『Naps Sports』フルドライカーボンボディKITについて~第3回~

特集
 HayabusaフルドライカーボンボディKIT製作の裏側を紹介!

今回は、以前行った『Naps Sports HayabusaフルドライカーボンボディKIT』 製造工場での外装組付け検査の様子と共に、この製品のこだわりを紹介したいと思います。
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 各ドライカーボンパーツの裏面には、一つ一つに品番・部位名・『Naps Sports』のロゴを入れ、品質管理に使用しています。
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 表からは見えない部分も一切手を抜かず、ドライカーボンの補強や各種専用の取り付け部品を使い、軽量化と強度、精度の両立を目指してきっちりとこだわって作られています。

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 アンダーカウル用のステー類も、装着した際の隙間やフィット感、強度にこだわって何度も作り直しています。純正とは形状や素材が異なり、純正には設けられていない場所に新たに追加している部分もあります。
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 これらの試作品を、養生をしっかりと行って組んでいます。
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 エンジンやEXパイプ周辺はカーボンの厚み(積層数)が変更され、極力重量が増えないように特殊な耐熱シートの貼り込みによって保護されています。
これは約3,000㎞の実走行による各種テスト・検証を行った結果をもとに、何度もやり直した部分です。
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 画像のカーボンカウルは未塗装品のため、磨き傷などがありますが、これこそが焼き上がった生のドライカーボンそのものです!Moto GPやWSB等のウインターテストの時は、各チーム共にこの状態で走行しています。

 そして、良くみてみると・・・カウルのセンター部分に小さな穴が開いています。
実はこの穴がとても重要な役割を担っています。
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 この穴は、画像にあるシルバーのセンターピースの組付けに必要となるのです。
※画像のセンターピースは試作品の為、実際の製品とは異なる部分があります。

 ドライカーボンの外装パーツを車体に組み込むと、どうしても一台一台の組付け誤差のため、微妙な位置ズレがパーツ毎に発生してしまいます。このズレはただのカーボンパネルの組み合わせであれば全く問題ないのですが、このフルドライカーボンボディKITにはセンターピースがあります。
そのため、このわずかなズレがあるとセンターピースが車体中心で一列に並ばなくなってしまいます。

 そこで、各カーボンパネルに取り付けるセンターピースの位置決め用の穴は実際の必要寸法よりも少しだけ大きめに設計され、各パネルの位置ズレを吸収し、どんな場合でもセンターピースが車体の中心で一直線に取り付けが出来るように作られています!この小さな穴一つにもこういった考えや設計が施され、更にこれらの積み重ねで一つの製品が出来ています。

 Naps Sportsのコンセプトである『For ultimate Riders.』にあるように、細部にまでこだわったHayabusaフルドライカーボンボディKIT!ナップス横浜店のNaps Sportsブースに展示中のHayabusaに装着されている、フルドライカーボンボディKITの裏側にはこのようなこだわりが隠されています。

ぜひナップス横浜店のNaps Sportsブースへお越しください。