子どもと憧れのツーリング!注意しなければいけない点とは?

お子さんのいるバイク乗りの方なら、一度は「いつかは子どもを後ろに乗せてツーリングしたい」と夢見たことがあるのではないでしょうか。親子でのタンデムツーリングは、子どもにとっても親にとってもワクワクする非日常の体験。この夏のいい思い出になること間違いなしです。しかし、子どもをバイクに乗せることは当然ながら危険も伴う行為です。子どもとタンデムツーリングを楽しむ前に、注意すべき点をしっかりおさらいしておきましょう。

目次

バイクに乗せることができる年齢は?

道路交通法では、バイクの2人乗り同乗者の年齢制限は設けられていません。つまり、法律上は何歳からでも後ろに乗せることができます。

ただし、当然ながら同乗者にもヘルメットの着用が義務付けられているため、子ども用のヘルメットが被れることは必須条件です。また、安全のためには後部座席のステップに足がつくことが望ましいとされています。

そのため、子どもの体格にもよりますが後ろに乗せるのは小学校低学年を迎えてからの方が無難と言えるでしょう。

必要な装備を確認しよう

まず絶対に外せないのが子ども用のヘルメットです。大人のものと同様フルフェイス型からジェット型までさまざまなものがありますが、安全性と快適性、サイズが合っているかをしっかり確認して選びましょう。服装は大人と同じく、長袖・長ズボン・くるぶしまである靴の着用が必須。できれば、プロテクター入りのジャケットやひじやひざのプロテクターを着用させるのがおすすめです。

子どもを後ろに乗せる際に役立つのがタンデムベルトと呼ばれるベルトです。このベルトは子どもの体とライダーの体をしっかり固定してくれるため、子どもがバイクから落ちてしまうのを防ぎます。足がタンデムステップに届かない小さな子どもの場合は、タンデムベルトに加えてチャイルドステップを取り付けるのがおすすめ。足がプラプラしてしまうのを防ぎ、体を安定させます。

また、バイクにも車のチャイルドシートのようなタンデム補助器具があります。椅子のような背もたれにベルトと子どもが握るグリップが取り付けられており、子どもの体をしっかりとバイクに固定します。

その他、ヘルメットに装着するインターコム(トランシーバーのようなもの)もおすすめ。走行中も子どもとコミュニケーションを取れるので、疲れた・喉が渇いたなどの様子を把握したり、子どもの居眠りを防止することができます。

運転の際に気をつけたいこと

子どもを乗せるとき、またタンデムツーリングに限った話ではありませんが、何よりも安全運転が第一です。スピード超過や無謀なすり抜けをしないのはもちろん、急発進・急加速・急ブレーキも後ろに乗っている子どもにとっては大変危険です。

また、タンデムツーリングでは停止するとき、発進するときが最もバランスを崩しやすいと言われています。停止時、発進時は両足をつけて踏ん張るようにしましょう。

その他、子どもの様子に気を配るのも大切です。バイクの後ろに乗っているのは案外疲れるもの。体力のない子どもであればなおさらです。熱中症などの体調不良や居眠りによる転落を防ぐためにも、喉が渇いていないか、お腹が空いていないか、眠くなっていないかなどをこまめに確認し、必要であれば休憩を取ってあげましょう。

大切な命を乗せていることを忘れない!

親子でのタンデムツーリングの際は、かけがえのない子どもの命を乗せていることを一瞬たりとも忘れてはいけません。いつも以上に念入りに準備し、必要な装備を惜しまず、安全で快適な運転を心がけてください。この夏のタンデムツーリングがあなたとお子さんの素晴らしい思い出になることを祈っています。