目次
HJCのレーシングサービスマン長谷川さんに教えてもらいました
>レーシングサービスのお仕事は具体的にどんなことをされているのでしょうか?
HJC長谷川さん
木曜日はMotoGPのセッティング日になっています。
その際にライダーが持ってきたヘルメットを磨いて点検し、ネジの緩みや不具合が無いかを確認しています。あとはライダーの視界を常にクリアに保つために、シールドやティアオフフィルムの装着も我々の仕事です。
>転倒したり、走行中に内装がズレてしまうといったトラブルの対応もされるのでしょうか。
HJC長谷川さん
はい。走行時にズレたりしないようフィッティングの調整を行うのは我々の仕事ですね。
ヘルメットの帽体は安全規格に沿った作りになっているので特別いじることはできません。
HJC長谷川さん
木曜日はMotoGPのセッティング日になっています。
その際にライダーが持ってきたヘルメットを磨いて点検し、ネジの緩みや不具合が無いかを確認しています。あとはライダーの視界を常にクリアに保つために、シールドやティアオフフィルムの装着も我々の仕事です。
>転倒したり、走行中に内装がズレてしまうといったトラブルの対応もされるのでしょうか。
HJC長谷川さん
はい。走行時にズレたりしないようフィッティングの調整を行うのは我々の仕事ですね。
ヘルメットの帽体は安全規格に沿った作りになっているので特別いじることはできません。
※仕事場で作業する長谷川さん
MotoGPライダーが被るHJCヘルメットは市販品と全く同じモノ
>MotoGPライダーが被るヘルメットと市販のヘルメットは同じモノなんですか?
HJC長谷川さん
HJC契約ライダーのヘルメットは市販の『RPHA 1N』と同じものです。
FIMの承認のステッカーも入っているので、変な話ですが現場でヘルメットが無くなってもお店で買ってきて使うことが出来ます。
>僕らが買えるものと同じヘルメットをMotoGPライダーも使用してるんですね!
HJC長谷川さん
そうなんです。違うのはペイント*とライダーごとに内装のサイズを変えているくらいですね。
※ライダーのグラフィックはペイントで市販品はプリント。
HJC長谷川さん
HJC契約ライダーのヘルメットは市販の『RPHA 1N』と同じものです。
FIMの承認のステッカーも入っているので、変な話ですが現場でヘルメットが無くなってもお店で買ってきて使うことが出来ます。
>僕らが買えるものと同じヘルメットをMotoGPライダーも使用してるんですね!
HJC長谷川さん
そうなんです。違うのはペイント*とライダーごとに内装のサイズを変えているくらいですね。
※ライダーのグラフィックはペイントで市販品はプリント。
※2023年レッドブルKTMファクトリーチームでMotoGPを走るブラッド・ビンダー
ヘルメットのメンテナンスでプロが気を付けているポイントとは?
>長谷川さんがヘルメットのメンテナンスを行う際に気を付けている点はありますか?
HJC長谷川さん
内装のボタンはしっかり留まっているか、シールドと帽体の縁ゴムの密着具合が適正で隙間風が入ってこないかなど、チェックポイントはたくさんあります。中でも一番気を付けているのは“視界”です。
ライダーに集中して安全に走ってもらうには視界のクリアさは一番大事な要素なので、スペシャリストとして一番こだわっているポイントです。
>ライダーからの要求もやはり視界に関わる部分が多いのでしょうか?
HJC長谷川さん
幸いなことに今までライダーから視界が悪いぞと言われたことはありません。
それでもヘルメットを預かるものとして、いかに視界がクリアな状態で走らせてあげられるかにはこだわっています。私の自己満足な部分もありますが(笑)
もちろん天候や気温などの状況が悪いと、シールドに曇りが発生してしまう限界点もあります。その限界点がこないように工夫したり、雨や雨が降った後の泥水の跳ね返りがあっても、いかにシールドをキレイな状態に保てるかといった所に力を入れていますね。
>ライダーがいくら早く走ろうとしても、視界が悪かったら無理ですもんね。
HJC長谷川さん
はい。
なので視界のスペシャリストになりたいと思っていますね。
HJC長谷川さん
内装のボタンはしっかり留まっているか、シールドと帽体の縁ゴムの密着具合が適正で隙間風が入ってこないかなど、チェックポイントはたくさんあります。中でも一番気を付けているのは“視界”です。
ライダーに集中して安全に走ってもらうには視界のクリアさは一番大事な要素なので、スペシャリストとして一番こだわっているポイントです。
>ライダーからの要求もやはり視界に関わる部分が多いのでしょうか?
HJC長谷川さん
幸いなことに今までライダーから視界が悪いぞと言われたことはありません。
それでもヘルメットを預かるものとして、いかに視界がクリアな状態で走らせてあげられるかにはこだわっています。私の自己満足な部分もありますが(笑)
もちろん天候や気温などの状況が悪いと、シールドに曇りが発生してしまう限界点もあります。その限界点がこないように工夫したり、雨や雨が降った後の泥水の跳ね返りがあっても、いかにシールドをキレイな状態に保てるかといった所に力を入れていますね。
>ライダーがいくら早く走ろうとしても、視界が悪かったら無理ですもんね。
HJC長谷川さん
はい。
なので視界のスペシャリストになりたいと思っていますね。
※ライダーのクリアな視界を確保するのは使命ともいえる。
気持ちが大事?ライダーがレーシングサービスに要求すること
>ライダーからレーシングサービスへのリクエストには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
HJC長谷川さん
要求は色々ありますが、ライダーは調子が良いときは気にならない点も、調子が悪くなると急に気になる傾向がありますね(笑)
>そうなんですね(笑)
HJC長谷川さん
これはMoto2のジョーロバーツのヘルメットですが、今朝になって急に「内装のボタンがこめかみに当たって痛いので何とかしてくれ」と言ってきました。なのでボタンではなく別の方法で取り付けて調整します。
変わってブラッドビンダーはけっこう細かい要求が多い選手ですね。
サイズのフィッティングや、内装は3レースで新品に変えてくれとリクエストされています。本当に微妙な感覚なんでしょうが、内装の柔らかさなど汗を吸って変わりますからね。
また、彼の場合は頭頂部にスポンジを2枚入れているので、視界がかなり下側になっています。
>そうするとかなりヘルメットの被りが浅い状態ですね。
HJC長谷川さん
そうですね。
浅すぎて顎がチンガードから出てしまうと危険なので、そこは注意して調整しています。
あとはベンチレーションも開け過ぎず閉じ過ぎずの絶妙な間隔で開けて、テープで留めてますね。
HJC長谷川さん
要求は色々ありますが、ライダーは調子が良いときは気にならない点も、調子が悪くなると急に気になる傾向がありますね(笑)
>そうなんですね(笑)
HJC長谷川さん
これはMoto2のジョーロバーツのヘルメットですが、今朝になって急に「内装のボタンがこめかみに当たって痛いので何とかしてくれ」と言ってきました。なのでボタンではなく別の方法で取り付けて調整します。
変わってブラッドビンダーはけっこう細かい要求が多い選手ですね。
サイズのフィッティングや、内装は3レースで新品に変えてくれとリクエストされています。本当に微妙な感覚なんでしょうが、内装の柔らかさなど汗を吸って変わりますからね。
また、彼の場合は頭頂部にスポンジを2枚入れているので、視界がかなり下側になっています。
>そうするとかなりヘルメットの被りが浅い状態ですね。
HJC長谷川さん
そうですね。
浅すぎて顎がチンガードから出てしまうと危険なので、そこは注意して調整しています。
あとはベンチレーションも開け過ぎず閉じ過ぎずの絶妙な間隔で開けて、テープで留めてますね。
※ベンチレーションの開閉具合も選手の好みに合わせて微調整。
>昨日と今日でライダーの言うことが変わったりもありますか?
HJC長谷川さん
よくありますね。
シールドの隙間から風が入ってくるというので、全てチェックしても問題ない。渡された状態のヘルメットをそのまま返したら「OK!完璧だ!」なんてこともあります(笑)
ライダーのことを悪く言ってるわけではなく、それだけメンタルも影響するスポーツだということですね。
>ライダーはプレッシャーがかかる仕事ですし、気持ちで乗れる部分も大きいのでしょうね。
HJC長谷川さん
よくありますね。
シールドの隙間から風が入ってくるというので、全てチェックしても問題ない。渡された状態のヘルメットをそのまま返したら「OK!完璧だ!」なんてこともあります(笑)
ライダーのことを悪く言ってるわけではなく、それだけメンタルも影響するスポーツだということですね。
>ライダーはプレッシャーがかかる仕事ですし、気持ちで乗れる部分も大きいのでしょうね。
※プレッシャーがかかるライダーのリクエストには可能な限り応える。/写真は2023年のMotoGP
長谷川さんがHJCのレーシングサービスになったきっかけは?
>長谷川さんがヘルメットのレーシングサービスをはじめたきっかけを教えてください。
HJC長谷川さん
最初は1991年からヘルメット業界で広報や宣伝の仕事をしていました。そこから日本のとあるメーカーから世界GPのヘルメットサービスの仕事の依頼を頂いたのがきっかけです。
それからイタリアのメーカーや別の韓国メーカーなどで働いていたところ、HJCからぜひうちに来てほしいとお誘いをいただき現在9年目になります。
>色々なメーカーでの実績をHJCに買われたんですね。
HJC長谷川さん
この仕事を長くやっていたところを買われたのかなと思いますね。
HJC長谷川さん
最初は1991年からヘルメット業界で広報や宣伝の仕事をしていました。そこから日本のとあるメーカーから世界GPのヘルメットサービスの仕事の依頼を頂いたのがきっかけです。
それからイタリアのメーカーや別の韓国メーカーなどで働いていたところ、HJCからぜひうちに来てほしいとお誘いをいただき現在9年目になります。
>色々なメーカーでの実績をHJCに買われたんですね。
HJC長谷川さん
この仕事を長くやっていたところを買われたのかなと思いますね。
長谷川さんから見たHJCヘルメットの魅力
>長谷川さんはHJCヘルメットの魅力はどこにあると思いますか?
HJC長谷川さん
これまでヘルメット業界で長く従事してきましたが、HJCですごく驚いた経験があるんですね。
以前、クアルタラロ選手のヘルメットのダクトパーツが移動中に割れてしまうトラブルがありました。
そこで市販のレプリカモデルのパーツを移植したところ、グラフィックのラインがピッタリ一致したんです。
ライダーが被ってるものと市販品がここまで同じなのかと、その精度にびっくりしました。
>それは凄いですね。他メーカーさんだとレプリカモデルとはいえロゴ位置が多少変わったりしますよね。
HJC長谷川さん
そうですね、HJCではモンスターエナジーなどの企業ロゴもそのまま使用されますし、より版権が厳しいレッドブルのロゴも使用して一時話題になりましたね。
>確かにナップスでもレッドブルロゴのヘルメットは話題になりました。
HJC長谷川さん
それ以外にも、アメコミのMARVEL(マーヴェル)モデルなど、グラフィックにすごく力を入れていますね。
HJC長谷川さん
これまでヘルメット業界で長く従事してきましたが、HJCですごく驚いた経験があるんですね。
以前、クアルタラロ選手のヘルメットのダクトパーツが移動中に割れてしまうトラブルがありました。
そこで市販のレプリカモデルのパーツを移植したところ、グラフィックのラインがピッタリ一致したんです。
ライダーが被ってるものと市販品がここまで同じなのかと、その精度にびっくりしました。
>それは凄いですね。他メーカーさんだとレプリカモデルとはいえロゴ位置が多少変わったりしますよね。
HJC長谷川さん
そうですね、HJCではモンスターエナジーなどの企業ロゴもそのまま使用されますし、より版権が厳しいレッドブルのロゴも使用して一時話題になりましたね。
>確かにナップスでもレッドブルロゴのヘルメットは話題になりました。
HJC長谷川さん
それ以外にも、アメコミのMARVEL(マーヴェル)モデルなど、グラフィックにすごく力を入れていますね。
※世界のトップライダーと同じヘルメットを使用出来るのは魅力的。/写真は2023年のMotoGP
レーシングサービスという仕事のやりがいとは
>レーシングサービスの仕事のやりがいはなんでしょうか?
HJC長谷川さん
ライダーからの様々なリクエストに対して、自分の持つあらゆる引き出し(経験)を開けて対処した結果、「良くなったよ!」とか「OKだよ!」と言ってもらえると嬉しいですね。
なので、実は自分のチームの順位が気にならないくらいヘルメットのことばかり考えてしまっていることもあります(笑)
やはりヘルメットを使用するライダーから良かったよと喜んでもらったり、メディアを通してそれを知ったりした時が一番嬉しいですから。
>レーシングサービスの仕事について良くわかりました。ありがとうございました!
HJC長谷川さん
ライダーからの様々なリクエストに対して、自分の持つあらゆる引き出し(経験)を開けて対処した結果、「良くなったよ!」とか「OKだよ!」と言ってもらえると嬉しいですね。
なので、実は自分のチームの順位が気にならないくらいヘルメットのことばかり考えてしまっていることもあります(笑)
やはりヘルメットを使用するライダーから良かったよと喜んでもらったり、メディアを通してそれを知ったりした時が一番嬉しいですから。
>レーシングサービスの仕事について良くわかりました。ありがとうございました!
※ライダーの期待に応えれた時が喜びと語る長谷川さん。
世界のトップライダーも使用する『RPHA 1N』のレプリカモデルが続々登場!
HJCヘルメットの日本正規代理店であるアールエスタイチが輸入販売する『RPHA 1N』は、世界トップクラスのライダーからのフィードバックをもとに設計・開発されました。
MotoGPやスーパーバイク選手権を走るHJC契約ライダーも使用しており、最新のテクノロジーとノウハウを投入し、安全性や空力性能に特化したFIM・MFJ公認の本格レース仕様ヘルメットです。
皆さんも世界最高峰のレースを走るトップライダーと同じヘルメットを手にしてみてはいかがでしょうか♪
MotoGPやスーパーバイク選手権を走るHJC契約ライダーも使用しており、最新のテクノロジーとノウハウを投入し、安全性や空力性能に特化したFIM・MFJ公認の本格レース仕様ヘルメットです。
皆さんも世界最高峰のレースを走るトップライダーと同じヘルメットを手にしてみてはいかがでしょうか♪
HJCヘルメットの購入はナップスへ!
ナップス店舗とナップスオンラインショップでは、HJCヘルメットを豊富にご用意しています。
また、ナップス新横浜店とナップス・ベイサイド幸浦店は、HJCのフルフェイスヘルメットRPHAシリーズの内装フィッティングサービスを行えるHJCプロストア認定店です。
HJCヘルメットの購入はぜひ最寄りのナップス店へ!サイズ選びやご不明な点はスタッフまでお気軽にご相談ください♪
また、ナップス新横浜店とナップス・ベイサイド幸浦店は、HJCのフルフェイスヘルメットRPHAシリーズの内装フィッティングサービスを行えるHJCプロストア認定店です。
HJCヘルメットの購入はぜひ最寄りのナップス店へ!サイズ選びやご不明な点はスタッフまでお気軽にご相談ください♪
via www.naps-jp.com