夏といえば肝試し!バイクでいける身震い必須の肝試しスポット【関西編】

だんだんと日が短くなり、風も涼しさを増す今日この頃。あっという間にすぎていったこの夏にやり残したことがあるとすれば、それは「肝試し」ではないでしょうか。今回はシリーズ第3弾として関西の肝試しスポットをご紹介します。怖いもの知らずのお友達と、晩夏の肝試しツーリングに出かけてみましょう。

目次

大阪府/滝畑ダム・滝畑トンネル

※写真はイメージです

河内長野駅から車で約20分の山間に位置する滝畑ダムは、昼間は大勢の釣り人でにぎわうアウトドアスポット。しかし夜になるとあたりは静まり返り、橋やトンネルを通行するライダーたちに様々な恐怖体験を仕掛けてくるといわれています。ダム周辺にはいくつかのトンネルがあり、「第3トンネル」と呼ばれるトンネルでは内部から入り口を見ると少女の霊が見え、トンネルを走りぬけた車には血で染まった手の跡が残るという噂があります。

滝畑ダムでは夏季限定でダム内の管理用通路である「監査廊(かんさろう)」に立ち入れるイベントが開催されています。真夏でも20℃を超えることがないクールスポットに立ち寄った帰りにはダムにかかっている夕月橋を通ってみるといいでしょう。夕月橋では白い着物を着た老婆が猛スピードで追いかけてくるというので、橋を渡りきった後のT字路で事故を起こさないように注意してください。

兵庫県/夫婦岩

※写真はイメージです

西宮市には巨大な岩が2つに分断された状態で道路脇に鎮座する不思議な県道が存在します。その巨大な岩こそが夫婦岩(めおといわ)であり、地元の人はこの岩に触ったり悪戯をしたりすると怪我や病気になると信じて疑わないのだとか。その伝承は県道の建設計画にも影響を与え、実際の県道は岩を避けるような形で湾曲しています。

夫婦石の近くにある牛女伝説で有名な「鷲林寺」の影響もあってか、0時ちょうどにこの岩を見に行くと首から上が牛で体が女性の姿をした「牛女」に遭遇するという説もあります。バイクで出かける際にはくれぐれも0時ちょうどを狙ってはいけませんよ。

滋賀県/シガイの森

※写真はイメージです

安土城跡からも遠くない近江八幡市の田園地帯には、田んぼの中にぽつんと取り残された小さな森が存在します。この森の正式名称は「新開(しんかい)の森」ですが、戦国時代に信長がこの場所で多くの女中を処刑したという言い伝えから「シガイの森」と呼ばれるようになったとか。地元民の間ではこの森の木を伐採しようとすると祟りがあると信じられており、シガイの森は現在も田園風景のど真ん中に不自然な形で佇んでいます。

信長が処刑した女中たちの魂は今もこの付近を彷徨っているのか、森の中に入ると上の方から視線を感じることがあるそうです。木の上から斬られた首が落ちてくるという話もあるので頭上の木の葉がざわざわとゆれたら首が落ちてくる前に逃げた方がいいかもしれませんね。

関西の肝試しスポットは歴史が深かった

関西には「手をつけると祟りが起こる」と信じられているスポットが数多く存在するようで、古い言い伝えは道路計画や土地開発にも影響を及ぼしているようです。ある日ひとりのライダーが…という言い伝えを増やさないためにも、肝試しスポットの周辺は安全に気をつけて走行しましょう。