クロスカブ110【スプロケット&チェーン 交換作業】 

カブ系の特徴として、スプロケット、チェーンがフルカバーされてます。 チェーンの具合を点検するにはこの丸いグロメットを外して中を除いたりできます。 クロスカブは設計が新しいので、タイヤもすんなりと車体から外す事が可能ですが・・・カブシリーズの中にはコツを必要とする個体もあります。

ナップス練馬店のヤマGUCCIです。


『クロスカブ 110』前後スプロケット&チェーン交換をご依頼いただきました。
ありがとうございます。


カブ系の特徴として、スプロケット、チェーンがフルカバーされてます。

チェーンの具合を点検するにはこの丸いグロメットを外して中を除いたりできます。

交換作業の時は、全部外します。

クロスカブは設計が新しいので、タイヤもすんなりと車体から外す事が可能ですが・・・カブシリーズの中にはコツを必要とする個体もあります。
・センタースタンドの下に高さを増す為に木片を置いたり。
・メカニックの一部は『カブバンク』と言う技を使います。(車体を傾けながらタイヤを抜きますが、もう一人メカニックが必要)


チェーンやスプロケットの消耗具合は、こんな感じで見て判断可能なんですが・・・わかりづらいですよね。
スプロケットは山の形が痩せているのが分りますか?


ここまで来たらもう交換時期です。



チェーンは単体にして比べるとこんな感じで横触れが大きくなってます。

車体に装着されている状態では、わかりづらいですね。
接続部分がすり減っているので『たわみ』や『ガタ』が大きく現れているのです。
チェーンが伸びる原因はコレです。



車検が無いバイクも、定期的に点検をする必要がありますよね。
全てを自身で判断出来ればよいのですが、出来たとしても時間を作るのが難しいなど色々ありますよね。

法定12か月点検承っております。
点検と整備を一緒に行う事でお得になります。

「12か月点検」 について詳しくはこちらをご覧ください▼
https://www.naps-jp.com/web/tenken/



フロントのカバーを外します。
ペダルが干渉しますので、ずらして「知恵の輪」のよう外します。

ドライブスプロケット部分は削れたカスや油分や埃が溜まり易いんです。
可能な限りきれいにします。

固定するボルトもしっかりと規定トルクで締め付け、ねじロック剤を併用して装着します。
たぶん、作業をしている当人はここであれっと思うはず!!
トルクをかけるとスプロケットが回ってしまう。
ギアを入れても回ってしまう。

さて、どうしましょう?

答えは上の写真にヒントがあります。
チェーンをかけて後ろブレーキをかかて、ロックさせて締め付けます。

チェーンは専用の工具でカットをします。

カシメピンを抜き適切な長さに調整し、接続用のコマでつなぎます。

クロスカブ110に適合するチェーンは、クリップジョイント式です。回転方向に気を付けて接続します。

ドライブチェーンは、サイズだけではなく 「強度の設定」があります。
安易にサイズだけで選んで装着すると走行中に破断する事もありますよ!
チェーンメーカーの適合表にそったチェーン選びは大切ですょ!


いよいよ仕上げですが・・・カブの整備で難所がっ!!
カブ系はチェーンの調整がデリケートで、割と難しい車両に分類されると思います。
チェーンアジャスターをちょっと動かしても遊び具合が大きく変わってしまうんです(涙)
絶妙な、張り調整をします。


アクスルシャフトの締め付け、トルクロッドを締め付けて新品の割ピン、ブレーキの遊び調整、等総点検して完了です。


スプロケットとチェーンを新調してリフレッシュ完成しました!!
お待たせしました。