エンジンオイル交換作業のご紹介

今回はメカニックによるナップスのピット作業のご紹介です。 整備の基本にしてバイクの維持に超重要なエンジンオイルの交換作業をご紹介します

ナップス名古屋南店メカニック通信Vol.1

今回のブログはメカニックによるナップスのピット作業のご紹介です。

整備の基本にしてバイクの維持に超重要なエンジンオイルの交換作業をご紹介します。


本日、作業を行う車両はこちら!
KAWASAKI KLX125


この車両は前回エンジンオイルのみの交換でしたので今回はオイルフィルターも同時交換します。
オイルフィルター単体での作業は行えませんので、エンジンオイル交換時時にオイルフィルターを交換をしていきます。

まずエンジンオイルを抜きます。エンジンオイルは基本、エンジンの真下もしくは横にドレンボルトというお風呂の栓の役割を果たしているパーツがありますので、そのボルトを外してエンジンオイルを抜いていきます。


横に向いているボルトがこの車両のドレンボルトですね。



早速ドレンボルトを緩めてエンジンオイルを抜き去りたい所ですが、その前にこのままではエンジンオイルを抜き去る際にフレームにエンジンオイルがかかってしまいますので、養生しておきましょう。


たったこれだけ養生テープを貼るだけでも、後始末が非常にラクになりますよ~

エンジンオイルはドレンボルトを外す際、勢いよく飛び出る場合もありますので、事前に必ず廃油受けを用意し、巻き散らかさないように注意しましょう。また、ドレンボルトも廃油受けに落とさないように注意しましょう。



廃油受けをセット! オイルフィラーキャップ(エンジンオイル注入口)も外して・・養生も出来ましたのでドレンを緩めていきます。



工具で慎重にドレンボルトを緩めたのち、最後は手で緩めてさっとボルトを取りましょう!

気になるエンジンオイルの色はだいぶ濃い色をしていますね・・・


こちらの写真はまだ交換していない新品のオイルです。

エンジンオイルは基本、3000~5000キロに交換もしくは6か月毎に交換が推奨されているものですが前回の交換から約1500キロ経っており、オイル交換するには早い気がしていましたが、これほど汚れているとは思いませんでした・・・

エンジンオイルは距離を走っていなくても、最低6か月に1回は交換がおすすめです。特にエンジンオイルは水分が大敵で、使用せずとも劣化が進んでしまう為です。 次回の交換も、少し早めにしようと思った瞬間です。


まだまだ作業は続きます!

ドレンボルトとエンジンの間には、エンジンオイル漏れ防止の為にドレンワッシャーと呼ばれるパッキンの役割を果たすワッシャーが1枚入っています。

こちらはドレンボルトを正しい力で締め付けて、ワッシャーを変形させてエンジンオイルの漏れを防ぐパーツになりますので、基本新品に交換を致します。 一度、潰れたワッシャーは写真のように潰れていますので再利用はできません。そのまま使うとエンジンオイル漏れを起こしてしまいます。

(左は今まで使っていたもの、右は新品ですよ)

続いてオイルフィルターも交換していきます。 KLX125は内蔵型オイルフィルターを採用しているので、オイルフィルターの蓋を外していきます。

オイルフィルターはエンジンオイル交換2回に1回の交換がおすすめです。
オイルフィルターはエンジン内部の細かい汚れをろ過しているパーツですので、定期交換が必要になります。
早速エンジンオイル交換を始めていきましょう!! ・・・と、その前に数分でよいので暖機運転を行い、エンジンオイルが抜けやすいようにエンジンオイルを温めておきましょう。

ただ、暖機に時間をかけすぎるとエンジンオイルを抜く際にやけどしてしまいますのでほどほどに・・・


ブレーキペダルの右上の丸いフタの中にオイルフィルターが入ってます。

外す前にドレンボルトと同じく養生してから・・・


慎重にボルトを緩めて・・・


ある程度抜けてからフタを外していきましょう。


外したオイルフィルターを見てみると・・・ オイルフィルターにエンジン内部の鉄粉やろ紙の目詰まりなどは無いもののそこそこ汚れていますね・・・
オイルフィルターは特殊な紙でできているものになりますので、洗って再利用などが出来ない為、基本新品へと交換します。



左が使用済み、右が新品のオイルフィルターです。



オイルフィルターの収まっていた場所をキレイに掃除して ・・・



フタの裏側もきれいに洗浄しておきます。



オイルフィルターのフタやボルト、スプリングなどもしっかり洗浄しておきます。



洗浄出来たら、エンジンオイル漏れ防止の為、オイルフィルターの蓋についているパッキンを新品に交換し、 新品のオイルフィルターを元通りに組み付け、 オイルフィルターの蓋も元通りに組付けます。内臓型はオイルフィルターを抑えるスプリングやワッシャーが入っているバイクもありますので、忘れずに組付けを行います。



エンジンオイルを入れる前に忘れずにドレンボルトも締め付けを行います。 トルクレンチという締め付ける力を一定に行える工具を使用し、各バイクに設定されている規定のトルク(締め付ける力)で締め付けます。各ボルトは規定より強く締まっていればOKという訳ではなく、もちろん規定よりゆるくても問題が起きてしまいますので、設定されているトルクを守るという事は、非常に大切になります。



新しいエンジンオイルをオイルフィラー部から規定量注入し、エンジンをかけてエンジンオイルを循環させた後、エンジンオイル量の確認を行います。エンジンオイルは規定量より多くても少なくてもいけません。エンジンオイル量はバイクによって確認方法が異なり、下記写真のようなオイルレベルゲージスティックのタイプと、エンジン横にオイル量点検窓がついているタイプがあります。



KLX125はオイルレベルゲージスティックタイプなので、基準位置にオイルが正しくついているか確認を行います。 オイルレベルゲージの基準位置にオイルがついています。問題がないようですのでそのままレベルゲージを締め付けます。

最後に、各部締めつけの確認、漏れがないかどうか目視確認を行い、オイルが付着しているような箇所があればしっかりと清掃を行った後、エンジン始動を行います。問題がなければこれにて、オイル・オイルフィルター交換は終わりです。


バイクの血液とも言われるエンジンオイルの交換を 少しでも多くの方に少しでも早く行えるよう ナップス名古屋南店では当店限定でオイル交換促進キャンペーンを実施中です。 エンジンオイルのみの交換に限りますが、その他の作業時にお待ちいただく時間よりも短い時間で作業を行います。


エンジンオイルは前回いつ頃、交換しましたか? 熱い時期が近づいてきているしオイルを変えておこうかな?そもそもオイルの選び方が良くわからない、自分のバイクに合うオイルがわからないなど・・ぜひ、お気軽にご相談ください。 スタッフ一同、ご依頼をお待ちしております。