付着する水を排水する役目も持っていて、スリップを防ぐ役割も果たしています。

このパターンを含むタイヤの外周は走行によって削れていきます。これがタイヤのすり減りです。タイヤのすり減り方は走り方によって異なります。

平坦で真っ直ぐの道を走っていればタイヤの中心線の辺りが平らにすり減っていきます。

コーナーを曲がることが多いと、コーナーに沿った側のタイヤの端がすり減っていきます。つまり、通勤・通学などで街中の真っ直ぐな道を走ることが多いと中心から、ツーリングなどでコーナーを攻めるような人は端からすり減っていくのです。

また、スポーツタイプのバイクは溝が浅めに掘ってあるので、すり減るのが相対的に速くなります。

このように走り方やタイヤのタイプによって、すり減るパターンも色々あるので、平均的な寿命まで持たない場合もあります。

ではタイヤのすり減りはどのようにチェックするのでしょうか。タイヤのすり減り度合いをチェックするのがスリップサインです。タイヤは法令で溝の残りの高さが1.6mmになると交換が義務づけられています。

つまり1.6mmになったらそのタイヤは寿命ということです。そのため、タイヤメーカーは溝の残りの高さが1.6mmの位置にスリップサインと呼ばれるマークを埋め込んでいます。スリップサインが現れると溝が中断されたように見えるのですぐに分かります。

スリップサインの位置は、タイヤの側面にある▲マークが指している方向に真っ直ぐタイヤの表面を見ていくと、その直線上のどこかにあります。

数は一つのタイヤに4~9個ありますので、全ての▲マークからチェックすれば出ているかどうかが分かります。スリップサインが一つでも出ていれば、そのタイヤの溝の残りの高さは1.6mmになっているので、もう交換しなければいけない状態です。

しかし、スリップサインが出ていなければ、まだ1.6mm以上の溝の高さがあるので、しばらくは走ることができます。

スリップサインの数が少ないからといって無理して乗るのはいけません。法令違反ですので、見つかると整備不良で罰金を取られることもありえます。

一つでもスリップサインが出たら、必ずタイヤ交換をしなければいけません。正確に溝の残りの高さを測りたいときは、「デプスゲージ」という深さを図るための定規のような道具を使います。

最近はデジタル表示のデプスゲージもあるので、このタイプなら溝に差し込んで数字を見れば簡単に測れます。定期的に測っていれば、「そろそろスリップサインが出てくるな」と分かりますから、乗車前に測る癖をつけておくのも一つの手です。

また、乗り方によっては急激にすり減る場合があります。特にスポーツライディングでバイクに乗っている人は、コーナーを曲がるときにかなりタイヤを寝かせる上に高速で曲がっていくので、タイヤの端が溶けてしまうぐらいすり減ることがあります。

こういう走り方をする人はスリップサインが出てなくても、一気にすり減ることがあるので、「デプスゲージ」で測って残り2mmぐらいになったら交換してしまってもよいとされています。

材質劣化の調べ方

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タイヤの主成分は天然ゴムです。ゴムは放置しておくと乾燥してひび割れが出てきます。また柔軟性を失って固くなります。さらに太陽光線(特に紫外線)に当たると劣化が速くなります。

このようにタイヤは全く走行しなくても、経年劣化によって寿命を迎えます。チェックの方法としてはまず目視です。

最初にタイヤの側面にある「XWWYY」というアルファベットで始まり、続いて4桁の数字が記載されている記号を探します。このWWが週、YYが製造年を示しています。

「X1517」であれば2017年の15週目に製造されたということです。今が2019年の4月11日としたら、2019年の15週ですから、タイヤが製造されてからの経過時間が2年ということが分かります。

ちなみに1999年以前のタイヤは3桁の数字が続いていて、最初の2桁が週、最後の1桁が年を表しますが、2019年現在から20年以上前のタイヤですので、目にする可能性は低いです。

次にタイヤの表面を見てみます。ひび割れが生じていればかなり劣化しています。最後に触って弾力を確かめます。カチカチで弾性が感じられないようならかなり危険といえるでしょう。

製造年、ひび割れ、弾性の3点からタイヤが走行に耐える状態かを判断します。判断に困るときは専門家に見てもらうか、製造年から3年以上経っているなら交換してしまうのも方法の一つです。

パンク修理した場合

最近のタイヤはチューブレスタイヤが増えてきたので、走行中に尖ったものを踏んでパンクしても補修キットで直すことができます。

ただし、確かに走行可能になりますが、これは応急処置ということを理解しておきましょう。最寄りのバイクショップやタイヤ交換ができる店にいくまでの処置であり、そのまま乗り続けるのは危険です。

他にも走行中にアクシデントでタイヤが破損した場合は、基本的にタイヤ交換ができる店で見てもらう必要があります。そして、専門家が見て大丈夫と言わない限り交換するのが安全です。これも寿命と考えましょう。

メンテナンスのススメ

日常の管理の手間を少し増やすだけでもタイヤの寿命を伸ばすことができます。

まず、バイクの保管場所です。経年劣化でも触れましたが、バイクを保管している時にタイヤは太陽光線にさらさせない方がよいとされています。

ガレージなどにバイクを保管できれば一番ですが、そうはいかない人も多いでしょう。

しかし、青空駐車は危険です。UV機能のついたバイクカバーが市販されていますので、保管時は必ずカバーをかけることが推奨されています。タイヤまでしっかりかぶせられる大きさのカバーを選ぶようにしましょう。

また、屋外で保管する場合、タイヤが熱に弱いことも意識しましょう。ホームセンターなどで断熱シートを買って、バイクを止める場所に敷いておくのもよい方法だと言われています。

また、長期間乗らないとタイヤの空気が抜けていきます。空気圧が下がったタイヤで走行するとタイヤの寿命を縮めますので、期間が空いたときは、乗車前に空気圧を点検して、下がっているようなら空気を入れる必要があります。

命に関わるので寿命がきたタイヤは交換を!

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バイクにとってタイヤは走行するための重要なパーツです。寿命がきたタイヤはスリップしやすく、コントロールしにくく、劣化により最悪破裂することもありえます。

バイクは4輪自動車のような安全装備がほとんど付いていないので、タイヤアクシデント=転倒=大怪我になりやすいです。

日常的にバイクに乗る人はもちろん、休日にツーリングする週一ライダーでも、乗車前にタイヤの目視点検と空気圧のチェックは必ず行うようにしましょう。
昔と違って乗車前点検は義務ではないので、点検せずにのっている人も少なくありません。

ちょっと点検するだけでタイヤの異常は分かりますし、寿命がきているのであれば交換が必要です。それが自分の命を事故から守ることにつながります。
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