知っておくと便利!ツーリングで疲労軽減する方法

ツーリングをしていると、どうしても溜まってくる疲労。特に長距離ツーリングでは、かなりの疲れを感じますよね。疲れた体をそのまま放っておくと、判断力や反射神経が鈍って運転に支障が出てしまうこともあり、大変危険です。ツーリングを安全かつ快適に楽しむために、疲労を軽減する方法をぜひ知っておきましょう。

目次

風防をつける&シートやクラッチを交換

強い風を受けながら走行すると、常に体に力が入った状態になるため、疲労の蓄積につながります。雨風をしのぐための風防を装着して風の抵抗を弱め、体への負担を減らしましょう。見た目の問題から風防をつけることに抵抗がある方もいるでしょうが、長距離ツーリングを行うならぜひ装着したいアイテムです。

また、より快適に走行するためには、クラッチを軽いものに交換するのもおすすめ。クラッチは走行中幾度となく握るものなので、軽いものにして握る負担を軽減するだけで手や腕の疲れ方は大きく変わってきます。なお、シートを交換できるバイクであればやや長めのシートに取り替えて、比較的楽な前傾姿勢を取りやすくするのもいいでしょう。

荷物はできるだけリアシートに積む

荷物をリュックに詰め、背負いながらツーリングをしている人をしばしば見かけます。しかし、重いリュックを背負いながら走行していると、想像以上に首や肩・背中・腰などに負担をかけてしまうので要注意です。

荷物は背負わず、できるだけリアシートに積みましょう。体に荷物の重さがかかり続ける状況を防ぐことで、走行中の疲労感はかなり軽減されます。専用のストラップやゴム紐を駆使すれば、写真のように大きな荷物もリアシートにしっかり固定できるので安心です。

信号待ちの間はギアをニュートラルに

信号待ちをしている間、クラッチを握りっぱなしにしているという方も多いのでは?実はこの習慣が、手や腕の疲れを引き起こす大きな原因になっています。信号待ちの間はギアをニュートラルに入れるクセをつけましょう。

最初はわざわざニュートラルに入れるのが面倒に感じられますが、習慣になってしまえば大した手間ではありません。停止してからニュートラルにするのではなく、信号が変わったら停止するまでにニュートラルに入れ、余力を使って信号の前まで行くようにすればスムーズです。

姿勢を変えながら運転する

長い距離を走っていると、知らず知らずのうちに同じ姿勢を取り続けてしまいがち。長時間同じ姿勢を続けていると、体の一か所にダメージが蓄積してしまいます。特に尾てい骨には、大きな負担がかかりやすくなります。

走行中は、前傾姿勢を取ったり、アメリカンのように重心を後ろにしたり、立ち乗りしてみたりと、定期的に姿勢を変えることを意識してください。尾てい骨周りが痛くなったときは、片方の太ももに体重をかけるようにするのもいいでしょう。

休憩をこまめに取る

基本中の基本ですが、休憩はこまめに取りましょう。疲労が溜まりやすい長距離ツーリングの場合は、1時間に1回を目安に休憩を取るのがベストです。サービスエリアやパーキングエリアのほか、駐輪できる場所があればその都度立ち寄って、意識的に休憩を取るようにしてください。

休憩の際は全身のストレッチを行うと、疲労感が劇的に軽減されます。特に、走行中ほとんど動かすことのない下半身は入念に伸ばしておきましょう。また、休憩の際には必ずヘルメットを外してください。重いヘルメットをかぶり続けることで、首や肩は気付かない間にパンパンに凝っているはずです。ヘルメットを脱ぎ、首・肩を曲げ伸ばしてコリをほぐしましょう。

可能であればバイクの上で仮眠を取ると、さらに疲労回復効果がアップします。ハンドルの上に足を乗せ、リアシートの荷物を枕にするような姿勢で仮眠を取ります。ただし慣れるまでは少々難しく、寝相が悪い方の場合は落下の危険があるので、十分注意したうえで試してみてください。

しっかり対策して快適なツーリングを

疲労の軽減・回復は、楽しく安全なツーリングにとっては欠かせない要素。「自分は大丈夫」と思い込むことなく、疲れを感じる前から対策することが重要です。今回ご紹介したことを参考にしっかりと対策を講じて、この夏のツーリングを十二分に楽しみましょう。