『Naps Sports』“フルドライカーボンボディKIT”について~第2回~

ナップスが新しいプライベートブランド 『Naps Sports』を立ち上げました!ブランドコンセプトから商品開発秘話まで、連載で紹介しております。 今回はその第二回といたしまして、『Naps Sports』“フルドライカーボンボディKIT”を企画、製作する工程、工法についてのお話しです。

目次

『どのようにカーボンをカウル形状にするのか?』

一般的にカーボン外装パーツの製法は、パーツ現物を基に型を取り、反転して製作型を作る方法でした。現在でもほとんどの製品はこの製法により製造されています。
今回の『Naps Sports』“フルドライカーボンボディKIT”は、ノーマルのボディ外形デザインを全て3Dスキャンにてデータ化し、その3DCADデータを使用して製作型を切削加工にて製作するという、コストと手間がとてもかかる製造方法を採用しています。
※実際の3DCADデータ画像です

この方式を採用した理由としては、いったん外形デザインを3Dデータ化することより、製品デザインをコンピューター上で自由に変更することが出来るようになり、さらに製作型および製品の完成精度を飛躍的に向上させることが可能となるからです!

このおかげで、上記画像にある『隼』の大型文字もデカールやペイントではなく、ドライカーボンのエンボス加工で表現することができました。

これらの理由により『Naps Sports』“フルドライカーボンボディKIT”は、時間や手間がかかり、さらに各種設備が必要となるため、最終的にはコストが跳ね上がってしまう製造方法を採用しているのです。
そして次回は、その他製造に必要な各種設備や経験、知見や具体的な製造技術等を紹介したいと思います。