サビや汚れのあるバイクホイールを綺麗にする方法を紹介

バイクホイールをクリーニングするときに準備するもの

バイクホイールをクリーニングする際には、用意しておきたいものがいくつかあります。作業を始める前に以下のようなものをひと通りそろえておけば、スムーズにクリーニングができるでしょう。

水を入れたバケツ

バイクホイールを掃除するときは、水が必要です。少し大きめのバケツに水を入れて用意しておくと、作業がしやすいでしょう。屋外の水道が使えるときは、ホースの水を利用することも可能です。

ただ、ホースの水を使う場合は、水流を調節する必要があるため少し注意をしましょう。必要な水の量は、ホイールがどのくらい汚れているかでも変わってきます。

洗車用のタオルやスポンジ、ブラシ

一般の家庭でバイクホイールを掃除する場合は、洗車用のタオルやスポンジ、ブラシなどを使って汚れを落としていきます。

洗浄に利用するアイテムは、ホイールの形に合わせて選んだほうが作業がしやすいかもしれません。

細かい部分に入り込んだ汚れなどをしっかりと落としたいときは、サイズや形が異なるアイテムをいくつか用意しておくと便利です。ちなみに、バイクホイールの掃除にはメラミンスポンジもよく利用されています。

専用クリーナーなどの洗浄剤

市販されているバイクホイール用のクリーナーは、クリーニングにおおいに活用できるアイテムです。

洗浄剤をホイールに直接吹き付けられるスプレータイプや、洗浄剤が泡ででてくるタイプなどがあるため、自分が使いやすいと思うものを選んでみるとよいかもしれません。

商品によっては、サビを予防する成分などが配合されていることもあります。

バイクホイールのクリーニングの流れ

バイクホイールのクリーニングは、一定の手順にそっておこなうのがコツです。基本的な作業の流れを、ここでは順に紹介します。

水で軽く汚れを落とす

クリーニングでは、水で汚れを落とすのが最初のステップです。砂粒や泥などをあらかじめ水で取り除いておくことで、掃除の際にホイールに傷がつくのを防げます。

水を含ませたタオルやスポンジで取り除ききれない汚れは、柔らかい素材の小さなブラシを使うと落とせるかもしれません。

ホースから直接水をかけるときは、水流を強くしすぎないようにしましょう。

スポンジやブラシで洗浄する

大きな汚れがひと通り落ちたら、スポンジやブラシでホイールをクリーニングしていきます。バイクホイール用のクリーナーは、製品の説明書きをよく読んで指示通りに使用しましょう。

クリーナーは、多く使用すればそれだけ汚れが落ちるわけではありません。1回に使用する適量も、しっかりとチェックしておくことが大切です。

クリーナーの成分を除去する

洗い流しが必要なクリーナーを使ったときは、ひと通り洗浄した後に洗剤の成分を取り除いておくことが必要です。

水を多めに含ませたタオルやスポンジで洗った場所を軽く拭っておくと、洗剤の成分が除去できるでしょう。

細かい部分は、ホースの水やペットボトルなどに入れた水で軽く洗い流すと綺麗にクリーナーが落とせるかもしれません。

クリーナーの成分が素材に残っていると、サビを誘発することもあります。排気口などに水が入らないように注意しながら、可能な範囲でクリーナーを落としましょう。

バイクホイールに発生したサビの落とし方

汚れを取り除いた後に、バイクホイールにサビが発生しているのに気づくことがあるかもしれません。バイクホイールのサビには自分で落とせるものと落とせないものがありますが、市販されているサビ取り用のアイテムなどを使うと素人でもある程度クリーニングができます。

サビを分解するクリーナーは重度のサビにも効果が期待できる

バイクホイールのサビ取りに役立つのが、サビを分解して落とすクリーナーです。

このようなクリーナーをサビが気になる部分に塗り、しばらく置いてからブラシなどでこすると綺麗にサビが落ちる場合があります。

ただ、実際にどのくらいの効果があるかは、サビの程度や使用するクリーナーの種類などによって変わってきます。サビ取り用のクリーナーを使ったときは、最後にしっかりと成分を拭き取っておくことが肝心です。

手軽に使えるのがこすり落とすタイプのサビ取りグッズ

サビをこすり落とすタイプの商品も、バイクホイールのクリーニングに役立つことがあります。

この手のタイプは、固形の消しゴムのような形をしている場合が多く、表面で研磨することでサビを落とします。使った後に洗い流す必要がないため、手軽に利用できるのがメリットです。小さなサビなどは、こすって落とせる可能性があります。

キッチン用のたわしでサビが落とせる場合もある

キッチンなどで使用するスチール製のたわしも、ホイールのクリーニングに役立つアイテムの1つです。

水やクレンザーなどをつけたたわしで軽くこすると、スポークなどの細い部分に発生したサビも目立たなくなるかもしれません。キッチン用のたわしは素材を傷めにくいため、バイクホイールのクリーニングに利用している人も多いです。

サビの発生率はホイールの素材で変わる

バイクホイールの素材によって、サビが発生する確率が多少変わってきます。サビは、いったん発生すると落としきれないケースも少なくありません。

バイクホイールを綺麗に保つには、自分のバイクのホイールにどのような素材が使われているかをチェックして、対策を講じておくことも大切です。

サビが発生しやすいバイクホイール

サビが発生しやすいのが、スチールやマグネシウムなどのバイクホイールです。重厚感があるスチールはバイクホイールで人気の高い素材ですが、サビやすいのが難点です。

使用した後のお手入れが足りなかったり、湿気が多い環境に保管したりすると、サビが発生しやすくなるため注意をしましょう。高品質なことで知られるマグネシウムのバイクホイールも、サビやすいという特徴があります。

マグネシウムは塩分に弱いことから、海辺に住んでいる人はバイクの保管場所に気を配ったほうがよいかもしれません。

スチールやマグネシウムのホイールを使用するときは、サビ止め用のアイテムを使うと予防ができる可能性があります。

サビが発生しにくいバイクホイール

比較的サビにくいのが、アルミのバイクホイールです。アルミは軽く、サビや腐食が発生する可能性が少ないのがメリットになっています。

いろいろなデザインに加工ができることから、バイクホイールにもしばしば使われている素材です。

ただ、アルミの場合も表面の膜が剥がれるとサビやすくなることがあります。小さな傷などからサビが発生することもあるため、お手入れの際には表面を傷つけないように注意しましょう。

また、アルミは酸性やアルカリ性の成分に弱い性質を持っています。クリーナーなどを使うときは、成分のpHを確認しておくとよいかもしれません。

クリーニングの後のお手入れ方法

バイクホイールのクリーニングをした後は、ホイールをしっかりと乾かすことが必要です。水分が残っていると、サビが発生する原因になってしまいます。

完全に乾いてからコーティング効果のあるスプレーを使って仕上げをしておけば、汚れやほこりが付着するのがある程度防げるかもしれません。ガラスコーティングができるスプレーなどを利用すると、クリーニングもグンとしやすくなることが多いです。

以後のお手入れを楽にするためにも、仕上げのひと手間は役立ちます。

前輪のバイクホイールにはブレーキダストがたまりやすいため、あらかじめ対策を講じておいたほうが確実です。コーティング剤によっては、3年程度は効果が持続することもあります。

タイヤやブレーキディスクにコーティング剤がかからないように注意する

クリーニングの仕上げにコーティング剤を使うときは、バイクホイール以外の部分に成分が付着しないように注意をしましょう。

スプレー式のタイプは、タイヤやブレーキディスクなどにコーティング剤がかからないように気をつけて使うことが必要です。使用するうえでの基本的な注意点は、商品の説明書きにも記載されているケースが多いです。

クリーニングを始める前に説明書きを熟読しておくと、問題を抱えるリスクが少なくなるでしょう。

適切なクリーニングで愛車を美しく保とう

ここで紹介したようなクリーニング方法やお手入れ方法をチェックしておけば、自分でバイクホイールのケアができます。こまめにケアをしておくと、バイクの見た目がキレイになるだけでなく安全面でもメリットがあるかもしれません。バイクをすでに持っている人はもちろん、これから購入する人も、必要なアイテムをそろえてケアにトライしてみましょう。