バイクのクーラント液(冷却水)の補充や交換のタイミング・方法を解説!

クーラントはエンジン内を循環し、熱を奪っては冷やされるという過酷な働きをしています。
そのため、長期間使用していると徐々に劣化したり蒸発するので交換や補充が必要です。
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クーラント(冷却水)とは?

クーラントは水冷エンジンの冷却に使用する液体で、不凍液や冷却水とも言われます。

水冷エンジンはその名の通り、クーラント(冷却水)がエンジン内を循環して熱を奪うことで冷却しています。
そのため、クーラントが劣化したり不足するとオーバーヒートや焼き付きなど、エンジンに深刻なトラブルが発生する原因になります。

なぜ通常の水ではなくクーラントを使用しなければならないかというと、クーラントには『凍結防止』『潤滑』『防腐作用』『防泡作用』の効果があり、冬場の凍結を防ぎ、エンジン内部の錆びや腐食を抑制し、気泡の発生によるウォーターポンプ*の破損を防ぐ働きをするからです。

クーラントをエンジン内に循環させるためのポンプ

クーラントは交換が必要?交換のタイミングは?

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クーラントはエンジン内を循環し、熱を奪っては冷やされるという過酷な働きをしています。
そのため、長期間使用していると徐々に劣化したり蒸発するので交換や補充が必要です。

交換のタイミングについては、現在主流のLLC(ロングライフクーラント)で2年から3年を目安に行うと良いでしょう。
SLLC(スーパーロングライフクーラント)であれば耐用年数は7~10年になります。

また、交換時期ではなくても定期的にクーラントの量をチェックし、規定量に足りなければ補充するようにしましょう。
クーラントを補充する際に違う色のモノを使うとクーラントが濁ってしまい、不純物の見落としに繋がります。
他のモノと混ぜてもエンジンが壊れることはありませんが、出来るだけ同じクーラントを使用することをオススメします。

クーラントの選び方

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クーラントは基本的にどれも同じ成分なので車用でも使用できます。
とはいえ、選ぶ際は下記の点に気をつけると良いでしょう。

▼基本的には今使用しているクーラントと同じもので良い
よく分からない場合は同じモノを選んでおけば間違いありません。

▼原液タイプか希釈タイプか確認する
クーラントにはそのまま使用できる原液タイプと、水で薄めて使う希釈タイプがあります。
原液タイプは不純物の少ない純水が使われていたり面倒も少ないので、個人的にはこちらがオススメです。
希釈タイプを使用する場合は、希釈率を間違えないようにしましょう。

▼同じ色のクーラントを選ぶ
違う色のクーラントを混ぜると、濁りによって汚れや不純物などがわかり辛くなるためおすすめしません。

バイクのクーラントの交換方法【DIY】

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クーラントを交換する際は必ずエンジンが冷えているときに行います。
走行後に行うと高温になったクーラントが噴射することもあるので注意しましょう。

①ラジエーターのキャップを外す
ラジエーターのキャップを外して圧を抜きます。
キャップのパッキンが劣化していたら交換しましょう。

②ドレンボルトを外してクーラントを抜く
受け皿を用意し、ドレンボルトを緩めて古いクーラントを抜きます。

③ドレンボルトを締め新しいクーラントを入れる
ドレンボルトのガスケットを新品に交換し締め直したら、ラジエターキャップから新しいクーラントを注ぎます。

④アイドリングをしてエア抜きをする
ラジエーターキャップを外したままアイドリングを行うと、クーラントの経路内部の空気が抜けて液面が下がります。
液面が下がった分のクーラントを補充します。

⑤リザーバータンク内に規定量になるまでクーラントを入れる
エア抜きが完了したらリザーバータンクの目盛りを確認し、不足している場合はクーラントを適量まで入れます。
ラジエーターキャップを閉めて完了です。

!!注意点!!
クーラントが塗装面につくと腐食などにつながる場合があるので、こぼしたりした際はかならず水で洗い流しましょう。

ナップスではクーラントの交換もOK!

クーラントは適切に管理しないと思わぬエンジントラブルに繋がります。
DIYでの交換が難しいと感じた場合はぜひナップスにお越しください。バイクのプロが責任をもって交換させていただきます!
ほかにも不明な点があれば店内のスタッフまでお気軽にご相談ください♪
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