バイクのブレーキパッドおすすめ6選|交換時期・残量の確認方法・選び方を徹底解説

バイクを安全に楽しむために、最も大切なパーツのひとつがブレーキパッドです。エンジンやタイヤの性能を引き出すには、「しっかり止まれる」ことが前提。ブレーキパッドはその要となる部分であり、劣化を放置すれば制動距離の延びやフェード現象(効きの低下)を招き、思わぬトラブルや事故につながることもあります。 とはいえ、「いつ交換すればいいの?」「どんな種類を選べばいいの?」と迷うライダーも多いはず。実際、ブレーキパッドには素材・特性・用途によって多くの種類があり、選び方を間違えると性能を十分に発揮できない場合もあります。 この記事では、ブレーキパッドの重要性や交換の目安、残量の確認方法から、タイプ別の選び方、さらに信頼できるおすすめモデルまでを徹底解説。あなたの走り方にぴったりの一枚を見つけるためのガイドとして、ぜひ参考にしてください。

目次

ブレーキパッドの重要性と交換時期の目安

ブレーキパッドは、ライダーの命を守る“最後の砦”といえるほど重要なパーツです。走行中にブレーキレバーを握ると、キャリパーがパッドを押し付け、ローターとの摩擦で減速・停止させます。
つまり、この摩擦材が摩耗すればするほど制動力は低下し、停止距離が伸びたり、急制動時に車体のバランスを崩す危険が高まります。特に雨天や下り坂では、わずかな制動力の差が事故につながることもあります。

ブレーキパッドが摩耗すると起こるトラブル

・制動距離が伸び、停止が遅れる

・ブレーキレバーの握りが深くなる

・「キーッ」と金属音が鳴る(摩擦材が尽きているサイン)

・最悪の場合、ローターを傷つけて修理費が高額に

交換時期の目安

ブレーキパッドの寿命は、走り方や環境で変わります。一般的な目安は以下の通りです。

・走行距離の目安: 約5,000〜10,000km

・残量の目安: 摩擦材が2mm以下になったら交換

・使用環境: 山道・渋滞路・スポーツ走行では早めの交換が◎


また、次のような症状が出たら早めに点検を。

・ブレーキの効きが弱く感じる

・レバーやペダルの感触が変わった

・異音・振動が出始めた

定期点検のポイント

前後ブレーキの減り方は異なるため、両方を確認することが大切です。

・前輪:制動力が大きいため摩耗しやすい

・後輪:フロントよりも持ちは良いが、油断すると残量ゼロのまま気づかないことも


走行距離だけで判断せず、「感覚・音・見た目」の3点で常にチェックを行うのが、安全なライディングの基本です。

ブレーキパッドの残量確認方法

ブレーキパッドの状態は、目視で簡単にチェックできます。走行距離だけでは摩耗具合を正確に判断できないため、定期的に残量を確認することが安全につながります。特にツーリング前や長距離走行の前には、簡易点検を行う習慣をつけておくと安心です。

目視で確認する方法

①キャリパーの隙間を覗く
ホイールの隙間やキャリパーの上部からパッドの摩擦材部分(ローターに接する面)を確認。溝が残っているか、厚みがあるかをチェックします。

②ライトで照らして確認
暗い場所では見えにくいので、スマホのライトなどを使うと確認しやすいです。

③左右の減り方を比較
左右のパッドで減り方が違う場合は、キャリパーの動きが悪い可能性も。整備が必要なサインです。

正確に摩耗状態を測りたい場合

より正確に知りたい場合は、キャリパーを外して測定する方法があります。

①六角レンチでキャリパーを外し、パッドを取り出す

②ノギスや定規で摩擦材の厚みを測る

②2mm以下なら交換時期、3〜4mmでも要注意ゾーン

※作業に慣れていない場合は、無理せずバイクショップに依頼するのが安全です。ブレーキ周りは命に関わる部分なので、分解には注意しましょう。

走行後の熱や汚れで見えにくくなることもあるため、洗車やチェーン清掃のついでに確認するのがおすすめです。
また、パッドの溝が消えていたり、金属音が出たら即交換を検討しましょう。

ブレーキパッドの選び方

ブレーキパッドは、どれを選んでも同じではありません。素材や構造によって効きの特性・コントロール性・耐久性が大きく変わります。自分のバイクの用途や走り方に合わせて、最適なパッドを選ぶことが安全で快適なライディングにつながります。

ブレーキパッドの種類(素材)と特徴

・オーガニック(ノンアスベスト)
柔らかく、コントロールしやすい特性。初期制動が穏やかで扱いやすく、街乗りや初心者におすすめ。ただし、耐熱性と耐摩耗性はやや劣ります。

・セミメタル
メタル粒子を混ぜており、制動力と耐久性のバランスが良い万能型。ツーリング用途に最適で、純正パッドの代替として選ばれることが多いです。

・シンタードメタル(焼結メタル)
高温でも効きが安定し、ハードブレーキングにも強い。スポーツ走行・サーキット向けの高性能タイプ。ローターへの攻撃性が高いので、頻繁な点検が必要です。

・カーボン系パッド
ドライ・ウェット両方で安定した性能を発揮。レース志向のライダーやブレーキフィールを重視する人に人気です。半面、性能を発揮するには高温になることが必要であり、低速域では制動力が不十分になることがあるため、街乗りやツーリング用途には不向きです。

シチュエーション・用途別の選び方!

・街乗りメイン:コントロール性が高く、低温でも効く「オーガニック」または「セミメタル」

・ロングツーリング:耐久性と安定感を両立する「セミメタル」

・スポーツ走行:高温でも制動力が落ちにくい「シンタードメタル」

・レース/サーキット:初期制動よりも高温時の安定性重視の「カーボン系」

その他の考慮すべきポイント

・純正 or 社外品:純正は安定感、社外はコスパ・性能バリエーションが魅力

・メーカーとの相性:ローター素材やキャリパー形状によって効き方が変わる

・前後セットでのバランス:フロント・リアで別素材にすると制動バランスが崩れる場合もあるので注意
ブレーキパッド選びで大切なのは、「効きの強さ」だけを追わないこと。
制動力よりも、自分の走り方に合ったコントロール性と安心感を優先するのが理想です。ライダーにとって“止まる”ことは“走る”ことと同じくらい大切。しっかり選んで、安全で楽しいツーリングを楽しみましょう。

おすすめのブレーキパッド6選!

街乗りからツーリング、スポーツ走行まで、走りのスタイルに合わせて最適なブレーキパッドを選ぶことが大切です。ここでは、信頼性・制動力・コントロール性のバランスに優れたおすすめ6モデルを厳選して紹介します。どれも実績のあるブランドばかりなので、初めての交換にも安心です。

デイトナ(DAYTONA)赤パッド|ロングセラーに裏付けられた信頼の制動力

1984年の発売以来、ライダーから圧倒的な支持を集め続ける定番ブレーキパッド「デイトナ赤パッド」。長年培われた技術により、コントロール性・信頼性・低ディスク攻撃性を高い次元で両立しています。

街乗りからワインディング、ツーリングまで、あらゆるシーンで扱いやすく、ドライ・ウェットを問わず安定した制動力を発揮。初期制動の立ち上がりがスムーズで、握り込み量に応じて効きがリニアに立ち上がるため、ブレーキ操作が自然に決まります。

また、摩耗時のダストが少なく、ローターへのダメージを最小限に抑える点も魅力。純正パッドからの交換でも違和感が少なく、「安心して止まれる」ブレーキ性能を求めるライダーにぴったりの一枚です。長く愛され続ける理由が、走ればすぐに実感できるでしょう。

デイトナ(DAYTONA)ゴールデンパッドχ|リニアな効きと高い制動力を両立

「指先にリンクするリニアな制動力」というコンセプトどおり、ゴールデンパッドχ(カイ)はコントロール性と絶対的な制動力を高次元で両立したメタル系ブレーキパッドです。

街乗りからスポーツツーリングまで幅広く対応し、ブレーキ操作に対して素直に効きが立ち上がるため、繊細なレバーコントロールが可能。赤パッドが“扱いやすさ重視”だとすれば、こちらは“応答性と安定感を求めるライダー”向けの上位モデルといえます。

また、メタルパッドながらローター攻撃性が低く、鳴きやダストも少ないのが特長。高温時の制動変化が少ないため、長い下り坂やワインディングでも安定したブレーキフィールを維持します。温度が上がるほど効きが増す特性があり、スポーティな走りを楽しむライダーにぴったり。「握った分だけ止まる」リニアな制御感は、一度味わうと手放せません。

ベスラ(Vesrah)PRIDEパッド|ストリートで味わうレーシングブレーキの切れ味

「止めることに妥協なし」という言葉がぴったりのベスラ PRIDEパッドは、鋭い効きと瞬発的なレスポンスを追求したストリート用ブレーキパッド。
レース仕様の摩擦材をストリート向けに最適化し、ベスラ史上最高の摩擦係数を実現しています。レバー操作に対してクイックに立ち上がる制動力は、スポーツライディングや峠道でもしっかり安心感を与えてくれます。

硬質な特殊合金バックプレートを採用し、踏力を無駄なく伝えることでダイレクトなブレーキフィールを実現。さらに、ステンレスローター専用設計ながら、ローターへの攻撃性を抑えており、ハードなブレーキングを繰り返してもダメージが少ないのも魅力です。

街中のストップ&ゴーでも、峠の連続ブレーキングでも、瞬時に効く“キレのある制動”が味わえるハイスペックモデルです。

ベスラ(Vesrah)ZD-CTパッド|ストリート最高峰の制動力と自在なコントロール性

ベスラの「ZD-CTパッド」は、ストリート向けパッドの最高峰モデル。レース用摩擦材をストリート仕様にリファインし、優れたコントロール性と強力なブレーキパワーを実現しています。軽い握り込みでも確実に効き始め、深く握るほどリニアに制動力が立ち上がる特性は、街乗りからワインディング、サーキット走行まで自在に対応。

また、硬質な特殊合金バックプレートを採用することで、踏力の伝達ロスを最小限に抑え、安定したブレーキフィールを維持します。ステンレスローター専用設計ながら、ローターへの攻撃性が低く、長期間安定した制動性能を発揮。

ストリートで求められる扱いやすさと、スポーツ走行での高い制動力を兼ね備えた万能パッドです。

ベスラ(Vesrah)VD-JLパッド|扱いやすさと安定性を両立した万能ストリートモデル

ベスラ「VD-JLパッド」は、ストリートユースを中心に設計された扱いやすさ重視のブレーキパッドです。軽い操作でも確実に制動力を発揮し、ブレーキの立ち上がりが穏やかでリニアな特性を持っています。街乗りやツーリングなど、頻繁にブレーキを使うシーンでも疲れにくく、初めての交換にも安心して選べるモデルです。

レース由来の技術を応用した摩擦材を採用しつつ、温度変化に強く、ドライ・ウェット両方で安定した効きを実現。さらに、ローターへの攻撃性を抑えた設計で、長期間にわたって安定した制動フィールを維持します。「安心して止まれる」ことを最優先にしたいライダーに最適な、ベスラの定番ストリートパッドです。

ベスラ(Vesrah)SDパッド|扱いやすく長持ち、コスパ抜群の定番モデル

「ベスラ SDパッド」は、高い制動力と優れた耐久性を兼ね備えたロングライフモデル。低温時からしっかり効くため、通勤・通学やツーリングなど、あらゆるシーンで安心して使えます。ブレーキ操作に対してリニアに反応し、初期馴染みが早いので、交換直後から安定した制動フィールを得られるのも魅力。

レジン系パッドとしては寿命が長く、ステンレスローター・鋳鉄ローターどちらにも対応可能。旧車から外車まで幅広い車種に適合し、スクーターから大型バイクまでカバーする豊富なラインナップを誇ります。

さらに、競争力のある価格設定でコスパにも優れ、「長持ちするパッドがほしい」「コストを抑えたい」というライダーに最適な一枚です。日常使いの安心感と実用性を求める人にぴったりの定番パッドです。

まとめ|ブレーキパッドは“止まる力”を支える命綱

ブレーキパッドは、ライダーの安全を守るうえで最も重要な部品のひとつです。摩耗を放置すれば制動力が低下し、ローターの損傷や事故の危険にもつながります。だからこそ、定期的な残量チェックと早めの交換が欠かせません。

デイトナの赤パッドやゴールデンパッドχのような定番モデルから、ベスラの高性能シリーズまで、今は多彩な選択肢があります。走りのスタイルに合わせて最適な一枚を選び、“安全に止まれるブレーキ”で走る楽しさをもっと自由に味わいましょう♪